科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第467号 ◆  ━
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                             >>>2014/2/12発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   先週末は数十年ぶりの大雪で、疲労された方も多いのではないでしょうか。
   インフルエンザの流行は警報レベルにあがってきていますので、体調には
   十分注意しましょう。ソチでは中高生が銀・銅メダルを獲得しましたね。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,714人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・東京マラソン2014開催に伴う交通規制
              「青少年のための科学の祭典2014全国大会」
                           出展者募集のご案内
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「NLマーク」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・「光」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・2014年度 サイエンス友の会会員募集
              かんたん弓矢で的当てに挑戦
              恐竜の皮膚の色は何色?
                 〜恐竜博士真鍋真先生のお話と
                          恐竜3Dぬりえ教室〜
              日本IBM TryScience実験教室
              理研DAY:研究者と話そう
              カラーコピー機のひみつをさぐれ!
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
       イベント情報・・・FIRSTサイエンスフォーラム
  
    ☆現在、エスカレータの更新工事中です。ご不便をおかけいたしますが、
     ご理解とご協力のほどよろしくお願い申しあげます。
    ☆3月4日(火)まで毎日開館します。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 東京マラソン2014開催に伴う交通規制 ■
  
    2月23日(日)に東京マラソン2014が開催され、科学技術館周辺
   においても交通規制が実施されます。これに伴い、ご来館のお客様への影
   響が考えられますので、下記の通りご案内いたします。
  
    規制予定日時:2月23日(日)8時45分頃〜11時30分頃
    周辺規制道路:専大前交差点−雉子橋−竹橋交差点−平川門交差点
  
   地下鉄をご利用の場合
    九段下駅:特に影響はありません。
    竹 橋 駅:中野・九段下寄り改札を出て、左側の1a出口をご利用くだ
         さい。地上に出ましたら、内堀通り沿いに坂を上がった先に
         ある歩道橋をお渡りください。(通常ご案内している改札を
         出て右側の1b出口からではお越しいただけません。)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.tokyo42195.org/2014/traffic/
    http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/mrathon/mrathon2014.htm
  
   ■「青少年のための科学の祭典2014全国大会」出展者募集のご案内■
  
    平成26年度の全国大会出展者の募集のお知らせを掲載しました。
   出展を希望される方は「青少年のための科学の祭典2014全国大会」
   出展者募集についてのページをご覧ください。
  
    出展1次調査票提出期限:3月24日(月)(必着)
  
    ※「青少年のための科学の祭典2014全国大会」(一般来場者向け)
      開催期間:2014年7月26日(土)〜7月27日(日)を予定
      開催時間:9時30分〜16時30分
      会  場:科学技術館
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.kagakunosaiten.jp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」では、「和食を支えるだしの魅力に迫る!」として
   お話しいただく予定です。
  
    日 時:2月15日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    案内役:亀谷和久さん(東京理科大学)
    ゲスト:近藤高史さん(味の素株式会社イノベーション研究所)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1707
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ NLマーク ■
  
    以前はカタログや冊子などに、「PRINTED WITH SOY INK」のロゴがよく
   書かれていたのですが、最近は見かけなくなりました。
    SOYインキとは、印刷用に含まれる油の一部を大豆油に代えたもので、
   環境対応型平版インキとして知られています。しかし、大豆は農作物であ
   るため天候に左右されたり、ほかにもバイオ燃料として注目されたりして、
   価格が大きく変動し安定供給に不安があります。また、食料である大豆を
   原料とする大豆油を環境対応型インキの原料とすることは望ましいことと
   はいえませんでした。
    そこで、一般的に非食用とされる他の植物油にも使用を拡大することが
   重要と考え、現在では、大豆油インキを含めた植物油インキ(Vegetable
   Oil Ink)を印刷インキ工業連合会では環境対応型インキとして制定してい
   ます(※1)。植物油インキは、発がん性が疑われる芳香族成分を含んだ
   石油系溶剤をできるだけ減らすために、大豆油や亜麻仁油、桐油、パーム
   油、ヤシ油、米ぬか油などの各種植物油に置換えたインキなのです。
    他にも環境に配慮したインキとして、ノンVOCインキやUVインキな
   どがあります(※2)。ノンVOCインキのVOCは揮発性有機化合物(
   Volatile Organic Compounds)のことで、先の植物油インキは石油系溶剤
   を減らしたのに対し、ノンVOCインキはそれを1%未満にしたインキを
   指します。UVインキはVOC成分がほとんどなく、紫外線(UV)を照
   射することで素早く硬化・乾燥するため乾燥のための火力や時間を必要と
   しません。
    さらに、安全に配慮したインキとしてNL規制に基づいたインキ(※3)
   というものがあります。このNL(Negative List)規制とは、「食品包装
   材料用印刷インキに関する自主規制」のことで、ここでいう食品包装材料
   とは「内面が直接食品に接触し、その外面が印刷される包装材料であって、
   例えば、紙、プラスチックフィルム、アルミホイル等」をいいます。そし
   て、NL規制準拠製品はRoHS指令(当メールマガジン第351号「科
   学・技術よもやま話:ローズ指令」参照)に適合しています。
    今回紹介したインキにはそれぞれ、植物油インキマーク(ベジタブルマ
   ーク)、ノンVOCインキマーク、NLマークがあり、他にもインキには
   W2(Water Washable)インキマーク、クリオネマーク、GP(グリーン
   プリンティング)マーク、バタフライマーク、ライスインキマーク……と
   いったものが、環境等に配慮した印(しるし)としてあります。インキの
   マークなど普段目にすることはないと思いますが、何かの拍子に目にする
   ことがあったら、思い出してみてくださいね。
  
   ※1)http://www.ink-jpima.org/ink_syokubutu.html
   ※2)http://www.ink-jpima.org/ink_kanryou.html
   ※3)http://www.ink-jpima.org/ink_anzen.html
      http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/a04_46.html
  
     執筆者:高原章仁 経営企画室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月は光をテーマにした本を紹介しています。
    2週目は「太陽の光」をテーマにした同じ著者の絵本を2冊選びました。
  
   ■ 『わたしのひかり』 ■
     モリー・バング作・さくまゆみこ訳/評論社/
     2011年6月/1,400円+税
   ■ 『いきているひかり』 ■
     モリー・バング&ペニー・チザム作・さくまゆみこ訳/評論社/
     2012年3月/1,400円+税
  
    太陽から地球に届く光や熱は、雲、雨、川、風とさまざまな地球の自然
   現象をつくり、人間はこれらを利用して地球のほとんどの電気を生み出し
   ます。
    太陽の光はまた、植物をそだてます。光合成により生まれた豊かな実り
   は、私たち動物に欠かせない酸素や食物をつくってくれます。さらに土に
   還(かえ)った植物は地中深くで、また別のエネルギーなっていきます。
    『わたしのひかり』は、作者が自宅にソーラーパネルをつけたことで太
   陽エネルギーと電気について関心を持ち著された本です。巻末の詳しい解
   説の内容は高度で豊富です。
    2冊目の『いきているひかり』は、前作で触れた光合成に焦点を当てま
   す。太陽の光は、地球の生きものの命を植物の光合成を中心に支えていま
   す。この仕組みが、いきいきとした絵で説明されています。太陽の光、空
   気、水、そこから生み出される糖。糖は私たちの中に取り込まれ、新たな
   エネルギーとして活かされていきます。この太陽をもとにした不思議でダ
   イナミックな循環への、そして私たちの命そのものへの感動は、『わたし
   のひかり』で電気を中心に書いた作者が、さらに述べておきたかったこと
   なのかもしれません。色鮮やかに描かれるたくさんの生きものたちは、小
   さな子も喜ばせてくれそう。巻末の詳細な解説は2冊とも、おとなも学ぶ
   ものが多いことでしょう。
  
    もう1冊、詩的本文と絵の後に、解説の充実した『あなたがうまれたひ』
   <福音館の科学シリーズ>(デブラ・フレイジャー作・井上荒野訳/
   福音館書店/1999年11月)もおすすめします。
  
    執筆者:かしわざきひさこ 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/1nyuumon/watasinohikari/watasinohikari.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ サイエンス友の会2014年度会員募集中(2/15締切) ■
  
    サイエンス友の会2014年度会員を募集中です。楽しく科学を学びた
   い!、いろいろな自然体験をやってみたい!、といった子どもたちのため
   の教室をたくさんそろえて、みなさんの参加をお待ちしています。入会を
   ご希望される方は、サイエンス友の会のウェブページにある募集要項をよ
   くお読みいただいたうえ、入会お申込サイトにおすすみください。
  
    募集締切:2月15日(土)18時
    申込方法:ウェブのみでのお申込
         ※応募者多数の場合には抽選になります。
         ※現在会員の方も、新たに入会申込が必要です。
  
    申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/club/admission/
  
   ■ かんたん弓矢で的当てに挑戦 ■
  
    身近な材料でよく飛ぶ弓矢をつくろう!
    的当てにも挑戦してみよう!
  
   【弓矢工作】
    日  時:2月15日(土)、22日(土)
         11時30分〜、13時30分〜(各回約30分)
    会  場:5階FOREST エレベータ前
    対  象:小学生以上
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
    定  員:各回5名(先着順)
    参加方法:各回開始30分前から会場にて予約受付
  
   【的当て体験】
    日  時:2月15日(土)、22日(土)
         9時30分〜11時、14時30分〜15時30分
    会  場:5階FOREST エレベータ前
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
    参加方法:開催時間内に会場へお越しください
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/02/post_761.php
  
   ■ 恐竜の皮膚の色は何色? 〜恐竜博士真鍋真先生のお話と
                恐竜3Dぬりえ教室〜 (2/16締切)■
  
    「恐竜博士」で知られる国立科学博物館の真鍋真先生をお招きして、恐
   竜の皮膚の色は何色だったのかなど、まだまだわかっていない恐竜の謎に
   ついてお話をしていただきます。
    またお話の後に、自分達でステゴサウルスのぬりえを行い、これをパソ
   コンに取り込んで3次元化する「恐竜3Dぬりえ」を実施します。最後に
   できあがった3D恐竜とのツーショット写真を記念にお持ち帰りいただく
   ことができます。
    真鍋先生に恐竜のお話を聴ける絶好のチャンスですので、ぜひご参加く
   ださい。お待ちしております。
  
    日  時:3月1日(土)
         (1)10時30分〜、(2)13時30分〜(各回90分)
    会  場:4階I室「実験スタジアム」スタジアムL
    定  員:各回20名
    対  象:小学3年生以上
    費  用:無料(ただし、入館料は必要です)
    講  師:真鍋真先生(国立科学博物館地学研究部研究主幹)
    応募方法:電子メールにて
    締 切 日:2月16日(日)
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/02/post_765.php
  
    ※本企画は、博物館の活用をすすめることを目的に、国内外の17の博
     物館が連携して実施しているPCALi(ピ☆カ☆リ)対象イベントです。
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回
   日曜日に開催しています。2つ程度のプログラムを用意して実施します。
   何をするかは当日のお楽しみ。
  
    日時:2月16日(日)13時〜16時
    会場:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/02/post_759.php
  
   ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
    理化学研究所の研究者と話せる「理研DAY:研究者と話そう」で、研
   究の話はもとより、趣味や好きな本、映画など色々な話をしてみませんか。
   みなさまのご来場をお待ちしています。
    なお、本イベント開催のため、「シンラドーム」ドーム投影番組のうち
   12時45分以降の番組上映を休止いたします。
  
    日 時:2月16日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    参加費:無料(ただし、入館料は必要です)
    定 員:各回62名(当日先着順)
    研究者:本田賢也さん(理化学研究所)
    テーマ:腸内細菌の話
        (2回とも同じ内容です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/02/post_760.php
  
   ■ 「カラーコピー機のひみつをさぐれ!」(2/17必着) ■
  
    1日がかりの定員制のワークショップで、4人1組でカラー複写機の分
   解を行います。
    午前中は、カラー複写機や色の原理に関して、実験を交えながら学びま
   す。午後からはグループごとに、実際に複写機をドライバーなどの工具を
   使って分解していきます。分解で発生した部品類、例えば電子基板やモー
   ター、ファンなどは、原則好きなものを持ち帰ることができます。
  
   ※)応募締め切り前、最後のご案内です。中学生コースの応募数に若干の
     余裕があります。参加ご希望の方はお早めにお申し込み下さい。
  
    開 催 日:3月15日(土)小学生コース(小学校4〜6年生対象)
           16日(日)中学生コース(中学校1〜3年生対象)
    開催時間:各コース 9時30分〜16時
    開催場所:科学技術館
    参 加 費:無料(参加者は入館料も無料)
    応募方法:往復はがきによる申し込み。応募者多数の場合は抽選。
    定  員:各32名
    応募締切:2月17日(月)必着
    主  催:公益財団法人 新技術開発財団
    問合せ先:「キッズ・フロンティア・ワークショップ」事務局
         03−3212−8447(月〜金の9時30分〜17時)
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/02/post_755.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆AR展示:幻の戦闘機「烈風」が現代に甦る!
  
    企画展「堀越二郎の生涯」の一環として、太平洋戦争中に堀越氏が設計
   に携わった試作機「烈風」のAR展示を史上初公開しています。
    特別展会場内に設置されたマーカーに、所定のアプリケーションを内蔵
   したスマートフォンやタブレットをかざすと、画面上にCGで描かれた
   「烈風」があたかも目の前に設置されているかのような臨場感を持って表
   示されます。ぜひ、ご覧ください。
  
    期 間:4月6日(日)まで
    会 場:記念館内 特別展会場
    費 用:大人500円、小・中学生100円
    その他:・「烈風」の実機展示はありません。
        ・「烈風」の開発経緯や零戦の性能比較表等のパネル展示
        ・「烈風」の機体各部の設計図面のパネル展示
        ・機器をお持ちでない方用にタブレット端末をご用意しています
         (台数に限りがありますのでご了承下さい)
        ※)ARとは日本語で「拡張現実」といわれており、スマート
         フォンやタブレットのカメラ機能を使用し、現実世界に動画
         や3Dコンテンツなどのデジタル情報を重ね合わせて表示す
         る技術で、文字どおり人間から見た現実世界を拡張するもの
         です。
  
    企画展「堀越二郎の生涯」の情報は、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1#155
  
  ◆ イベント情報
  
   ■FIRSTサイエンスフォーラム〜FIRSTを自分たちのものに!〜■
  
    高校生などの若者たちと世界トップクラスの科学者が語り合うフォーラ
   ム、「FIRSTサイエンスフォーラム」を、今年も開催いたします。
    本フォーラムでは、世界トップレベルの研究者たちによる最先端の研究
   についての講演・実演や若者たちからの率直な質問に答えるコーナーで研
   究者たちが研究にかけている「思い」などに迫っていきます。また、研究
   者と直接交流できるアフタートークでは、会場内で自由に語り合う時間を
   設けます。世界トップクラスの研究者と語り合いましょう。
    みなさまのご参加をお待ちしております。
  
    日  時:2014年3月1日(土)13時〜17時
    会  場:ベルサール新宿グランド ホールA
    登 壇 者:山海嘉之氏(筑波大学)
         田中耕一氏(株式会社島津製作所)
         細野秀雄氏(東京工業大学)
         瀬尾拡史氏(医師・サイエンスCGクリエーター)
    対  象:高校生や高専生、大学生(大人の方の参加も歓迎)
    参 加 費:無料
    定  員:500名
    参加申込:ホームページより
    問合せ先:FIRSTサイエンスフォーラム事務局
         03−3466−0391(平日:10時〜17時)
    そ の 他:同会場にて、FIRSTプログラムの30課題が集まり、研
         究成果等を広く一般に発信するイベント「FIRST EXPO 2014」
         を開催しており、本フォーラムへのお申し込みにより、同イ
         ベント全体の展示がご覧になれます。
  
    参加方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://first-pg.jp/forum2014/
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 大網火祭り ■
  
    首都圏が何十年ぶりの大雪に混乱した先週末、とある祭りに参加するた
   め上越新幹線−ほくほく線−大糸線を乗り継いで長野の山村に向いました。
   幸い大きな遅れもなく東京を抜け走るにつれ、車窓が少しずつだけれども
   確実に「雪」がこの季節の日常である景色に変わっていくことで旅を感じ
   ます。
  
    長野県松本から大町を抜けて新潟県糸魚川とを結ぶ「千国(ちくに)街
   道」という旧い道があります。この道はかつて牛方に連れられた牛が、往
   路には塩に代表される“海の幸”を、復路には“山の幸”を背負って内陸
   と沿岸とを繋ぎ、戦国時代には上杉謙信が武田信玄にいわゆる“敵に塩”
   を送ったとされる「塩の道」です。
    この道の中程、長野県の北の端に小谷村(おたりむら)大網(おあみ)
   という50戸に満たない集落があります。ここで毎年立春を過ぎた土曜の
   夜に「大網火祭り」が行われます。
    気のおけない仕事仲間と1995年に初めてこの祭りを訪れてからかれ
   これ20回目になります。
  
    雪を被った山の端が夜空と溶け合う頃に祭りが始まります。友人と私は
   褌に白い貫頭衣、白足袋に手甲・脚半を着け、斧と鎌をそれぞれ持って祭
   場となる結界の“門番”の役が定番です。年によってはこの祭りで神の使
   いとも化身ともされる“鬼”も演じることがあります。
    わが国の民俗伝承、山岳信仰・自然信仰を礎として修験道にも通じる神
   仏を習合したこの行事は、大網集落の背後に望む霊峰雨飾山の神に、再び
   春を迎えられたことへの感謝や新しい年の五穀豊穣を願い、また祖先や亡
   くなった人達への祈りを込めて神事として執り行われます。
    この地を拓き、耕し、糧を得て暮らせることの神と自然と祖先への祈願
   の祭りです。
  
    この祭りは今から40年ほど前に民俗学者であり登山家でもあった伊藤
   好一郎氏がこの集落の人々とともに創作したものです。
    はじめたばかりの頃、ある意味で“よそ者”がはじめた祭りには地元の
   方々もむしろ好奇の目で眺めることも多かったようです。けれども毎年毎
   年続けていくうちに取り巻く状況は変わっていきました。
    何年も続けてくると、いつの間にか年中行事として“当たり前”のもの
   になっていき、また幼いころからそれを見て育ってきた若者たちにとって
   は、もう“自分たちの祭り”となっていったようです。
    16年前の長野冬季オリンピックの時には白馬会場の閉会式セレモニー
   で地元の若者が中心となって「大網火祭り」が演じられています。
  
    実はこの祭りに早くから参加し、私たちを仕事の縁からここに誘ってく
   れた20年来の友人が、昨年妻と3人の娘を遺し人生半ばにして旅立って
   しまいました。
    それもあって今回は特別な思いの祭りでした。
    何故か祭りが始まるとともに強く吹きはじめた山おろしの風は、松明や
   篝火の炎を煽って生き物の如く暴れさせ、深い闇に舞い踊る雪がその光に
   照らし出されるのを不思議な気持ちで眺めていました。最後に焚かれる
   「とんど」の火焔があんなに激しく渦巻くのを初めて見た気がします。
  
    40年も続いている祭りですが、創作ということに「おやっ?」と思わ
   れる方もあるかも知れません。しかし私たちの周りには、今では“当たり
   前”のように存在するものも、“昔からある”ものも、人がつくるものに
   は必ずはじめた人たちがいることを「ふっ」と気にしてみるのも一興かと
   思います。
  
    科学技術館は、まもなく開館から50年を迎えます。さらにこれからの
   50年に向けて弛まず日々歩むことの大切さを感じています。
  
                        (経営企画室 谷本嗣英)
  
  
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     当館では、実験・工作ができる会場の貸し出しを行っています。
     ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4i/#entry-3359
  
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