科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第452号 ◆  ━
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                             >>>2013/10/23発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   日が落ちるのが早くなってきました。暗くなって来たからもう夜かと思っ
   たら、まだ18時前。東京の日没は今週から17時前になってしまいまし
   た。今日は「霜降(そうこう)」。秋がいっそう深まりはじめました。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,688人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・地下レストラン リニューアルオープン
              たたら製鉄実験イベント
              教員のための理科実験スキルアップ講座(物理分野)
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「最も身近な金属「鉄」のお話」
       自然と友だち・・・
        「10月の北の丸公園を飾ってくれた草木の花や実の中から」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・「読み継がれている本」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・実験工作教室「かんたんLEDライトを作ろう!」
              教員のための理科実験スキルアップ講座(地学分野)
              プラネタリウム:秋の星座物語
              ウインター・サイエンスキャンプ'13−'14
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
       イベント情報・・・第35回風力エネルギー利用シンポジウム
                サイエンスアゴラ2013
                第2回科学検定
  
    ☆10月は毎週水曜日が休館日です。11月は毎日開館します。
     10月は改装工事のため地下レストランのご利用ができません。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 地下レストラン「パークレストラン」リニューアルオープン ■
  
    11月1日(金)より新たに、「森の中でくつろぐ」をコンセプトとし
   た、森の緑や木のぬくもりが感じられる、約250席のレストラン「パー
   クレストラン」がリニューアルオープンいたします。
    ぜひご利用ください。
  
    営業時間:11時〜16時(ラストオーダー 15時30分)
    休 業 日:不定休(年末年始ほか)
    そ の 他:・曜日により営業時間が変更になる場合がございます。
         ・夕方以降の立食パーティープランもございます。
         ・お弁当の予約販売、コーヒーなどのケータリングも承って
          おります。
         ・レストラン内は終日禁煙です。
    問合せ先:電話・FAX 03−5222−0136
         (2013年10月25日(金)開通予定)
         電子メールparkr@dynac.co.jp
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/guide/restaurant/
  
   ■ 「たたら製鉄実験イベント」のお知らせ ■
  
    たたら製鉄とは、粘土でつくった箱の形をした低い炉に、原料の砂鉄と
   還元のための木炭を入れて風を送り、炉内を高温にして鉄を取り出す、日
   本古来からの鉄をつくる技術です。
    本イベントでは、実際にケラと呼ばれる鉄をつくる様子をご見学いただ
   けるほか、炉に風を送る鞴(ふいご)体験も予定しています。ぜひ、ご見
   学ください。
  
    日 時:11月10日(日)8時30分〜15時
        ※小雨決行(ただし、雨天時中止の場合あり)
    会 場:当館正面向かって左側の広場
    受 付:見学     随時
        ふいご体験  9時45分ごろより会場にて随時
    日 程: 8時45分 炉づくり、炭割り、灰床づくり
         9時45分 火入れ
        10時30分 砂鉄の投入
        15時    ケラ(鉄)出し
    主 催:一般社団法人日本鉄鋼連盟、
        公益財団法人日本科学技術振興財団・科学技術館
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/11/post_728.php
  
   ■ 教員のための理科実験スキルアップ講座(物理分野) ■
  
    理科を教える教員の理科指導力の向上を目指した講座です。本講座では、
   科学の祭典全国大会の実行委員の先生方が講師役を務めます。授業や社会
   教育活動でも役立つ実践的な理科実験の講習会ですので、奮ってご参加く
   ださいますようご応募をお待ちしております。
  
    開催日時:11月24日(日)14時〜16時
    会  場:科学技術館4階I室「実験スタジアム」実験スタジアムL
    対  象:・小学校や中学校で理科を担当している教師の方で、理科実
          験の指導に少し苦手意識をお持ちの方
         ・科学教室の講師を目指しており、実験指導の極意を勉強し
          たい方
         ・教員を目指している教育学部の学生さんなど
    募集人数:20名程度(申込順)
    参 加 費:1,000円(消耗品代、保険代など)
    申込方法:EメールまたはFAX
    申込締切:11月17日(日)必着
    主  催:「青少年のための科学の祭典」全国大会実行委員会
         (公財)日本科学技術振興財団
    問合せ先:(公財)日本科学技術振興財団 科学の祭典事務局
         電話:03−3212−8447
         ※本事業は公益財団法人東京応化科学技術振興財団の
          科学教育の普及・啓発助成を受けております。
  
    申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.kagakunosaiten.jp/index.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    また、アメリカ合衆国のヤーキス天文台とインターネットで繋ぎ、アメ
   リカで見えている星空の様子や天文台で撮影した天体写真を送ってもらう
   「ライブ天体観測」コーナーを予定しています。日本の昼過ぎにアメリカ
   の夜空をお楽しみください。
  
    日 時:10月26日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    案内役:野本知理さん(千葉大学)
    ゲスト:矢野創さん(宇宙航空研究開発機構)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1707
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 最も身近な金属「鉄」のお話 ■
  
    みなさんは、「地球は水の惑星」といった言葉を聞いたことありますか?
   地球の表面の3分の2は海水で覆われていて、地球は水が豊富な惑星のた
   めそう呼ばれています。では、「地球は鉄の惑星」といった言葉はどうで
   すか? たとえば重さで考えてみると、地球の重さの3分の1は鉄で、重
   さの比率は鉄が一番大きいため、「地球は鉄の惑星」とも考えられます。
   私たちが利用できる鉄は、地球に存在する量のうちの一部ですが、それで
   も他の金属に比べると十倍から数百倍以上も採掘することができるほど鉄
   は豊富にあります。それでは、この鉄はどのようにつくられているのでし
   ょうか。
    まず初めに、鉄をつくるには鉄鉱石と呼ばれる鉱石から鉄を取り出しま
   す。高炉と呼ばれる加熱設備に、鉄鉱石とコークス(石炭を蒸し焼きにし
   たもの)を入れ、高い温度で熱すると鉄鉱石から鉄分[銑鉄(せんてつ)]
   が溶け出します。次に、転炉と呼ばれる設備で銑鉄に酸素を吹き付けて、
   不要な成分を取り除きます。こうすることで、銑鉄は、
   ねばり強く加工しやすい鋼(はがね)になります。この鋼は一度、大きな
   鋼の塊の鋼片(こうへん)にされたのち、再び加熱・整形などの処理を経
   て、線材や板、管のようなさまざまな鉄に姿を変えます。(※1)
    また、一口に鉄といってもいろいろな種類の鉄があります。たとえば、
   自動車には薄くても強い性質をもった高張力鋼板と呼ばれる鉄が使われて
   います。この鉄は、強くて丈夫な性質で車に乗っている人を衝撃から守り、
   従来の鋼板よりも薄くでき、軽量化できることからより少ないガソリンで
   走れるようになり、省エネにも役立っています。このように、日本の鉄鋼
   製品は、強い、加工しやすい、われにくいなどといった性質のほか、用途
   に合わせて高い機能を兼ね備えていることから、世界トップレベルの品質
   と言われています。
    来月10日(日)科学技術館にて「たたら製鉄実験イベント」(※2)
   を行います。たたら製鉄とは、「たたら」という炉に、原料の砂鉄と木炭
   を入れて風を送り、炉内を高温にして鉄を取り出す日本古来からの鉄をつ
   くる技術のことです。当日の様子はどなたでもご見学いただけますので、
   当館4階「鉄の丸公園1丁目」展示室で紹介する現代の製鉄と合わせて、
   鉄の不思議に触れてみてはいかがでしょうか。
  
   ※1)鉄をつくる(一般社団法人日本鉄鋼連盟)
    http://www.jisf.or.jp/kids/shiraberu/index.html
   ※2)たたら製鉄実験イベントのご案内
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/11/post_728.php
  
    執筆者:中村潤 科学技術館運営部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 10月の北の丸公園を飾ってくれた草木の花や実の中から ■
  
    キンモクセイの花の甘い香りが漂う季節になりました。その香りに包ま
   れて、クヌギやコナラ・マテバシイなどのブナ科の茶色い木の実(ドング
   リ)や、紫色のコムラサキシキブやオレンジ色のエノキの実などが、目立
   つ頃となりました。
    目立たないけれども、子どもたちの遊び心を誘うヌスビトハギやイノコ
   ズチの実や、チカラシバやネズミノオなどの穂も賑やかに公園を飾ってく
   れております。実りの秋の到来です。秋の涼風に包まれた北の丸の草木の
   実りの姿や秋の花々の風情を訪ねてお楽しみください。
  
    「10月の北の丸公園を飾ってくれた草木の花や実の中から」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss46
  
    執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」好評発売中!
    郵送をご希望の方は、こちらから
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは、「読み継がれている本」です。
    この本も小さい子から楽しめる本です。そして、すでに親子2代で楽し
   んでいる方もいらっしゃるのでは……と思っています。
  
   ■ 『はじめてであう すうがくの絵本 1,2,3』 ■
     安野光雅文・絵/福音館書店/1982年/1,600円×3+税
  
    1970年9月に発行された『かがくのとも』18号は、安野光雅/
   文・絵の『なかまはずれ』です。ところどころ、絵や文に違いはあります
   が、この絵本が、『はじめてであう すうがくの絵本 1』の最初のお話
   になっています。
    『なかまはずれ』が本になった時、「これが算数の本?」と驚かれたそ
   うです。確かに、テントウムシ、アヒル、キツネなどが最初に出てきます。
   しかしその絵と解説により、「どんなことが仲間はずれなのか」という定
   義がわかります。「なかまはずれ」の意味がわかれば、今度は自分で見つ
   けてみましょう。いろいろ問題が書かれていますよ。
    うーんと考え、あっとひらめく。その楽しさをぜひ味わってみてくださ
   い。中には、難しいものもありますが、安野さんの素敵な絵があなたを導
   いてくれ、解を見つけだすことができます。
    この本の中で、何が仲間にならないのか、それはどうしてなのかを、探っ
   てみませんか。
    この本には「ふしぎなのり」という題のお話も載っています。まほうの
   くすりで、いろんなものをくっつけているこびと君たちを見ているうちに、
   いつのまにかマスの考えを学んだり、シルエットパズルを解いていたりし
   ます。解く楽しさで本を読み進めていくうちに、数学の基本的なことを学
   んでいる……そういう安野マジックを十分に楽しんでみてください。
  
    執筆者:坂下智婦美 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/2suugaku/hajimetedeausuugaku/hajimetedeausuugaku.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 実験工作教室「かんたんLEDライトを作ろう!」 ■
  
    ライトのしくみを知れば、電気の基本がわかります。高輝度LEDとボ
   タン電池を使った、はんだ付けなしで手軽につくれる当館オリジナルのラ
   イトを製作します。
    きっとあなたの“手元”と“科学する心”に、明るく光が届くはず。優
   しく響く、鈴の音とともに……。
  
    開 催 日:10月27日(日)
    開催時間:13時〜、14時〜、15時〜(各回約30分)
    会  場:3階F室「ワンダー・ガレージ」
    定  員:各回20名様
    対象年齢:小学4年生以上
         ※保護者の方同伴であれば小学1〜3年生の方も参加可能
    参 加 費:800円(別途、入館料は必要です)
    参加方法:当日開館時間より、会場にて1日分の参加券を販売
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/10/post_723.php
  
   ■ 教員のための理科実験スキルアップ講座(地学分野) ■
  
    理科を教える教員の理科指導力の向上を目指した講座です。本講座では、
   科学の祭典全国大会の実行委員の先生方が講師役を務めます。授業や社会
   教育活動でも役立つ実践的な理科実験の講習会ですので、奮ってご参加く
   ださいますようご応募をお待ちしております。
  
    開催日時:11月10日(日)14時〜16時
    会  場:科学技術館4階I室「実験スタジアム」実験スタジアムL
    対  象:・小学校や中学校で理科を担当している教師の方で、理科実
          験の指導に少し苦手意識をお持ちの方
         ・科学教室の講師を目指しており、実験指導の極意を勉強し
          たい方
         ・教員を目指している教育学部の学生さんなど
    募集人数:20名程度(申込順)
    参 加 費:1,000円(消耗品代、保険代など)
    申込方法:EメールまたはFAX
    申込締切:11月3日(日)必着
    主  催:「青少年のための科学の祭典」全国大会実行委員会
         (公財)日本科学技術振興財団
    問合せ先:(公財)日本科学技術振興財団 科学の祭典事務局
         電話:03−3212−8447
         ※本事業は公益財団法人東京応化科学技術振興財団の
          科学教育の普及・啓発助成を受けております。
  
    申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.kagakunosaiten.jp/index.php
  
   ■ プラネタリウム:秋の星座物語 ■
  
    プラネタリウムの生解説を特別番組としてお送りします。秋の星座を探
   したり、星座の神話をご紹介します。加えて、3日はアフリカで見られる
   金環日食についてのお話、4日はISON(アイソン)彗星の見え方や、
   観察方法などをご紹介します。
    なお、本イベント開催のため、「シンラドーム」ドーム投影番組は休止
   いたします。
  
    日 時:11月3日(日)〜4日(月・祝)
        10時30分〜、13時30分〜、15時〜(各回30分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    参加費:無料(ただし、入館料は必要です)
    定 員:各回62名
    受  付:当日各回開始30分前より会場にて参加者本人に整理券配布
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/11/post_725.php
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
     「ウインター・サイエンスキャンプ'13−'14」参加者募集中 ■
  
    「ウインター・サイエンスキャンプ'13−'14」は先進的な研究テー
   マに取り組んでいる日本各地の大学、公的研究機関等で、冬休み期間中に
   本格的な実験・実習が受けられる、高校生のための科学技術体験合宿プロ
   グラムです。
    今冬も、3泊4日以上の探究・深化型プログラム「サイエンスキャンプ
   DX(ディー・エックス)」を含め、11会場で実施されます。
    高校生のみなさん、興味のあるプログラムにふるってご応募ください!
    高校生が貴重な体験をできる機会となりますので、学校関係者のみなさ
   ま、お近くに高校生がいらっしゃる方は、ぜひご紹介をお願いいたします。
  
    開催期間:2013年12月21日〜2014年1月8日の期間中の
         2泊3日〜3泊4日
    会  場:大学、公的研究機関等(11会場)
    定  員:受け入れ会場ごとに12〜20名(合計184名)
         ※前年度平均応募倍率2.4倍
    参 加 費:2,000円(支払いは参加決定後です)
         ・プログラム期間中の宿舎や食事は主催者が用意します。参
          加費は食事代の一部に充当します。
         ・現地集合、現地解散です。
          (自宅と会場間の往復交通費は自己負担となります)
    応募締切:11月8日(金)郵送必着
  
    応募方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
    ・サイエンスキャンプ募集ホームページ
     http://www.jst.go.jp/cpse/sciencecamp/camp/
    ・スマートフォン専用サイエンスキャンプ募集ホームページ
     http://www.jst.go.jp/cpse/sciencecamp/camp/sp/
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆公開講座「民間航空機における試験飛行」
  
    お客さまに安心して飛行機に乗っていただくために行なっているエアラ
   インでの試験飛行(テストフライト)や試験飛行室の活動、歴史等につい
   てご紹介します。
  
    開催日時:11月24日(日)13時〜15時30分
    会  場:記念館1階研修室
    参 加 費:無料
    定  員:60名
    参加対象:高校生以上
    講  師:松木猛氏(日本航空渇^航技術部副部長 787機長)
    申込方法:インターネットまたは往復はがき
    応募締切:11月13日(水)17時(※往復ハガキの場合、当日必着)
  
    申込方法などについて、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1#160
  
   ☆「紙飛行機工作教室」のお知らせ
  
    記念館オリジナルの紙飛行機「スカイカブIII」(鶴丸ロゴ)を製作し
   ます。ぜひご参加ください。
  
    日 時:11月9日(土)13時〜(製作時間 約1時間)
    受 付:12時30分〜(先着40名様)
    会 場:1階研修室
    教材費:350円
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1#152
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ 第35回風力エネルギー利用シンポジウムのご案内 ■
  
    風力エネルギーの利用に関して、内外の現状とその課題等について、皆
   様への理解や促進を図ることを目的として開催しています。
    今回は、最新の風力エネルギー状況と課題について、産官学民の主導的
   な立場の方々の講演会を開催します。また、2日目には風力エネルギーの
   利用と進展に関する学術論文発表を行います。
  
    開 催 日:11月12日(火)〜13日(水)
    会  場:科学技術館 サイエンスホール、第1会議室、第3会議室
    参 加 費:25,000円(一般)、3,000円(学生)、
         ほか会員等の価格があります。
         事前に口座振込
    申込締切:11月1日(金)15時まで
    申込方法:ウェブサイト(http://www.jwea.or.jp/menu11_02.html)より
    主  催:一般社団法人日本風力エネルギー学会
         公益財団法人日本科学技術振興財団
    協  賛:一般社団法人日本風力発電協会
         一般社団法人日本小形風力発電協会
    問合せ先:一般社団法人日本風力エネルギー学会
         第35回風力エネルギー利用シンポジウム事務局
         電 話 03−5220−5010
         FAX 03−5220−5020
         電子メール:sympo@jwea.or.jp
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jwea.or.jp/menu11.html
  
   ■ 科学と社会をむすぶひろば 「サイエンスアゴラ2013」 ■
  
    科学と社会をつなぐ科学コミュニケーション実践のための「ひろば(ア
   ゴラ)」として、研究者や技術者、学生、教育関係者、ボランティア、家
   族連れなどが集い、お互いに考え、意見を交換しながら科学技術を生かし
   た豊かな社会を実現させる方策を一緒に考えるイベントです。
    今回は、世界トップレベルの研究プロジェクトを紹介するエリアも加わ
   り、身近な実験・工作、シンポジウムやトークセッション、展示や科学体
   験など200を超える多彩な企画が出展します。
    サイエンスアゴラに参加して、豊かな社会を実現させる科学技術のこと
   を一緒に考えてみませんか。
  
    日  時:11月9日(土)〜10日(日)10時〜17時
    会  場:日本科学未来館、産業技術総合研究所臨海副都心センター、
         東京都立産業技術研究センター、東京国際交流館、
         フジテレビ湾岸スタジオなど
    参 加 費:無料(一部材料費などの実費をいただく場合があります)
    注目展示:世界トップレベルの研究プロジェクトを紹介する特設ゾーン
         研究者自らが研究内容について展示解説や来場者と直接対話
    主  催:独立行政法人科学技術振興機構(JST)
    共  催:日本学術会議、独立行政法人産業技術総合研究所、地方独立
         行政法人東京都立産業技術研究センター、独立行政法人日本
         学生支援機構、国際研究交流大学村、東京臨海副都心グルー
         プ、内閣府(科学技術政策・イノベーション担当)
    問 合 先:独立行政法人科学技術振興機構
         科学コミュニケーションセンター サイエンスアゴラ事務局
         03−5214−7493、agora@jst.go.jp
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/
  
   ■ 「第2回科学検定」のお知らせ ■
  
    科学のおもしろさに感動し、科学がますます好きになる検定です。「普
   段の生活で起きること」に関する問題を選んでいます。合格者には、デジ
   タル認定証を発行しますので、チャレンジしてみてね。
  
    開催期間:11月15日(金)10時〜11月17日(日)22時
    会  場:ウェブ上(オンライン受験)
    受 験 料:2,000円(3・4級)、無料(5・6級)
    参加対象:10歳以上
    出題内容:3・4級 中学校の理科の知識を前提とした問題
         5・6級 小学校までの理科の知識を前提とした問題
    申込方法:ウェブにて
    申込締切:11月14日(金)
    主  催:科学検定委員会
    問合せ先:03−6439−3774(平日 11時〜17時)
  
    申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.kagaku-kentei.jp/kentei
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 「世界一の『成人力』に創造性の磨きを」は欲張りでしょうか? ■
  
    ご承知のように、OECD(経済協力開発機構)によって、2000年
   から開始されたPISA(ピザ、国際学習到達度調査)では、義務教育を
   修了した15歳(日本ではほぼ全員が高校1年生)を対象にして、「知識
   や技能を実生活のさまざまな場面で直面する問題にどの程度活用できるか」
   を評価しています。「読解力」、「数学的リテラシー」、「科学的リテラ
   シー」の3つの分野があります。日本の子どもたちがどの程度の「活用力」、
   「批判的思考力」を身に付けているかを国際比較できるベンチマーク・テ
   ストであるとともに、それまで日本が重視してきた「学力」観とは異なる
   尺度による調査であることから、毎回、大きな注目を集めるようになって
   います。その第2回、2003年の結果に対しては「わが国の学力は国際
   的にみて上位にあるが、読解力の低下など世界トップレベルとはいえない
   状況」と判断され、「ゆとり教育」を転換させた要因になりました。
    2009年の調査では、これまで高い評価を受けてきたフィンランドと
   ともに、アジア諸国が評価を著しく高めていることが注目されました(注1)。
   「儒教国」では「つめこみ教育」で学力を上げているといわれてきたので
   すが、PISA基準でも高い成績を叩き出しているからです。調査は3年
   ごとに実施されており、2012年の結果は、今年12月に公表されると
   思います。
    卒業間近の大学生を対象とするPISA調査の実施も計画されています。
   「勉強しない」といわれる日本の大学生は、どんな評価を受けるのでしょ
   うか(注2)。また、OECDは、PIAAC(ピアック、国際成人力調
   査)と呼ぶ、PISAの大人バージョン調査を先行して行っています
   (注3)。
  
    そんななかで、10月8日、OECDがPIAACの結果を公表しまし
   た。9日付、新聞の見出しは、「成人力調査、日本1位」、「意外、でも
   誇らしい」、「読解力、世界一は誇らしいが」、「成人力、日本は得点差
   最小」、「人を育てる企業文化 背景」、「情報教育の遅れ 指摘」、
   ちょっと遅れての解説記事の見出しは、「けん引に最上位層必要」、「世
   界一の「成人力」に創造性の磨きを」などなど……。
    この調査は、16歳から65歳の成人を対象として、社会生活において
   成人に求められる能力のうち、「読解力」、「数的思考力」、「ITを活
   用した問題解決能力」の3分野のスキルの習熟度を測定するとともに、ス
   キルと年齢、学歴、所得等の関連を調査するもの、とされています(注4)。
   日本の統計上、働いているひとたちの中核は、「生産年齢人口(15歳以
   上65歳未満)」として定義されていますから、それにほぼ一致していま
   す。
    PIAACの出題傾向はPISAの延長線上にあります。
    「世界一」と評価されたデータをご紹介します(注5)。義務教育が終
   わった段階のPISA2009(15歳)の結果は、読解力では、1位上
   海、2位韓国、3位フィンランドでした。つまり、PISAとPIAAC
   を比較すると、働くようになって、日本人の「習熟度(proficiency)」は、
   他の国々よりもグーンと上がっているのです。
    次に、スキル(「読解力」、「数的思考力」、「ITを活用した問題解
   決能力」)と年齢との関係のグラフを示します(注6)。このグラフを見
   て興味深いことは、スキルは、学校教育終了後も上昇し30歳前後でピー
   クになること。これは、日本及びOECD平均に共通なのですが、日本の
   場合、OECD平均に比べて、習熟度の上がり方が大きいことが見てとれ
   ます。さらに、日本に特徴的なのは、ピークに達した後に、ほぼ10年間、
   つまり40歳になるまでは、その高い水準を維持していることです。OE
   CD平均は、早くも30代に低下傾向を見せています。この結果をどのよ
   うに解釈したらよいのでしょうか。日本人は平均としてみると勤勉であり
   向上心が続いていること。日本企業は長期雇傭を前提として社内教育によ
   り(エリートだけではなく)若手から全員を育てていること。つまり、相
   乗効果としてのOJT(On The Job Training)が有効に機能していること、
   でしょうか。
    もう一つ、興味深いグラフをご紹介します(注6)。スキルの習熟度と
   就いている職業との関係をみると、「読解力」でも、「数的思考力」でも、
   管理職などのスキルド・ワーカー、事務職などのセミスキルド・ホワイト
   カラー、技能工などのセミスキルド・ブルーカラー、単純作業の従事者の
   順に、スキルが高い傾向にあります。なかでも日本は、いずれの職業でも
   スキルが世界トップクラスであり、日本の単純作業の従事者は、OECD
   平均のセミスキルド・ホワイトカラーと同程度以上の「読解力」を有して
   いることが見てとれます。このことは、一面において、日本では、単純作
   業の労働者がスキルに応じた職業選択をできていないこと、つまり付加価
   値生産性が十分に発揮されていないことを示しています。また、この高い
   均質な能力が、国内における企業の高い労働生産性を支えているわけで、
   換言すれば海外展開となったときに初めて直面することになる苦労を示し
   ています。
    OECD報告書では、参加国について、国別に「Country Note」を公表
   しています(注7)。日本については、「Key Issues」として、
  
     1.日本の成人は、この調査に参加したすべての国の成人のうちで、
     「読解力(literacy)」及び「数的思考力(numeracy)」について、
     もっとも高い習熟度(proficiency level)を挙げた。
    2.「ITを活用した問題解決能力(problem solving in technology-
     rich environments)」における日本人の成人の評価は、平均水準である。
     日本においては、若年の成人(16〜24歳)にあっては、この分野の
     平均よりも低い評価である。
    3.日本人成人の情報処理スキルにおいては、高年齢層と若年齢層との
     間、学歴の高い層と低い層との間にはわずかな差異しかなく、比較的、
     平均した習熟度分布が見られる。
    4.日本の女性は、経営資源(resource)としてスキルを十分活用され
     ていないことが示されている。彼女たちは、「読解力」及び「数的思
     考力」において高いレベルの習熟度を有しているにもかかわらず、労
     働力における関与は、低く留まっている。
    5.これら高いレベルの習熟度を経済成長と幸せな状態(well-being)
     に転化していくためには、能力(competences)をもっとも活用できる
     状況にしなければならない。日本の企業経営者たちは、勤労者の能力
     を最大限に活かすようにしているとは見受けられない。だから、他の
     参加国に比べると、賃金や雇傭率の点から(日本の)習熟度に対する
     報酬(returns)は、低くなっている。
  
   と書かれています。
    さいごにタイトルに戻りましょう。OECD諸国と比較して、日本人の
   成人力は、平均的にはバラツキが小さく、かつ高い水準にあることがわか
   りました。そのことは、学校教育と企業教育にあって、底上げを図るよう
   なプログラムが実行されていることの証明でもあります。このことは、大
   いに誇ってよいことです。しかしながら、今、日本という国、日本の企業
   に求められているのは、これら高い均質な能力を有する人財とともに、創
   造性にあふれた人財です。どうすれば、この2つの能力を伸ばす教育シス
   テムをつくることができるのでしょうか。「義務教育」がめざす1つのシ
   ステムで両立できるのでしょうか、それとも……。
  
                       (経営企画室  吉田 浄)
  
    注1〜7はこちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/452/452.pdf
  
  
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