科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第457号 ◆  ━
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                             >>>2013/11/27発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   日の出直前、東の空の低い位置に見えていたアイソン彗星は29日に太陽
   に最接近します。その影響で、彗星本体が分裂・崩壊してしまうのか、そ
   れとも急激に明るくなるのか。今週末にはその答えがわかるでしょう。
   (アイソン彗星の観察時には、太陽を絶対見ないよう注意してください)
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,697人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・日本IBM TryScience実験教室
              理研DAY:研究者と話そう
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「走る・曲がる・止まる」
       自然と友だち・・・
         「11月の北の丸公園を飾ってくれた草木の花や実の中から」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・「葉っぱ」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・第44回市村アイデア賞作品展
              クォークカードゲーム体験会
              うるの拓也氏 トークショー
              「鉄の丸公園1丁目」工作教室開催時間変更
              エスカレータ更新工事
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
  
    ☆年内は12月27日(金)まで毎日開館いたします。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回
   日曜日に開催しています。2つ程度のプログラムを用意して実施します。
   何をするかは当日のお楽しみ。
  
    日時:12月15日(日)13時〜16時
    会場:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/12/post_734.php
  
   ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
    理化学研究所の研究者と話せる「理研DAY:研究者と話そう」で、研
   究の話はもとより、趣味や好きな本、映画など色々な話をしてみませんか。
   皆様のご来場をお待ちしています。
    なお、本イベント開催のため、「シンラドーム」ドーム投影番組のうち
   12時45分以降の番組上映を休止いたします。
  
    日 時:12月15日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    参加費:無料(ただし、入館料は必要です)
    定 員:各回62名(当日先着順)
    研究者:中村振一郎さん(理化学研究所)
    テーマ:光合成の贈り物、そして、分子の動きと音
        (2回とも同じ内容です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/12/post_735.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    日 時:11月30日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    案内役:伊藤哲也さん(国立天文台)
    ゲスト:柳瀬亘さん(東京大学大気海洋研究所)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1707
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 走る・曲がる・止まる ■
  
    11月23日(一般公開日)から、東京ビックサイトで「第43回東京
   モーターショー2013」(※1)が開催されています。自動車好きの方
   の中には、もう会場に足を運んだという方もいるかもしれませんね。クル
   マ好きならずとも、モーターショーで現在の自動車の最先端に触れれば、
   きっとワクワクするのではないかと思います。
  
    自動車は身近な移動手段のひとつです。「自動車」とはどんなものなの
   かを辞書で調べてみると、「原動機の動力によって車輪を回転させ、レー
   ルや架線を用いないで路上を走る車。」(大辞泉)とあります。エンジン
   などの動力源を持ち、レールや架線などに進路を制限される電車などとは
   違い、自由に動けるということが自動車の定義のようです。荷車や馬車の
   ようなものではなく、自ら動くことができる「自動車」は18世紀後半に
   生まれ、この時の動力源は蒸気機関だったそうです。この最初の自動車の
   スピードは、時速約3キロしか出なかったそうです。19世紀後半には、
   カール・ベンツやゴットリープ・ダイムラーがガソリン自動車をつくりだ
   し、じょじょに蒸気自動車からガソリン自動車へと主役が移っていき、内
   燃機関が車の動力源として発展してきました。
  
    現在、街中ではさまざまな自動車を見ることができますが、自動車の本
   質は今も昔も変わっていません。車の構造を大きく分けてみると、骨格と
   なるボディ、エンジンなどの動力に関する機構、タイヤ・ホイール・ブレー
   キなどの走行に関する機構などがあります。車の基本性能は「走る・曲が
   る・止まる」で、これは変わりません。しかし、基本性能に求められるレ
   ベルが高くなったことや、安全性・環境問題などに対応することで、自動
   車は常に進化を続けてきました。
    日本自動車工業会が発行しているパンフレット「日本の自動車技術」
   (※2)を見ると、次世代自動車についてのページがあります。最近すっ
   かりメジャーになったハイブリッド自動車をはじめ、プラグインハイブリッ
   ド車・電気自動車・クリーンディーゼル自動車・水素自動車・燃料電池自
   動車・天然ガス自動車などが紹介されています。
  
    科学技術館には自動車の展示室「ワクエコ・モーターランド」があり、
   展示室内では車の動くしくみや、車と環境についてなどを学ぶことができ
   ます。また、「クルマの動くしくみ」について知ることができるワーク
   ショップも毎日開催しています。東京モーターショーで自動車の魅力を感
   じたら、こちらにもぜひ足を運んでみてくださいね。
  
    ※1)The 43rd TOKYO MOTOR SHOW 2013
       http://www.tokyo-motorshow.com/
    ※2)日本の自動車技術 進化を続ける「安全」「環境」「快適」最新
       技術の解説(一般社団法人日本自動車工業会,2010年10月)
       http://www.jama.or.jp/safe/safe_eco_digest/pdf/vehicle_technology.pdf
  
    執筆者:名波友貴 科学技術館運営部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 11月の北の丸公園を飾ってくれた草木の花や実の中から ■
  
    サザンカやチャノキの花が咲き始めました。モッコクの実やトベラの実
   がはじけ始めて、種の散布の近さが感じられるようになってきました。
    今年は木々の実のつき方が少なく気がかりでしたが、ウメモドキの赤・
   白の実や、ムクノキの黒い実が葉の間から、ちらほら見えています。
    地面に目を移すと、ゲンノショウコの赤い花や、アシボソの穂が目をひ
   き、チヂミザサの穂の小穂は、粘い毛で衣服にはりつくことによって存在
   を示しています。背の高いものでは、セイタカアワダチソウの黄色い花が
   目立ってきました。
    冷気が増して来た晩秋の北の丸の草木の姿をお楽しみください。
  
    「11月の北の丸公園を飾ってくれた草木の花や実の中から」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss47
  
    執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」好評発売中!
    郵送をご希望の方は、こちらから
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは「葉っぱ」です。季節や環境によって表情を変える葉っ
   ぱをいろいろな本を通して皆さんにご紹介したいと思います。
  
   ■ 『むしをたべるくさ』<ふしぎいっぱい写真絵本9> ■
     渡邉弘晴 写真/伊地知英信 文/ポプラ社/
     2008年1月/1,200円+税
  
    「葉っぱ」について4回にわたってご紹介してきましたが、これが最終
   回です。今回は食虫植物の写真絵本をご紹介します。
    食虫植物がこんなにも美しい形をしているのかと、見入ってしまうほど
   きれいで迫力のある写真が満載です。あまりの迫力に「虫からみたら、食
   虫植物はこんな風にみえるのかしら。」と、少し虫の気分も味わえるかも
   しれません。
    本に登場する植物が虫を捕まえるところ(捕虫器官)は、葉や葉がすが
   たを変えたものです。「キレイなバラにはトゲがある」といいますが、こ
   とわざ通りの美しさと怖さをあわせ持つこれらの植物はとても興味深いで
   す。
    表紙のハエトリグサは、私には獲物を待ちかまえるオバケの口のように
   見えましたが、葉のトゲが女神のまつ毛のように美しく生えていることか
   ら英名では“Venus Flytrap”(ビーナス・フライトラップ、
   女神のハエ取り罠)とよばれているそうです。トゲの縁には虫をおびき寄
   せる蜜腺(みつせん)があり、虫はその甘い香りに誘われて葉の内側の赤
   い部分にのこのこと入ってしまいます。葉の内側には小さなトゲがあり、
   そのトゲに2回さわると葉が閉じる仕組みになっています。
    1回ではなく、2回さわると閉じる仕組みというのがこの植物のすごい
   ところです。確実に獲物であることを見極める賢さ、無駄な体力は極力使
   わないためにも1回ではなく2回というところがミソなのですね。そして
   葉は0.2〜0.5秒の速さで閉じ、一度閉じたら虫はもう逃げられない。
   虫の気持ちになると何とも複雑な気分ですが、このような進化を遂げてき
   たハエトリグサのすごさに感心させられます。
    この他にも魅力的で美しい食虫植物が「ねばねば式」「おとしあな式」
   といろいろな仕掛けで虫を待ちかまえている様子がよくわかります。少し
   怖いけど夢中になってしまう写真絵本です。
  
    執筆者:澤本早苗 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/6shokubutsu/musiwotaberu/musiwotaberu.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 第44回市村アイデア賞作品展(12/1まで) ■
  
    次代をになう小・中学生のアイデアの芽生えを奨励するためにもうけら
   れた市村アイデア賞の作品展を開催いたします。市村アイデア賞の特色は、
   工作をしていなくても実現可能なアイデアだけでよいところです。
    文部科学大臣賞、科学技術館館長賞などの入選作品(12点)をご覧い
   ただけます。
  
    期 間:12月1日(日)まで
    会 場:2階G棟 サイエンスギャラリー
    主 催:公益財団法人新技術開発財団
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/11/post_731.php
  
   ■ クォークカードゲーム体験会
              ―遊んで集めてレアカードを持って帰ろう― ■
  
    目に見えない素粒子の世界をわかりやすく、体験できるカードゲーム
   『クォーク・カード・ディーラー(QCD)』が科学技術館に登場です。
   『QCD』では赤、青、緑3色のクォークカードが主役。クォークカード
   を3色そろえると陽子や中性子などのバリオンカードがもらえます。いろ
   いろな組み合わせを見つけて全部のカードをゲットしよう。
    手に入れたカードはおうちに持って帰れます。君は全部の組み合わせを
   見つけられるかな?
  
   開催日時:12月1日(日)10時〜12時、14時30分〜16時
   体験時間:時間内であればいつでも参加可能。1回約10〜15分
        コンプリート(すべてのカードをゲット)まで約25分
   会  場:4階D室 イベントホール
   参加対象:小学校1年生以上(大人のみも可)
   参 加 費:無料(ただし、入館料が必要です)
   主  催:公益財団法人日本科学技術振興財団・科学技術館
   共  催:計算基礎科学連携拠点
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/12/post_732.php
  
   ■ うるの拓也氏 トークショー
      ―ムズカシイ素粒子をマンガ、ゲームで楽しく伝えるには?― ■
  
    高エネルギー加速器研究機構(KEK)監修の科学マンガ『カソクキッ
   ズ』の作者であり、『クォーク・カード・ディーラー(QCD)』のカー
   ドデザイナーでもある、うるの拓也氏をお招きしてトークショーを開催し
   ます。
    大人でもむずかしいむずかしい……、と言いたくなる素粒子をマンガや
   ゲームで伝える努力や、そもそも始めるきっかけは?といった製作秘話な
   どをうかがいます。
  
   開催日時:12月1日(日)13時〜14時30分
   会  場:4階D室 イベントホール
   参加対象:小学校1年生以上
   参 加 費:無料(ただし、入館料が必要です)
   主  催:公益財団法人日本科学技術振興財団・科学技術館
   共  催:計算基礎科学連携拠点
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/12/post_733.php
  
   ■ 「鉄の丸公園1丁目」工作教室開催時間変更のお知らせ ■
  
    下記日時に限り、「鉄の丸公園1丁目」展示室で行う午後の工作教室
   (ワークショップ)の開催時間を変更いたします。
  
    日 時:12月1日(日)の午後のみ
    会 場:4階C室「鉄の丸公園1丁目」
    変更後:14時15分〜15時15分
        ※午前の工作教室の時間に変更はございません。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/12/post_736.php
  
   ■ エスカレータ更新工事のお知らせ ■
  
    下記の期間、館内のエスカレータ更新工事を行います。つきましては、
   工事期間中はエスカレータをご利用いただくことはできませんので、階段
   または2階から5階までのエレベータをご利用ください。
    また、工事に伴い、通路幅が一部狭くなる場所がございますので、ご見
   学の際には十分にお気をつけ願います。
    ご不便をお掛けいたしますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し
   あげます。
  
    期 間:12月8日(日)〜2014年3月19日(水)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/03/post_737.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆映画「永遠の0」ミニギャラリー展
  
    感動のベストセラー『永遠の0』の待望の映画化作品である東宝映画
   「永遠の0」の撮影で実際に使用された小道具を始め、紹介映像や撮影秘
   話などをパネル展示します。
  
    期 間:2013年11月30日(土)〜2014年1月31日(金)
    会 場:当館内 エントランスホール
    費 用:無料
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1#472
  
  
   ☆ディズニー映画「プレーンズ」の世界展
  
    大ヒット作品『カーズ』シリーズの世界観を大空で描いたファンタジー・
   アドベンチャー作品「プレーンズ」の世界をグラフィックや映像でご紹介
   します。
  
    期 間:2013年11月30日(土)〜2014年1月31日(金)
    会 場:展示館1階
    費 用:展示館入館料(大人500円、小・中学生100円)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1#474
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 「ジャパン・エキスポ」 ■
  
    みなさんは、フランス人特に若い人たちが日本に対してどういうイメー
   ジを抱いているかご存知ですか。
    2000年から毎年、パリ郊外、シャルル・ド・ゴール国際空港から1
   駅のところにある展示会場で「ジャパン・エキスポ」が開かれています。
   日本のアニメ、コスプレ、グルメを中心に展示され、来場者は2000年
   の3,200人から今年はなんと4日間で23万人以上の人が訪れました。
   ちなみに2005年は会場の許容数を超えて入場者があったため中止され
   ました。
    私はフランス駐在時代の2010年に行きましたが、多くの若者がいろ
   いろなコスプレを身にまとい、かなり派手なメイクをして来場していまし
   た。おじさんの私にはまったく理解できませんでしたが、フランス人がこ
   れだけ日本のアニメ文化に興味を持っているのをただただ驚いてみている
   だけでした。
    パリや私が住んでいたリヨンの本屋に行きますと、多くのマンガ本があ
   ります。フランス人の友人に話を聞くと、なんとマンガをフランス語に翻
   訳する人が足らないくらい日本のマンガは人気があるそうです。欧米の本
   は全て左から本を開く形になっていますが、右から開く形のマンガ本を彼
   らは素直に受け入れています。少しオーバーですが、15世紀半ばにドイ
   ツのグーテンベルグが活版印刷を考案して以来の事態だという人もいるく
   らいマンガ本の影響はすごいものとなっています。また、子供が親の絵を
   描くとその顔はアニメの主人公のような顔をしているとその友人は嘆いて
   いました。
    文化とは、人間が構成する社会や組織に共有されている価値観とされて
   います(ウィキペディアより)。日本人がつくり上げてきた日本独特のマ
   ンガ、アニメ文化をフランス人の若い人たち(もちろん全員ではありませ
   ん)が好むということは、アニメにおいてフランス人が日本人と文化的に
   同じ価値観を共有していると言えるのでしょうか。学問的にそのことを分
   析する能力はありませんので、断定したことは言えませんが、フランス人
   の若者が「ジャパン・エキスポ」に4日間で23万人以上も集まったり、
   かつてフランスのテレビで放映された松本零士原作の『キャプテンハーロッ
   ク』が最高視聴率70パーセントを記録したりという事実を見れば、何ら
   かの部分で日本人につながるところがある、と考えてもいいのではないで
   しょうか。
  
                        (経営企画室 紙野憲三)
  
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
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  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
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