科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第416号 ◆  ━
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                              >>>2013/2/6発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   夜半に降りだした雨が雪となり、出勤・登校時間の交通機関に影響がでま
   した。昼頃の北の丸公園ではみぞれに変わっていて、雪が積もるような天
   気ではありませんが、昨日、今日、明日と気温が変動するようですので、
   体調を崩さないようご注意ください。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,280人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・「Nature Contact」
                           一時休止のお知らせ
              「実験スタジアム」ワークショップ時間変更
              理研DAY:研究者と話そう
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・
                「科学技術館は『お湯』で暖房している?」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「冬を楽しむ」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・まっくlight(ライト)パーティー
              第12回「国土交通Day」図画コンクール・
                    フォトコンテスト 入賞作品展示会
              顕微鏡を使って「細胞の科学史」を体験しよう
                     〜仮説実験授業《生物と細胞》〜
              「カラーコピー機のひみつをさぐれ!」
                              参加者募集中
              2013年度 サイエンス友の会会員募集中
              「けんせつフェスタ2013」(入館無料)
              連続講座「実験で学ぶ科学の400年」
                  ミクロの世界を探る道具 〜顕微鏡編〜
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
    ☆3月5日(火)まで毎日開館します。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「Nature Contact
        〜みんなで地球の未来を考えよう!」一時休止のお知らせ ■
  
    巨大スクリーンを使って地球環境に関するクイズに挑戦することができ
   る「Nature Contact 〜みんなで地球の未来を考えよう!」
   のリニューアル工事に伴い、同展示を一時休止いたします。
  
    休止期間:2月1日(金)〜15日(金)予定
         2月16日(土)にリニューアルオープンの予定です。
    場  所:2階G棟
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/02/post_603.php
  
   ■ 「実験スタジアム」ワークショップ時間変更 ■
  
    小学校5年生で学習する「ろ過」をテーマとしたワークショップ「【ろ
   過】で地球の水について考えよう!」の実施時間を、以下の通り変更させ
   ていただきます。
  
    期  日:2月1日(金)から
    会  場:4階I室「実験スタジアム」スタジアムR
    実施時間:13時30分〜14時
         ※以前より30分早く実施します。
          回数や所要時間には変更ありません。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/02/post_604.php
  
   ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
    毎月第3日曜日の午後に、「シンラドーム」において、理化学研究所の
   研究者と話そうというイベント「理研DAY:研究者と話そう」を開催し
   ています。研究の話はもとより、趣味や好きな本や映画など研究者と色々
   な話をしてみませんか。皆様のご来場をお待ちしています。
    なお、本イベント開催のため、「シンラドーム」ドーム投影番組のうち
   12時45分以降の番組上映を休止いたします。
  
    日 時:2月17日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    参加費:無料(ただし、入館料は必要です)
    定 員:各回62名(当日先着順)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/02/post_600.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」は、「オーロラを3Dで見よう!」としてお話しい
   ただく予定です。
  
    日 時:2月9日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    案内役:亀谷 和久さん(東京理科大学)
    ゲスト:片岡 龍峰さん(東京工業大学)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1707
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 科学技術館は『お湯』で暖房している? ■
  
    毎日寒い日が続きますが、皆さんの学校や家ではどのような暖房を使っ
   ていますか?
    エアコン、ストーブ、こたつ、ホットカーペット…暖房と言ってもいろ
   いろな種類がありますね。
  
    ところで…科学技術館のエアコンってどんな仕組みになっているのでし
   ょう?
    実は展示室や一階のロビーなど、ほとんどの部屋はなんと…『お湯』で
   暖房をしています。「お湯で暖房?」と思われるかもしれませんが、科学
   技術館の地下には最大1,200トンもの水が蓄えられる「蓄熱槽(ちく
   ねつそう)」と呼ばれる大きなタンクがあり、このタンクの水を「温水ヒ
   ーター」という重油を燃料とした大きな湯沸かし器2台で35〜40℃
   (ちょうど皆さんがシャワーで使う程度の水温)に暖めて蓄えています。
   このお湯を展示室や事務室にポンプで送り、展示室に設置してあるAHU
   (エアハンドリングユニット)という熱交換器で空気を暖め、暖かい空気
   を館内に送っているのです。
    逆に夏はどうでしょう?…。皆さんお察しの通りです。こんどは電気で
   動く「ターボ冷凍機」と呼ばれる冷水製造器を使って蓄熱槽に5〜7℃の
   冷たい水を蓄え、これを展示室へ送っています。
  
    しかし、なぜわざわざ水を温めたり、冷やしたりして空調をするのでし
   ょうか。科学技術館の建物が古いから?…いえいえ、最近の建物でもお湯
   や冷水を作る方式こそ違いはあるものの、水を使った空調装置は今でも多
   くのビルで採用されており、オフィスビルの立ち並ぶ都心エリアでは、電
   気やガスのように各ビルに空調用の冷水や温水を専門に作り供給する「熱
   供給会社」という会社も存在しているほどなのです。(※1)
  
   理由は
    ・「熱」を各展示室へ運ぶ手段として身近な「水」を利用することで環
     境への負荷が小さい。
    ・夜のうちに蓄熱槽にお湯や冷水をコツコツ蓄えておくことで、開館時
     などパワーが必要な時でも、空調機に無理な負担をかけずにパワフル
     な運転をすることができる。
  
   …といった効果のほか、特に夏は、
    ・深夜・早朝の電力供給に余裕があり、かつ比較的涼しい時間帯に冷水
     を作ることにより、効率的な運転ができる。
    ・皆さんが電気を多く使う昼間のピークの時間帯には事前に蓄えた冷水
     のみで冷房をするため、発電所への負担を軽減できる。
   といった、メリットもあるのです。
  
    ちなみに、この冷温水をつかったエアコン、いいことばかりではありま
   せん。先ほど書いたとおり、コツコツと冷水や温水を作って蓄える仕組み
   のため、急に「暖房」と「冷房」を切り替えることができないのです。春
   や秋など、「昨日は寒かったけれど、今日は暑いなぁ…」といった場合、
   蓄熱槽にたっぷりと蓄えたお湯を瞬時に冷やすことは難しいですよね。
    科学技術館では「中間期」と呼ばれるこのような季節には、蓄熱槽から
   の送水をとめて、外気をそのまま館内に送風したり、窓を開放したりして、
   展示室の温度調節をしますが、さらにきめ細かい温度調節を可能とするた
   めに、展示棟の中央周回通路や1階の催事場などの一部は皆さんのお家の
   エアコンと同じヒートポンプと呼ばれる仕組みで冷暖房をするエアコンも
   併せて備え、快適に見学していただけるように努めています。
    さて、最後にクイズをひとつ。
    文中で「温水ヒーター」というものが出てきましたが、その排気用とし
   て科学技術館に「エントツ」がついています。どこについているでしょう
   か?
    お暇があれば展示室の窓から外を眺めて探してみてください。(※2)
  
    ※1)一般社団法人 日本熱供給事業協会(http://www.jdhc.or.jp/)
    ※2)ヒントはこちら http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/416/416.pdf
  
    執筆者:太田浩輔 総務部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今年の冬は寒いですね。山の鳥が里に下りてきて、例年とは違う自然が
   見られます。寒い日々をむしろ楽しんでしまおうと、2月のテーマは「冬
   を楽しむ」としました。冬ならではの楽しみをいろいろ探してみましょう。
  
   ■ 『氷の世界』科学のアルバム(天文・地学編13) ■
     東海林明雄著 あかね書房 (1982年初版 2005年新装版)
     1,500円+税
  
    この冬はいつもより寒さが厳しいような気がします。雪も例年よりも多
   いし、池にも氷が張る日が多いのです。でも寒いと言って縮(ちぢ)こま
   っていてはもったいない。氷も、よく観察するといろいろな不思議に満ち
   ています。
    まず、その造形の美しさ。凍てつく朝、道端(みちばた)の草もみじに
   うっすらと雪がかかっているように見えることがあります。これは、雪で
   はなく水蒸気が寒さで凍ってできた、霜です。窓ガラスなどにも、成長す
   る霜の結晶がさまざまな絵を描いてくれます。よく見ると一つとして同じ
   模様がない、美しい文様です。これはぜひ虫眼鏡で見てみなくては。
    他にも岸辺の氷、波しぶきが葦(あし)などにあたってつくる氷やつら
   ら、湖にできる氷紋など美しい写真、面白い写真を見ていると、寒さを忘
   れます。特に湖が凍りついた後、夜間にさらに冷え込んだ翌朝できるとい
   う氷の立ち上がり(いわゆる御神渡り[おみわたり])はぜひ見てみたい!
    本の最後の部分には、いろいろな氷(雪、ひょうやあられ、霜、つらら
   など)がどのようにできるか丁寧な解説があります。
  
    執筆者:小川真理子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/3chikyuu/koorinosekai/koorinosekai.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ まっくlight(ライト)パーティー ■
  
    5階FORESTに小さなまっくら部屋がみたび出現します。中に入る
   とどんな感じがするのかな。体験してみよう。あやしく光る不思議な光が
   主役だよ!ダンスタイムにはいっぱいおどっちゃおう。蛍光あるいは白い
   アイテムを持ってくるといいことがあるかも…。
   ※お化け屋敷ではありません。
  
    日  程:2月9日(土)〜11日(月・祝)
    時  間:10時〜12時、12時45分〜16時
         ※ダンスタイムは以下の4回(各回15分、先着20名程度)
          12時45分〜、13時45分〜、
          14時45分〜、15時45分〜
    会  場:5階オプト
    参加方法:当日9時30分より5階スタッフカウンターにて受付
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/02/post_589.php
  
   ■ 第12回「国土交通Day」図画コンクール・フォトコンテスト
                           入賞作品展示会 ■
  
    第12回「国土交通Day(平成24年7月16日)」における行事の
   一環として、国土交通省主催「国土と交通に関する図画コンクール」及び
   社団法人建設広報協議会主催「第17回豊かで住みよい国づくりフォトコ
   ンテスト」の入賞作品を展示します。
  
    開催期間:2月9日(土)〜17日(日)まで
    時  間:10時〜16時30分
    会  場:2階G棟サイエンスギャラリー
    費  用:無料(ただし、入館料は必要です。)
         なお、16日(土)と17日(日)は入館無料となります。
    展示内容:(1)国土交通省主催「国土と交通に関する図画コンクール」
           国土交通大臣賞等入賞作品86点
         (2)社団法人建設広報協議会主催
          「第17回豊かで住みよい国づくりフォトコンテスト」
           国土交通大臣賞等入賞作品100点
    問合せ先:社団法人 建設広報協議会 03(3264)5501
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/02/post_598.php
    http://cprahp.com/2013/01/9day.html
  
   ■ 顕微鏡を使って「細胞の科学史」を体験しよう
       〜仮説実験授業《生物と細胞》〜(2/13 17時締切) ■
  
    顕微鏡は、今から300年以上も前に発明されました。顕微鏡をつかっ
   た実験によって確立した大発見のひとつが、「細胞説」です。この講座で
   は、細胞説発見当時とほぼ同じ性能の簡易顕微鏡を使って、「細胞説の発
   見」の科学史を追体験します。
    みなさんも、当時の科学者になったつもりで、科学者のわくわく、ドキ
   ドキを体験しませんか?
  
    日  時:2月17日(日)10時〜16時(休憩 12時〜13時)
    会  場:4階 実験スタジアムL
    対  象:小学校1年生〜中学3年生とその家族
    定  員:40名
    費  用:1家族5,000円(簡易顕微鏡1個含む)
         ※参加者の入館料は不要です。
    申込方法:電子メールまたはFAXにて
    締  切:2月13日(水)17時まで
    問合せ先:(公財)日本科学技術振興財団 情報システム開発部
         担当:掛布、井畑 電話03−3212−8504
         (月〜金曜日の9時30分〜12時、13時〜17時)
  
    申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/02/post_602.php
  
   ■「カラーコピー機のひみつをさぐれ!」参加者募集中(2/13必着)■
  
    本物のカラーコピー機を“解剖”してそのしくみや原理をさぐる、かが
   く・夢・あそび「キッズ・フロンティア・ワークショップ」に参加して、
   色の不思議を体験してみませんか。
    いろいろな実験を行ったり、分解したコピー機の部品を持ち帰ったりす
   ることもできます。
  
    開 催 日:3月 9日(土)小学生コース(小学校4〜6年生対象)
           10日(日)中学生コース(中学校1〜3年生対象)
    開催時間:各コース 9時30分〜16時
    開催場所:科学技術館
    参 加 費:無料(参加者は入館料も無料)
    参加方法:往復はがきによる申し込み。応募者多数の場合は抽選。
    定  員:各32名
    応募締切:2月13日(水)必着
    主  催:公益財団法人 新技術開発財団
    問合せ先:科学技術館内「キッズ・フロンティア・ワークショップ」
                                 事務局
         03−3212−8509
         (月〜金の9時30分〜12時、13時〜17時)
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/02/post_597.php
  
   ■ 2013年度 サイエンス友の会会員募集中(2/15締切) ■
  
    2013年度サイエンス友の会会員の募集がはじまりました。入会をご
   希望される方は、サイエンス友の会のウェブページにある募集要項をよく
   お読みいただき、入会お申込サイトにおすすみください。
    なお、先着順ではありませんので、期間内にお手続きをお願いします。
  
    募集締切:2月15日(金)
    ※応募者多数の場合には抽選になります。
    ※前年度会員だった方も、新たに入会申込が必要です。ご注意ください。
    ※申込サイトは、2月7日(木)の19時〜22時の間、サーバメンテ
     ナンスのため、一時サービスを停止させていただきます。
  
    詳しくは「サイエンス友の会入会ご案内」をご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/club/admission/
  
   ■ 「けんせつフェスタ2013」(入館無料)のお知らせ ■
  
    わたしたちの暮らしの中にあるいろいろな建設技術を楽しく体験できる
   実験・体験ワークショップ(定員制)やスタンプラリーなどを実施します。
    16日(土)と17日(日)は科学技術館の入館料が無料となります。
  
    日時:2月16日(土)、17日(日)9時30分〜16時50分
    場所:4階D室イベントホール、4階G棟サイエンスギャラリー、
       4階F室建設館、その他全館
    費用:無料(入館料も無料です)
       ※定員制型プログラムでは、各日とも当日朝から先着順で整理券
        を配布します。
    主催:社団法人日本建設業連合会
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/02/post_579.php
    http://ge-t.co.jp/festa2013/
  
   ■ 連続講座「実験で学ぶ科学の400年」
                ミクロの世界を探る道具 〜顕微鏡編〜 ■
  
    科学技術館では、連続講座「実験で学ぶ科学の400年」と題する実験
   プログラムを開発しています。今回のテーマは、「ミクロの世界を探る道
   具 〜顕微鏡編〜」です。光やレンズの性質、光学顕微鏡の原理の講義や
   実験など、科学史をたどりながら学びます。また、実際に電子顕微鏡を使
   い、ミクロの世界をのぞいたりするユニークな講座を展開します。
  
    日 時:2月23日(土)10時〜15時
    会 場:4階 実験スタジアムL
    参加費:無料(付き添い者は入館料が必要です)
    対象者:中学2年生以上一般
    定 員:20名(往復はがきにて、申し込み先着順)
    講 師:川村 康文 先生(東京理科大学理学部物理学科教授)
    締切日:2月20日(水)必着
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/02/post_594.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆公開講座「所沢発・新航路開拓の飛行家たち」(3/20開催)
  
    所沢航空記念公園のバスケットハーフコート近くに木村鈴四郎・徳田金
   一両中尉の記念塔があります。本年3月28日は陸軍第一期飛行術練習生
   として所沢飛行場で訓練を受けたこの両名が日本最初の墜落死亡事故者と
   して殉職してから100年目に当たります。
    本講座では2人の殉職の様子や当時の文学作品などを具体的にたどりな
   がら社会に与えた影響の大きさを紹介します。また、2人と同時期に所沢
   飛行場で殉職した操縦士たちを通して初期航空界に果たした役割を紹介し
   ます。
  
    開催日時:3月20日(水・祝)13時〜15時
    開催場所:記念館1階研修室
    参 加 費:無料
    定  員:60名
    参加対象:高校生以上
    講  師:村岡正明氏(航空史家)
    申込方法:(1)往復はがき、(2)インターネット
    応募締切:3月12日(火)往復ハガキの場合、当日必着
  
    申込方法などについて、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1#151
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆辻講釈「講談 南極第一次観測隊物語」開催
  
    第3日曜日恒例の辻講釈です。南極第一次観測隊の苦労やカラフト犬の
   タロ・ジロの生還の物語を軽快な口調で語ります。
    皆様のご来場を心よりお待ちしております。
  
    日 時:2月17日(日)13時〜(30分程度)
    会 場:南極観測船“宗谷” 士官食堂
    講談師:宝井梅福(たからいうめふく)
    参加費:無料
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=823
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 答えを話さない講師は失格でしょうか? ■
  
    筆者は、ある大学で、「1コマ」だけの講師をしています。この講座は、
   「団塊の世代」の社会人10名ほどが、自分自身が経験してきたことを中
   心にして、所属する産業分野について、経営学・経済学の概念を使って、
   1コマ(90分)で解説するものです。大学の先生の場合、実務経験がな
   いのでどうしても抽象的な理論が前面に出てきがちになりますが、私たち
   が講師になると、逆に、理論よりも、現場における具体的な問題を提示し
   てその解決方法をみること(=企業経営そのもの)が主要な内容になって
   います。
    先日、そのような講義をしていたところ、ある学生から次のようなコメ
   ントがありました。
  
    曰く「これまでお話いただいたほとんどの方が、日本企業の戦略の失敗
   や日本人の内向き体質、知的生産能力の重要性を指摘していたと思います。
   どの指摘も重要だと思いますが、どの方も解決策を提示していなかった印
   象を受けました。どの問題も難しく答えは一つではないと思いますが、な
   ぜ自分の意見を挙げないのか授業を通して疑問でした。」
  
    提示された問題に対して、(講師から)その答えを聴きたがる。その答
   えを生真面目にノートに書き取る。どうも、これが最近の大学生の特徴の
   ようです。
    このコメントに対して、筆者は、次のように回答しました。
  
    「私たちは、課題を提示することで、それに対する『対応策』は学生の
   皆さんが、独り独り、じっくりと考えてもらえば、それでいいと思ってい
   ます。講師の見解を述べないのは、敢えてそのようにした、ということで
   す。
    複数の講師が話しているように、大学は『高校の延長』ではありません。
   今学期、小職は、13回にわたる皆さんからのコメントに目を通していま
   す。それを読んで感じたことを、最後に記しておきましょう。それは、講
   師に対する『ナイーブな質問』があまりに多いことです。それに対する回
   答は、大学生に対しては『そのことに気付いたのなら、まずは、自分で調
   べてみて。』です。社会人だったら『それがわからないから、君に調べて
   ほしいんだ!(=わかってれば、聴かないよ。)』と言われてしまうこと
   でしょう。わからないことは自分で調べて自分の意見をまとめていく『習
   い性』を身に付けてください。『生涯学習』というのは、そういうことで
   す。学生コメントを一つ、ご紹介します。
    『自分はもうあと3ヶ月もすれば社会人ですが、生涯学習というものを
   大切に、社会のためになれるような創造的な思考を持ち頑張っていきたい
   と思います。』」と。
  
    これに似た事例をもう一つ。
    高校生になると、それ以前に比して、学校の授業では、理科の実験・観
   察の頻度がひじょうに少なくなり、座学中心になっていることが調査でわ
   かっています。大学入試では、実験・観察そのものは出題されない(出題
   できない)からでしょう。しかし、「科学するこころ」が、自然をじっく
   りと観察することから育まれるとすれば、その重要なプロセスを大幅に省
   略した今の教育のあり方は大きな問題を含んでいるのではないでしょうか。
    私たちの財団では、小中高校生を対象とする、さまざまな科学や技術の
   実験・観察イベントを開催しています。このうち、数年前に、高校生を対
   象とした科学実験の会場では、生徒と実験指導者との間で、こんなやり取
   りがありました。
    かんきつ類を材料にして電気を起こす実験をしていました。データを取
   り、グラフ用紙にプロットして、作図していく地道な作業です。その実験
   結果から、何が読み取れるのか?
    ある高校生が言いました。「この実験は、去年のイベントでやったもの
   と同じですか? それなら、去年の結果を見せてよ」と。
   「え?」
   「だって、めんどくさいから」。
  
                         (企画広報室 吉田浄)
  
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
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