科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第420号 ◆  ━
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                              >>>2013/3/6発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   気温が上がってきて、春めいてきた感じですね。千鳥ヶ淵緑道ボート場は
   営業を始めたようです。また、さくらまつりのチラシが目にはいるように
   なりました。今年の開花はいつ頃になるのかな。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,315人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・日本IBM TryScience実験教室
              理研DAY:研究者と話そう
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「明日から変わります」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「動物園・水族館に行こう」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・「ワクエコ・カーモデラー教室」のお知らせ
              味覚教室特別編
                 「うま味の相乗効果を体験しよう!」
                               のお知らせ
              「青少年のための科学の祭典2013全国大会」
                           出展者募集のご案内
              放射線教育支援サイト「らでぃ」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
       イベント情報・・・第16回ロボットグランプリ 開催
  
    ☆3月の休館日は6日(水)、13日(水)です。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回
   日曜日に開催しています。2つ程度のプログラムを用意して実施します。
   何をするかは当日のお楽しみ。
  
    日時:3月17日(日)13時〜16時
    会場:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/03/post_613.php
  
   ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
    毎月第3日曜日の午後に、「シンラドーム」において、理化学研究所の
   研究者と話そうというイベント「理研DAY:研究者と話そう」を開催し
   ています。研究の話はもとより、趣味や好きな本や映画など研究者と色々
   な話をしてみませんか。皆様のご来場をお待ちしています。
    なお、本イベント開催のため、「シンラドーム」ドーム投影番組のうち
   12時45分以降の番組上映を休止いたします。
  
    日 時:3月17日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    参加費:無料(ただし、入館料は必要です)
    定 員:各回62名(当日先着順)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/03/post_614.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」では「星形成の謎に迫る〜ハワイから観測生中継〜」
   として、インターネット越しにお話しいただく予定です。
  
    日 時:3月9日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    案内役:野本 知理さん(千葉大学)
    ゲスト:大朝 由美子さん(埼玉大学)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1707
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 明日から変わります ■
  
    もうすぐ平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震から2年が経
   ちますが、明日、平成25年3月7日12時から、気象庁から発表される
   「津波警報」が変わります。
    東北地方太平洋沖地震で甚大な津波被害が出ました。その際に発表され
   た津波警報に関しての課題、そして改善策が検討されてきましたが、発表
   方法や表現が変更されることになります。
    津波警報・注意報の発表には、あらかじめ構築された津波予報データベ
   ースが使われています。最新のコンピュータでも、地震発生から計算して
   いたのでは津波到達までに発表ができないので、津波を発生させる可能性
   のある断層を設定して、津波の数値シミュレーションを多数行い、その結
   果をデータベースに保存・蓄積をしているのです。
    データベースの検索には、地震の位置・規模を推定する必要があります。
   しかしマグニチュード8を超えるような巨大地震は、地震の規模をすぐに
   精度よく把握することができません。そのため、地震波の長周期成分の大
   きさや震度分布の拡がりなどから、巨大地震の可能性を評価・判定する手
   法を新たに付け加えるそうです。
    地震発生直後に決定した地震の規模が過小であると判定した場合に、そ
   の海域における最大級の津波を想定して、大津波警報や津波警報を発表す
   ることで、津波の高さを小さく予想することを防ぐことができるようにな
   ります。
    そして津波警報の第1報では、津波の高さを数値ではなく、「巨大」
   「高い」という言葉で発表し、非常事態であることがまず伝えられます。
    精度のよい地震の規模が求まった場合に、津波の高さは数値での5段階
   の発表になります。巨大地震でも15分ほどで精度よく地震の規模が把握
   できるそうです。5段階の区分には幅があるので、区分の高い値が発表さ
   れます。(例えば予想される高さが5mを超えて10m以下の場合は
   「10m」と発表)
    また、津波はあとから来る津波の方が高くなることもあるので、高い波
   がくるまでは「観測中」と発表することで、観測値が最大であるとの誤解
   をなくすような表現になります。
    さらに、沖合での津波の観測値と沿岸での推定値を発表し、予想よりも
   高い津波が推定されるときは、ただちに更新されます。
    以上のように、「津波警報」がいくつもの点で変更されます。しっかり
   発表方法・表現方法を理解して、正しく情報を受け取りましょう。
  
    執筆者:荻野亮一 科学技術館事業部、気象予報士、防災士
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは「動物園・水族館に行こう」です。1冊目は、ホネの水
   族館。ホネだけになると見えてくることもあります。ちょっと違う雰囲気
   の水族館を味わってください。
  
   ■ 『ホネホネすいぞくかん』 ■
     監修/解説:西澤真樹子 写真:大西成明 文:松田素子
     アリス館 2010年 1,500円+税
  
    黒い背景にホネの写真がならんだ表紙は、ユーモラスな顔に見えます。
   いったいこれは何のホネなんだろう、と早速ページをめくりたくなります。
    この本は、生きた魚ではなく、そのホネがたくさんならんだ水族館です。
   魚の種類によって、ホネの形は実に様々。体をふくらませて敵をおどかす
   フグの仲間、ハリセンボンには肋骨(ろっこつ)がありません。シイラの
   立派な「おでこ」と、その後ろの細いホネは、落ち武者の顔を連想する迫
   力です。
    頭や歯だけを集めたページでは、何をどんなふうに食べているのか想像
   できます。次々と新しい歯が置き換わるサメのアゴは、まさに最強。他に
   は、羽を広げたトビウオ、タツノオトシゴ、魚以外のウニやサンゴの、美
   しいホネも載っています。
    海にすむほ乳類のホネからは、陸にすんでいるほ乳類と同様のホネがみ
   つかります。イルカの胸びれには、私たちと同じように指のホネがありま
   す。また、尾を力強く動かすためのホネを見ると、魚とは全く違う泳ぎ方
   をしていることがわかります。
    最後に、魚の体、形、水の中でくらすほ乳類の進化について、などの解
   説が、わかりやすいイラストとともにまとまっています。ホネを見て疑問
   に思ったことにも答えてくれそうです。
    さて、裏表紙の写真、大きさの順に積み重ねられたホネは何のホネ?
   (同じシリーズで『ホネホネどうぶつえん』もあります。)
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/8sekitsui/honehonesuizokukan/honehonesuizokukan.html
  
    執筆者:原田佐和子 科学読物研究会
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 「ワクエコ・カーモデラー教室」のお知らせ(3/11必着締切) ■
  
    自動車のデザインを造るプロのカーモデラーと一緒に、モデル専用の粘
   土(クレイ)を削りながら自動車のデザインを造っていくクレイモデル造
   形に挑戦し、モデル造形を体験学習できる教室です。
    前回に引き続き、「おてがるコース」と「じっくりコース」に分けて開
   催します。教室への参加希望の方は、往復はがきにてお申し込みください。
  
    開催日:3月20日(水・祝)
    コース:
     【おてがるコース】10時〜12時
       用意された見本に従ってクレイを削り、格好良いカーモデルをつ
      くります。低学年の方やお忙しい方向け。
     【じっくりコース】13時30分〜16時
       事前にイメージや設計図を準備して、自分だけのクルマをゼロか
      らつくっていきます。クレイモデル工作の全てを体験したい方向け。
    会 場:2階D室「ワクエコ・モーターランド」
    対 象:小学生・中学生(学年は3月現在です。)
        (ただし、小学1〜3年生は、保護者の同伴が必要です。)
    定 員:各コース9名
    参加費:無料(同伴者の方は入館料が必要です)
    申 込:往復ハガキ(応募者多数の場合は抽選です)
    締 切:3月11日(月)必着
    主 催:日本カーモデラー協会、日本自動車工業会
  
    応募方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/03/post_611.php
  
   ■ 味覚教室特別編「うま味の相乗効果を体験しよう!」のお知らせ ■
  
    科学技術館では、味の素株式会社の協力を得て実験スタジアムRにおい
   て、食育プログラム「だし・うま味」の味覚教室を開催しており、その中
   で、お客様からのご質問が多く、関心の高い「うま味の相乗効果」につい
   て春休みのスペシャルイベントとして味覚教室特別編を開催いたします。
    もちろん、参加者には試飲や実験を体験していただきます。うま味成分
   “グルタミン酸”が多く含まれると思われる食べ物(親指くらいの大きさ)
   を1つお持ちください。グループに分かれて試薬を使って調べてみます。
    減塩にも効果があるといわれる「うま味」。ぜひ親子でご参加ください!
  
    開催日時:3月24日(日)10時30分〜、13時30分〜
         (各回90分)
    会  場:科学技術館4階 実験スタジアムL
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
    参加対象:小学校4年生以上(親子で参加も可)
    応募定員:各回30名
    応募方法:往復ハガキにてご応募ください(応募多数の場合は抽選です)
    締 切 日:3月15日(金)必着
  
    応募方法・注意事項など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/03/post_615.php
  
   ■「青少年のための科学の祭典2013全国大会」出展者募集のご案内■
  
    平成25年度の全国大会出展者の募集のお知らせを掲載しました。
   出展を希望される方は「青少年のための科学の祭典2013全国大会」
   出展者募集についてのページをご覧ください。
  
    出展1次調査票提出期限:3月25日(月)(必着)
  
   「青少年のための科学の祭典2013全国大会」
    開催期間:2013年7月26日(金)〜7月28日(日)を予定
         ※7月26日(金)は、教育関係者対象の研修会を予定しま
          すが、公的な助成が得られた場合のみ実施となります。
         ※7月27日(土)〜7月28日(日)は、一般来場者向け
          の開催です。
    開催時間:9時30分〜16時30分
    会  場:科学技術館
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.kagakunosaiten.jp/
  
   ■ 放射線教育支援サイト「らでぃ」 ■
  
    「放射線」は中学校理科の学習指導要領に登場しましたが、小、中、高
   などの教育の場で、「放射線」についてどうやって授業に取り入れたらい
   いか、どんな教材を使えば効果的か悩んでいらっしゃる先生も多いのでは
   ないでしょうか?
    そこで、放射線教育支援サイト「らでぃ」では、「放射線」に関する教
   育を支援するために、今まで「知りたかった」「知らなかった」放射線の
   ことを、以下の充実したコンテンツで紹介しています。
    放射線教育のことなら「らでぃ」にお任せください!
  
    【実践事例】放射線授業や教員向け研修会等を紹介
    【指導案集】実際に教員が作成し、使われた指導案を紹介
    【資 料 集】授業で使える資料や写真等の素材を掲載
    【取 材 記】放射線利用の現場を取材した記事を掲載
    【コ ラ ム】放射線と教育をテーマに専門家の先生による読み物を掲載
    【Q & A】子どもたちや学校の先生から実際に受けた質問に回答
     等
  
    問合せ先:(公財)日本科学技術振興財団 情報システム開発部
          電話03−3212−8504
          (月〜金曜日の9時30分〜12時、13時〜17時)
  
    詳しくは、「らでぃ」ホームページをご覧ください。
    http://www.radi-edu.jp/
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆春休み大型映像フェスティバル「ウィーンの白い馬」上映
  
    音楽の都として名高いオーストリアの首都ウィーンは、かつてのハプス
   ブルク帝国の中心都市として栄えた街は、豪華絢爛(ごうかけんらん)な
   バロック様式の街でもあります。そんな王宮の一角にあるスペイン乗馬学
   校はルネサンス時代に集大成された古典馬術の最高技術を有している世界
   唯一の施設です。音楽に合わせて難易度の高い技術を演じる白馬たち。ま
   るでウィーンを旅しているような気持ちにさせてくれる作品です。
  
    開催期間:3月16日(土)〜31日(日)
    開始時間:10時20分〜、14時20分〜
          「いきものがたり」(約40分)
         12時40分〜、16時〜
          「ウィーンの白い馬」(約40分)
    場  所:大型映像館
    料  金:映像館入館料が必要です(大人600円 小中学生250円)
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum3/viewcat.php?cid=1#54
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆辻講釈「講談 南極第一次観測隊物語」開催
  
    第3日曜日恒例の辻講釈です。南極第一次観測隊の苦労やカラフト犬の
   タロ・ジロの生還の物語を軽快な口調で語ります。
    皆様のご来場を心よりお待ちしております。
  
    日 時:3月17日(日)13時〜(30分程度)
    会 場:南極観測船“宗谷” 士官食堂
    講談師:宝井梅福(たからいうめふく)
    参加費:無料
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=823
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ 第16回ロボットグランプリ 開催 ■
  
    「ロボットグランプリ」は、ものづくりを「知的スポーツ」として捉え、
   子どもたちにものに触れながらその創造的な組み合わせによって与えられ
   た機能を達成するマシンを創る喜びを知ってもらい、また一般の人たちに
   それを楽しんで観戦してもらえるようにすることで、ものづくりを大衆化
   しようと考え、1997年より開催しています。参加者による競技の他、
   各大学・企業などで研究開発中の多くのロボット展示も行う予定です。
  
    開 催 日:3月23日(土)〜24日(日)
    開催場所:科学技術館1階 催物場
    入 場 料:無料
    主  催:一般社団法人 日本機械学会
    企  画:一般社団法人 日本機械学会
                   ロボティクス・メカトロニクス部門
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.RobotGrandPrix.com
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 「隕石がダイヤモンドに?!」 ■
  
    2月にロシアのウラル地方に隕石が落下した事件は、テレビやYouT
   ubeでその映像が流れていましたので、ご存じの方も多いと思います。
   わたしもびっくりして見ていた一人ですが、直接隕石の光跡を見たり衝撃
   波を感じたりしたロシアの人たちは何が起きたのかわからなかった人も大
   勢いたようです。中にはどこかの国が爆撃してきたと思った人もいたよう
   です。もちろん、すぐに誤解だとわかったのですが、何の情報もなくいき
   なり光の球が日中に空をものすごい速度で飛んできたら、ミサイルが飛ん
   できたと勘違いしても不思議ではありません。日本だともっとパニックに
   なって、UFOが来たと思う人がいたかもしれません。ロシアでは衝撃波
   によって1,000人以上の人がけがをされたということですが、大事に
   至らなかったのは不幸中の幸いでした。
    地球には昔から多くの隕石が落下しています。星はガスやちりが集まり
   さらにそこに小さな星や隕石が衝突・合体してできたわけですから、隕石
   は地球や星の誕生には不可欠の存在です。ただ、落下する隕石の持つエネ
   ルギーは強烈ですから、ひとつ間違えば人類や生物に多大な影響を与える
   危険があります。約6,500万年前にメキシコ・ユカタン半島に落ちた
   巨大隕石が、地面との衝突で大量のちりを巻き上げ太陽光線を遮ったため
   に気温が下がって恐竜の絶滅を招いた、という説は有名な話です。
    隕石の記事を調べていると、またまたびっくりする話がありました。同
   じくロシアのクラスノヤルスク地方にある直径約100kmのポピガイ・
   クレーターは、およそ3,570万年前に直径5〜8kmの小惑星が衝突
   したことにより形成されたということですが、ロシア政府はここに大量の
   ダイヤモンドが存在していると昨年9月に発表しました。
    ダイヤモンドが生成する仕方の一つに、ダイヤモンドの原料である炭素
   に非常に高速で物をぶつける衝撃作用という方法があります。もともとダ
   イヤモンド鉱脈があったところ、つまり炭素があったところにこの小惑星
   が衝突した結果、この作用により衝突ダイヤモンドが形成されたと考えら
   れています。試算では、今後3,000年にわたって世界市場にダイヤモ
   ンドを供給できるということですから、すごいものです。ただ、衝突ダイ
   ヤモンドは無色のものは稀であり、宝石としての価値を持つものはほとん
   どないということですので、奥様や彼女のプレゼントにするには少し無理
   かもしれません???
  
                        (企画広報室 紙野憲三)
  
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
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  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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