科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第436号 ◆  ━
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                              >>>2013/7/3発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   次の日曜日は七夕ですね。週間天気予報では雲のマークがほぼ全国に見え
   ていて、おり姫星やひこ星を見つけるのは難しそう。でも、現在の暦では
   なく昔の暦で七夕祭りをする地域もあるようです。その時には、おり姫星
   やひこ星を見つけられるかな。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,536人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・玄関ロビー リニューアル工事のお知らせ
              自転車の科学教室
              理研DAY:研究者と話そう
              青少年のための科学の祭典2013全国大会
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「ミナミムキのヒミツ」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・「海辺の生きもの」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・空気砲まつり
              日本IBM TryScience実験教室
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
    ☆7月の休館日は3日(水)、10日(水)、17日(水)です。
     24日(水)、31日(水)は開館いたします。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 玄関ロビー リニューアル工事のお知らせ ■
  
    当館では、ただいま玄関ロビーのリニューアル工事を実施しております。
   ご来館の皆様には、ご不便をおかけいたしまして大変申し訳ございません。
   安全第一で作業を進めておりますので、ご理解、ご協力のほどよろしくお
   願い申し上げます。
  
    期間:8月31日(土)まで
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.event-jsf.jp/news/126-2013-06-27-08-43-59
  
   ■ 自転車の科学教室 ■
  
    自転車のタイヤを外から見ると、自転車の種類によって、太さや表面の
   凹凸が違うのが分かります。ということは、タイヤの中にも違いがあるの
   でしょうか。
    そこで、タイヤの中をのぞいてどんな違いがあるのか調べてみましょう。
   また、タイヤの中に、どうして空気を入れるのでしょうか。空気の役割も
   調べてみましょう。でも、空気を入れなくてもよいタイヤもあるのです。
   空気を入れなくてもよいタイヤってどんなタイヤなのか、どんな特徴があ
   るのかも調べてみます。
  
    開催日時:7月21日(日)11時30分〜、13時〜(各回20分)
    会  場:2階E室「北ノ丸サイクル」
    テ ー マ:「タイヤの中を調べてみよう!」
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
    定  員:各回小学校5年生以上の親子5組
    参加方法:各回とも当日開館時間より会場にて参加整理券を先着順で配布
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/07/post_667.php
  
   ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
    理化学研究所の研究者と話せる「理研DAY:研究者と話そう」で、研
   究の話はもとより、趣味や好きな本、映画など色々な話をしてみませんか。
   皆様のご来場をお待ちしています。
    なお、本イベント開催のため、「シンラドーム」ドーム投影番組のうち
   12時45分以降の番組上映を休止いたします。
  
    日 時:7月21日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    参加費:無料(ただし、入館料は必要です)
    定 員:各回62名(当日先着順)
    研究者:肥山詠美子さん(理化学研究所)
    テーマ:「研究者ってどうやってなれるの?」(2回とも同じ内容です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/07/post_669.php
  
   ■ 青少年のための科学の祭典2013全国大会 ■
  
    今年も「青少年のための科学の祭典」の全国大会を開催します。実験・
   工作や不思議なショーをいろいろ体感できます。ぜひ、いらしてください。
    今回は、読売新聞社主催の第56回日本学生科学賞中央最終審査会に出
   場した学校の内、8校(中学4校、高校4校)の優秀な研究内容を本大会
   に出展・発表していただけることになりました。素晴らしい研究内容だけ
   でなく、研究のまとめ方やプレゼンの仕方なども参考にしてみませんか。
  
    開催日時:7月27日(土)〜7月28日(日)
         9時30分〜16時30分
    会  場:当館1階催事場、11号館前(屋外)、6階第2会議室
    参 加 費:無料
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.kagakunosaiten.jp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」では、「太陽系小天体の科学 〜隕石から『はやぶ
   さ2』まで〜」としてお話しいただく予定です。
  
    日 時:7月6日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    案内役:矢治健太郎さん(国立天文台)
    ゲスト:吉川真さん(宇宙航空研究開発機構)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1707
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ ミナミムキのヒミツ ■
  
    じめじめとした日が続きますね。今年の梅雨はいつ明けるのでしょうか。
    少し前のことですが引っ越しをしました。うれしいことに、以前の住ま
   いにはなかったベランダつきの部屋になりました。洗濯物を干すのが楽に
   なったり、ちょっとした物が置けたりと、ベランダの便利さを満喫してい
   るのですが、少し残念なのは、我が家の集合住宅ではベランダが建物の東
   面にあるのです。つまり「東向き」の部屋です。
    日本の住宅では一般的にベランダや、リビングなどが南側に面している、
   いわゆる「南向き」の家が好まれます。ところでこの「南向き」、いった
   い何がよいのでしょうか? 「南向き」は明るく日当たりも良いから、と
   あたりまえのように思っていたのですが、調べてみると興味深いことがわ
   かりました。秘密は太陽の角度にあり、です。
  
    太陽から放射される光や熱などのエネルギーを「日射」といい、直接地
   上に到達するものを「直達日射」といいます(※)。いわゆる日差しです。
   建物の壁面や屋根面(平らな屋根として考えてみます)が「直達日射」を
   受けるとき、太陽との角度によってその量がかわります。太陽に対して直
   角に近いほど多くなり、平行に近づくほど少なくなります。
    夏の太陽は高い位置にありますね。角度で考えてみたとき、水平を0°、
   真上を90°とすると、最も日の長い夏至の場合、正午の太陽は東京で約
   77°となり、屋根面に対しては直角に近く、南面に対しては平行に近く
   なります。そこで建物の壁面のうち、良く日が当たる東西南の3面と屋根
   面の1日の「直達日射」の量を比べてみると、
  
    夏場では、屋根面 > 東西面 > 南面 となり、
  
   なんと南面への日差しが一番少なくなるのです。
  
    冬の場合は、南面 > 屋根面 > 東西面 となります。
  
    冬至の正午の太陽は東京で約30°とかなり低い位置にあるため、南面
   に対しては直角に近く、水平面に対しては平行に近づき、屋根より南側の
   方が日差しを多く受けます。つまり「南向き」は暑い時期には日が当たり
   にくく、寒い時には良く日が入るのです。
    さらにもう一つ、「南向き」の部屋には日差しを調整しやすい、という
   特徴があります。南面に床から高さ2メートルの窓があるとします。夏至
   の正午の東京では、窓からは45センチメートルほど室内に日が入ります。
   夏は少しでも日が入ると部屋が暑くなってしまいますね。そこで、差し込
   む日の深さと同じくらいの奥行きの庇(ひさし:小さな屋根です)を設け
   て日差しを遮ることで、室内の温度上昇を抑えることができるのです。
    日を遮ってしまうと寒い時期には困るのでは、と思いますが、冬の場合
   は太陽の位置が低いため、夏の日差し対策で庇を設けたとしても、冬至の
   正午では窓から3メートル以上も日が差し込み、太陽の暖かさの恩恵を十
   分に受けることができます。
    風通しや眺望も大事ですし、周辺の環境にもよりますが、こうして日当
   たりを考えてみると、夏でも冬でも快適な環境になりやすい、「南向き」
   が好まれるのもうなずけますね。正月に帰省して「南向き」の部屋で本を
   読んでいると、暖房をつけなくてもぽかぽかと暖かく過ごすことができ、
   なんとも贅沢な気分になったものです。次の機会には、ぜひとも「南向き」
   の部屋に住んでみたいなと思います。
  
   ※参考 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/jma-magazine/1003/ (気象庁)
       http://www.nedo.go.jp/library/nissharyou.html (NEDO)
       http://www.toli.co.jp/m_library/m_library7_4_3.html (東リ)
  
     なお、直達日射や日射量という言葉は、建築計画関連でよく目にしま
    すし、建築士の試験に出ることもあります。
  
    執筆者:田中勝 科学技術館運営部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは、「海辺の生きもの」です。まもなく夏休みを迎え、海
   に行く機会も増えますね。海は生命のふるさと、泳ぐだけではもったいな
   い。磯(いそ)や潮間帯(潮の干満がある海辺)にいるいろいろな生きも
   のを観察してみましょう。
  
   ■ 『うみべであそぼう』 ■
     なかのひろみ ぶん/小林安雅 しゃしん/福音館書店/
     2008年6月/900円+税
  
    うみべでヒトデやウニ、イソギンチャクなどを見つけたらよく見てみま
   しょう。そしてそっと触ってみましょう。ヒトデをうらがえして置くと、
   上手にひっくりかえって元通りになります。ウニを柵(さく)で囲うとよ
   じのぼって柵から出てきます。ヒトデやウニには管足(かんそく)という
   運動器官があってそれで動き回るのです。ちょっとグロテスクなアメフラ
   シ(軟体動物)は、両手で持つほど大きいものですが、つかむと紫色の煙
   幕を出して逃げていきます。その卵のかたまりはあざやかな色をしていて
   「うみそうめん」と呼ばれていますが、食べられません。ヤドカリを見つ
   けたら、となりにそれより少し大きい貝殻を置いてみましょう。ヤドカリ
   の引っ越しを見ることができるかもしれません。モクズショイというカニ
   は、背中に海綿(これも動物です!)や海草を自分でくっつけて変装し、
   身を守ります。
    小さな子どもでも楽しめる写真絵本ですが、このようにじっくりと観察
   したり、簡単な実験をしたりすると海の生きものがさらにおもしろくなり
   ます。巻末にはこれらの動物たちの行動を少しくわしく解説しています。
   それからこれも大事なことですが、観察し、実験したあとは動物たちを元
   のところに戻してあげることも忘れないでくださいね。
  
    執筆者:福田晴代 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/5seibutsu/umibedeasobou/umibedeasobou.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 空気砲まつり ■
  
    キミは空気砲で遊んだことがあるかな?
    空気砲を使い、5階FORESTを探検して、かくされたキーワードを
   探してみよう!
    ペットボトルでオリジナルの空気砲がつくれる工作教室もあるよ。
  
   【空気砲によるFOREST展示室ラリー】
    開 催 日:7月13日(土)〜15日(月・祝)
    時  間:9時30分〜15時30分(最終受付15時)
    会  場:5階FOREST全域
    参加方法:5階G棟スタッフカウンターにて15時まで随時受付
    対  象:どなたでもご参加いただけます
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
  
   【ペットボトルの空気砲工作】
    開 催 日:7月13日(土)〜15日(月・祝)
    時  間:11時30分〜12時、13時30分〜14時
    会  場:5階G棟スモンマ横
    定  員:各回5名(先着順)
    参加方法:5階G棟スモンマ横にて各回30分前より先着順
         ※必ず参加するご本人がお越しください
    対  象:どなたでもご参加いただけます
         ※ただし、小学校2年生以下のお子様は保護者同伴
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/07/post_668.php
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回
   日曜日に開催しています。2つ程度のプログラムを用意して実施します。
   何をするかは当日のお楽しみ。7月は第1日曜日に開催します。
  
    日時:7月7日(日)13時〜16時
    会場:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/07/post_666.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆所沢航空発祥記念館開館20周年記念イベント
           「零戦エンジン始動&タキシング(地上走行)見学会」
  
    所沢航空発祥記念館では、開館20周年を記念したイベントとして「零
   戦エンジン始動&タキシング(地上走行)見学会」を開催いたします。
    同館脇の駐車場で零戦のエンジンを始動させた後、地上走行を実施しま
   す。その他にも、機体の解説や米国 PLANES OF FAME 関係
   者へのインタビューなども行いますので、ぜひご参加ください。
  
    開催期間:8月28日(水)〜31日(土)
    開始時間:(1)16時40分〜、(2)17時20分〜、(3)18時〜
    会  場:所沢航空発祥記念館脇駐車場
    対  象:小学生以上(小学校未就学児は入場できません)
    定  員:各回300名(抽選)
    費  用:大人2,000円、小・中学生1,000円
         ※なお、チケットを発行する際に315円/1枚、
          チケット郵送希望の場合は、600円が別途必要です
    申込方法:ぴあサイトインターネット、ぴあ専用電話
    申込締切:7月21日(日)23時30分まで
    そ の 他:雨天決行、荒天中止
  
    申込方法など、詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1#156
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆第8回「世界水路の日」記念展示のお知らせ
  
    「世界水路の日」は国際水路機関(IHO)が設立された6月21日を
   記念して平成17年の国連総会において採択されました。
    8回目を迎えた今年は、「海洋情報業務 ―ブルーエコノミー(*)を
   支えるもの―」をテーマとして世界各国の海洋情報機関においてさまざま
   な行事が予定されています。船の科学館では、海上保安庁海洋情報部によ
   る記念展示を開催しています。
  
   (*)ブルーエコノミーとは海洋、港湾、沿岸域等に関するあらゆる経済
      活動の総称を指します。
  
    期間:7月19日(金)まで
    時間:10時〜17時(休館日除く)
    会場:船の科学館別館展示場
    費用:無料
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=970
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 7月6日は零戦記念日 ■
  
    みなさん、今週末の7月6日はなんの日かご存じですか。「『この味が
   いいね』と君が言ったから/七月六日はサラダ記念日」という俵万智さん
   の短歌にちなんだサラダ記念日、なんだそうですが、もうひとつ、忘れて
   はならない記念日でもあります。その答えは――。
    「零戦の日」が正解です。この日は、いまからさかのぼること70数年
   前の1939(昭和14)年、日本国の海軍が「零式艦上戦闘機」、すな
   わち「零戦」の初試験飛行を行った日なのです。
    いま埼玉県の所沢航空発祥記念館では、「零戦五二型」本体を特別展示
   中ですが、大きな反響をうけて、8月末まで展示期間を延長しています。
   世界でたった1台の、いまなお当時のエンジンを備えたまま飛行可能な機
   体です。
    本物の機体を見る経験は、独特な感覚を与えてくれるものです。私がは
   じめて零戦本体を見たのは、まだ学生のころ、アメリカ・オハイオ州にあ
   る空軍博物館に見学にいった時のことでした。
    その零戦は、想像以上に小さくて、明るい照明のあたるアメリカ機B―
   29の隣の隅っこの、ちょっと薄暗い場所に置かれていたのですが、それ
   でもその零戦は、とても凛々(りり)しく見えました。
    「こんな小さな機体で、(アメリカの)こんな大きな機体と向かい合っ
   てたのかぁ…」。零戦は、映画やマンガで見るような架空のものではなく、
   たしかな実体として、そこにあることが、とても不思議な感じがしました。
   実戦に使われた機体には、戦争のなかを生きた人々の「思い」が深く深く
   宿っている気がします。その思いは、戦争を経験したことのない世代の心
   にも、不思議な波動でもって迫ってくるのです。
    この夏は、零戦の開発技術者・堀越二郎を主人公にした宮崎駿監督作品
   「風立ちぬ」も公開されます。所沢の記念館で8月末に開催する「エンジ
   ン始動&タキシング見学会」のチケットも発売になりました。映画を観た
   あと、時おり空を見上げたりしながら、所沢へ足を運ばれてはいかがでし
   ょうか。
  
                        (経営企画室 永井紀衣)
  
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
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