科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第414号 ◆  ━
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                             >>>2013/1/23発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   今日は、日本人として初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹氏の生誕した
   日です。1、2、3とステップアップできそうな日ですね。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,264人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・雪の結晶折り紙に挑戦しよう
              「カラーコピー機のひみつをさぐれ!」
                              参加者募集中
              連続講座「実験で学ぶ科学の400年」
                  ミクロの世界を探る道具 〜顕微鏡編〜
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「氷がつくる光の神秘」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「水にまつわる本」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・FORESTかんたん工作
              「香りの世界へようこそ 〜芳香剤をつくろう〜」
              紙ブーメランを作ろう
              デジタル教材を利用した実験教室「雲の発生」
                               参加者募集
              2013年度 サイエンス友の会会員募集中
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
  
    ☆3月5日(火)まで毎日開館します。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 雪の結晶折り紙に挑戦しよう ■
  
    雪の結晶にはどんな特徴があるかな?写真で観察し、その特徴を元に、
   雪の結晶の折り紙を折ってみよう!(※難易度★★★ 上級者向けです)
  
    日 時:1月27日(日)10時〜、11時〜、13時〜、
                14時〜、15時〜(各回40分程度)
    会 場:3階F室「ワンダー・ガレージ」
    参加費:100円(入館料は別途必要です)
    対象者:小学生以上(参加者が小学校1〜3年生の場合は保護者同伴)
    定 員:各回3名(予約制)
    申込み:当日9時45分より会場にて予約受付を行います。
        ※教室開催中および12時〜12時45分の間は受付中止。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/01/post_595.php
  
   ■ 「カラーコピー機のひみつをさぐれ!」参加者募集中 ■
  
    本物のカラーコピー機を“解剖”してそのしくみや原理をさぐる、かが
   く・夢・あそび「キッズ・フロンティア・ワークショップ」に参加して、
   色の不思議を体験してみませんか。
    いろいろな実験を行ったり、分解したコピー機の部品を持ち帰ったりす
   ることもできます。
  
    開 催 日:3月 9日(土)小学生コース(小学校4〜6年生対象)
           10日(日)中学生コース(中学校1〜3年生対象)
    開催時間:各コース 9時30分〜16時
    開催場所:科学技術館
    参 加 費:無料(参加者は入館料も無料)
    参加方法:往復はがきによる申し込み。応募者多数の場合は抽選。
    定  員:各32名
    応募締切:2月13日(水)必着
    主  催:公益財団法人 新技術開発財団
    問合せ先:科学技術館内「キッズ・フロンティア・ワークショップ」
                                 事務局
         03−3212−8509
         (月〜金の9時30分〜12時、13時〜17時)
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/02/post_597.php
  
   ■ 連続講座「実験で学ぶ科学の400年」
                ミクロの世界を探る道具 〜顕微鏡編〜 ■
  
    科学技術館では、連続講座「実験で学ぶ科学の400年」と題する実験
   プログラムを開発しています。今回のテーマは、「ミクロの世界を探る道
   具 〜顕微鏡編〜」です。光やレンズの性質、光学顕微鏡の原理の講義や
   実験など、科学史をたどりながら学びます。また、実際に電子顕微鏡を使
   い、ミクロの世界をのぞいたりするユニークな講座を展開します。
  
    日 時:2月23日(土)10時〜15時
    会 場:4階 実験スタジアムL
    参加費:無料(付き添い者は入館料が必要です)
    対象者:中学2年生以上一般
    定 員:20名(往復はがきにて、申し込み先着順)
    講 師:川村 康文 先生(東京理科大学理学部物理学科教授)
    締切日:2月20日(水)必着
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/02/post_594.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」では、「南アフリカで開催された世界最長ソーラー
   カーレースでの優勝」としてお話しいただく予定です。
  
    日 時:1月26日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    案内役:亀谷 和久さん(東京理科大学)
    ゲスト:木村 英樹さん(東海大学)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1707
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 氷がつくる光の神秘 ■
  
    1月7日から9日までウインター・サイエンスキャンプ'12−'13の
   「雪と氷の世界を体験しよう」(北見工業大学)に引率として参加しまし
   た。合宿地屈斜路湖の朝の気温はマイナス20℃、キャンプに参加した高
   校生たちとともに雪と氷について大いに学び、多くの感動を得ました。
    虹は空中の雨滴・水滴による太陽光の散乱と屈折によって生じ、ほぼど
   こでも見られますが、北海道のような高緯度の寒冷地や、南極・北極など
   では、氷晶(氷の結晶)による屈折・反射などにより太陽の周りに虹のよ
   うな光の輪を描く「暈(かさ、ハロ)」や円周上の左右に非常に明るく
   「偽りの太陽が」形成される「幻日(げんじつ)」など、神秘的な光学現
   象が観られます。
    本メールマガジン第410号のよもやま話「天から送られた手紙」(※1)
   で雪の結晶にはいろんな種類がありましたね。上記の光学現象は、これら
   雪の結晶に含まれている六角柱や六角平板の氷晶(0.05〜0.10mm
   程度)に、太陽光が屈折や反射することにより起こる現象です。大気中に
   浮遊する六角柱がどのような向きで並んでいるのか(または方向性をもた
   ないのか)によって、現れる現象が異なります。
    氷晶に入射した光の経路は、虹と同じように屈折の法則により幾何学的
   に調べることができます。六角柱の柱内を屈折すると太陽から視半径22
   度のところに「ハロ」(内暈)ができます。内という字が使われています
   が、見えるのは太陽の外側です(※2)。柱と上下の端面を屈折すると
   46度のところに「ハロ」(外暈)が内暈の約2倍の大きさでできます。
   また、水平に浮遊している六角柱や六角平板に太陽光が反射すると、「太
   陽柱(サンピラー)」と呼ばれる、太陽から上に伸びる光の柱が観られま
   す。
    このほかにも「ハロ」の上に弧を描くように現れる「環天頂アーク」や
   「幻日」、地平線に水平に光の筋が見える「幻日環」など数多くの神秘的
   な現象があります(※3)。
    今回の道東は、寒さは十分でしたが快晴のため氷晶がつくる光の神秘を
   観ることはできず残念でした。しかし、このような現象があるんだ、いつ
   か観てみたいと思っていると幸運に恵まれることになると思います。
    2日目のポンポン山での観測時には、太陽の近くを通りかかった雲が、
   赤や緑に彩られる「彩雲」を観ることができました。「彩雲」は、太陽光
   が雲の水滴に回折し、回折の度合いが光の波長により違うために生じる大
   気光象の一つで、巻積雲や高積雲で観られることが多いようです(※4)。
   約15分の雲の動きとともに形を変える「彩雲」に参加者たちも大変感動
   していました。
  
   ※1)科学技術館メルマガ第410号よもやま話「天から送られた手紙」
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/backnumbershow.asp?mmbn_go=0410
  
   ※2)「内暈(ハロ)」(気象庁)
    http://www.jma.go.jp/jma/kishou/jma-magazine/1102/konnichiha201102.pdf
    http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kansoku/ant_index/haro.jpg
  
   ※3)「サンピラー」「幻日」「環水平アーク」(旭川地方気象台)
    http://www.jma-net.go.jp/asahikawa/shiki/kisetsu_topics.html
  
   ※4)彩雲の写真はこちら
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/414/414.pdf
  
    執筆者:長尾英二 振興事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    2013年、今年は国連が定める「国際水協力年」です。水の惑星・地
   球になくてはならない水に関わる問題について、世界的に協力して取り組
   もうという年です。今月は、水にまつわる本を4冊ご紹介します。3冊目
   は、小さな水たまりから地球のしくみを見はるかす本です。
  
   ■ 『消えない水たまり』<水と地球の研究ノート4> ■
     武田晋一 写真・文/ボコヤマクリタ 構成・絵/偕成社/
     2011年/1,600円+税
  
    小さいころから生きもの、特に水辺の生きものが好きでカメラマンにな
   ったぼく、タケシン。多くの人でにぎわう公園の小さな水たまりで、子ど
   もたちに「この水たまりで見つけた卵を育てたらサンショウウオになった」
   と教えられます。こんな水たまりにサンショウウオがいるはずがない、イ
   モリのまちがいではないかと疑いながら、翌年2月、産卵の時期に確かめ
   にいってみると……。
    この本では、小さな水たまりの中で繰り広げられるドラマを1年にわた
   って観察し、写真で紹介するとともに、消えそうで消えない水たまりの不
   思議にイラストで迫っていきます。水たまりの成り立ちを調べてみると、
   太古の火山活動や地球をめぐる水といった大きな話にまで結びつくことが
   わかります。小さな生きものたちと、大きな地球の営みが、思いもよらず
   つながっていたのです。
    このシリーズにはほかに『町の中の泉』、『とける岩の洞くつ』、『木
   が生える沼』、『ごみ水路水族館』があり、どれもちょっと謎めいた、手
   にとってみたくなるタイトルです。著者は、大好きな生きものたちがいる
   「水辺」は、いったいどうやってできたのだろう?と疑問に思ったことが、
   このシリーズをつくるきっかけだったと述べています。巻末にある本の紹
   介コーナーでは、関連書のほか宮澤賢治の『風の又三郎』のような文学作
   品も取りあげられています。また「教科書とのつながりを見てみよう」と
   題して、学年ごとに理科教科書単元との対照表が収録されている点がユニ
   ークです。
  
    執筆者:新美景子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/3chikyuu/kienaimizutamari/kienaimizutamari.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ FORESTかんたん工作
           「香りの世界へようこそ 〜芳香剤をつくろう〜」 ■
  
    花の香り・食べ物のにおい・・・。私たちの周りには色々な『香り』が
   ありますが、一体どうやって感じているのでしょう?
    今回の工作イベントは、目に見えない『香り』を使った工作だよ。身近
   なものから『香り』の世界を体験してみよう!!
  
    開 催 日:1月26日(土)〜27日(日)
    開催時間:10時30分〜、11時30分〜、
         13時30分〜、14時30分〜(各回30分)
    会  場:5階FOREST
    定  員:各回5名
    参加方法:当日開館時間より5階スタッフカウンターにて1日分の予約
         受付を行います(定員になり次第締め切ります)。
    対  象:どなたでも(ただし、小学校3年生以下の方は、保護者の方
         と一緒にご参加ください)。
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/01/post_584.php
  
   ■ 紙ブーメランを作ろう ■
  
    よく飛んで、手元に戻ってくるブーメランを作ってみましょう。
  
    日 時:1月26日(土)10時〜12時30分、
                13時30分〜16時
    会 場:3階F室「ワンダー・ガレージ」
        ※会場にて随時受け付けます。開催時間内にお越しください。
    参加費:無料(ただし、入館料は必要です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/01/post_592.php
  
   ■ デジタル教材を利用した実験教室「雲の発生」 参加者募集 ■
  
    空を眺(なが)めているといろいろな形の雲が浮かんでいます。雲はど
   うしてできるか知っているかな。簡単な雲発生装置とデジタル教材を利用
   した実験教室「雲の発生」に参加して自分の目で確かめてみよう。雲に関
   するクイズもあるよ。
  
    日時:2月11日(月・祝)13時30分〜、
                 15時〜(各回30分程度)
    会場:科学技術館事務棟 第3会議室
    定員:各回28名
    対象:小学生以上(参加者が小学校1〜3年生の場合は保護者同伴)
    講師:松本一宏氏(福島県相馬郡新地町 指導主事)
    費用:無料
    締切:1月27日(日)
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/01/post_596.php
  
   ■ 2013年度 サイエンス友の会会員募集中 ■
  
    2013年度サイエンス友の会会員の募集がはじまりました。入会をご
   希望される方は、サイエンス友の会のウェブページにある募集要項をよく
   お読みいただき、入会お申込サイトにおすすみください。
    なお、先着順ではありませんので、期間内にお手続きをお願いします。
  
    募集締切:2月15日(金)
    ※応募者多数の場合には抽選になります。
    ※前年度会員だった方も、新たに入会申込が必要です。ご注意ください。
  
    詳しくは「サイエンス友の会入会ご案内」をご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/club/admission/
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「キッズ・チャレンジ倶楽部」第5期会員募集中
  
    「キッズ・チャレンジ倶楽部」は、小学校3年生〜6年生を対象とした、
   1年間にわたって活動する組織です。名前の通り「何か新しいこと、気に
   なっていることにチャレンジしてみたい!」と思っている皆さんを応援し
   ます。
    航空分野をはじめ、自然・科学・文化などのさまざまな経験を通して
   「ヒラメキとトキメキ」で学ぶことの本当の楽しさを考えることができま
   す。工作教室や科学教室、自然観察会、施設見学などいろいろな楽しい行
   事を実施していきます。みなさんの入会をお待ちしております。
  
    締切:2月3日(日)※郵送の場合は当日消印有効
    定員:130名   ※応募者多数の場合は抽選
    対象:小学校3年生〜6年生(2013年4月1日時点)
  
    入会についての詳細は、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/tinyd2/index.php?id=4
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 初日の出とご来光 ■
  
    約10年前に今の家、マンションの11Fに住み始めてから、毎年元旦
   の初日の出を見るようになりました。私の自宅のある大阪では、だいたい
   7時15分過ぎに太陽が顔を出します。7時前から多くの人が前にある橋
   のたもとに初日の出を見ようと集まってきます。私は家のベランダでダウ
   ンを着て7時過ぎから頑張って待っています。日の出というのは、太陽が
   頭を出す前の空が赤く染まりだすところが一番きれいではないでしょうか。
   太陽が顔を出すと、それはそれできれいですが眩(まぶ)しすぎて肉眼で
   じっくりと見るには少し難しいです。曇りで見られない年もありますが、
   今年は生駒山系の尾根から出てくる日の出をはっきりと見ることができま
   した。
    元旦朝のテレビでも、日本各地で人々が初日の出を見ている光景が流れ
   ていました。去年5月にオープンしたスカイツリーや、定番の富士山、な
   どなど。ところで、初日の出とご来光という言葉がありますが、どう違う
   のでしょうか。ご来光とは山の頂上で見る日の出のことで、山岳信仰と太
   陽信仰がその根底にあると言われています。百科事典によりますと、ご来
   光は、「今では山頂の日の出の意味に使われているが、もともとは御来迎
   (ごらいごう)と書いて、山頂近くの雲に自分の影がうつされると、色の
   付いた光の輪を背負った仏の像に見えることをいったもの」ということだ
   そうです。
    日本人は初日の出や、苦労して山に登りご来光を見るのは好きですが、
   私が以前暮らしていたヨーロッパのフランス人やイギリス人はどうだった
   のかと考えてみたところ、日の出を見ようという習慣はあまりなかったよ
   うに思います。ましてや山に登ってご来光を見るという話も聞いた記憶が
   ありません。もっとも、フランスやイギリスは一部を除いて高い山はなく
   丘陵地がほとんどですから、山の多い日本と違って、ご来光を見るにはア
   ルプスにでも行くしかなかったことがその理由かもしれません。でも、私
   はもう一つ違う理由があるのではないかと思っています。それは、彼らフ
   ランス人やイギリス人は、大晦日は夜遅くまで騒いでいますので、とても
   朝早くから日の出を見るということにはならないというのが、私の考えで
   す。
  
                       (企画広報室 紙野 憲三)
  
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
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