科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第470号 ◆  ━
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                              >>>2014/3/5発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   北の丸公園には先日の大雪の爪痕がまだ残っているところがありますが、
   吉田茂像近くのカンザクラが咲き誇るなど、だいぶ春めいてきました。
   まだまだ寒い日があると思いますので、体調には気をつけてください。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,719人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・ワクエコ・カーモデラー教室
              春休み特別展「4億年、昆虫との手紙展。」
                ラジオCMのお知らせ
              日本IBM TryScience実験教室
              理研DAY:研究者と話そう
              たのしい仮説実験講座
                〜銀ピカ 金ピカのひ・み・つ〜
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「2枚のガラス」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・「ネコ」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・2014年春休み特別展
                「4億年、昆虫との手紙展。」
              日立サイエンス・セミナー
                本川先生の特別講演「生き物は円柱形」
              「青少年のための科学の祭典2014全国大会」
                出展者募集のご案内
              入館料改訂のお知らせ
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
       イベント情報・・・第17回ロボットグランプリ
  
    ☆現在、エスカレータの更新工事中です。ご不便をおかけいたしますが、
     ご理解とご協力のほどよろしくお願い申しあげます。
    ☆3月の休館日は5日(水)、12日(水)、19日(水)です。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「ワクエコ・カーモデラー教室」のお知らせ(3/12必着) ■
  
    市販されている自動車のデザインを造るプロのカーモデラーと一緒に、
   モデル専用の粘土(クレイ)を削りながら自動車のデザインを造っていく
   クレイモデル造形を体験学習できる教室です。
    前回に引き続き、「おてがるコース」と「じっくりコース」に分けて開
   催します。教室への参加希望の方は、往復はがきにてお申し込みください。
  
    開催日:3月21日(金・祝)
    コース:
     【おてがるコース】10時〜12時
       用意された見本に従ってクレイを削り、格好良いカーモデルをつ
      くります。低学年の方やお忙しい方にお勧めです。
     【じっくりコース】13時30分〜16時
       事前にイメージや設計図を準備し、ゼロからクルマをつくってい
       きます。クレイモデル工作の全てを体験したい方にお勧めです。
    会 場:2階 特設会場
    対 象:小学生・中学生(3月時点の現学年)
        (ただし、小学校1〜3年生は保護者の同伴が必要)
    定 員:各コース15名(応募多数の場合は抽選)
    参加費:無料(参加者は入館料も無料。ただし、同伴者は入館料が必要)
    申 込:往復ハガキ
    締 切:3月12日(水)必着
    主 催:日本カーモデラー協会、日本自動車工業会
  
    申込方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/03/post_776.php
  
   ■ 春休み特別展「4億年、昆虫との手紙展。」ラジオCMのお知らせ ■
  
    2014年春休み特別展「4億年、昆虫との手紙展。バイオミメティク
   ス―いきものに学ぶイノベーション」のラジオCMが文化放送「鎌田實×
   村上信夫 日曜はがんばらない」の1コーナー「RING!RING!プ
   ロジェクト広報」として60秒間放送されます。ぜひお聴きください。
  
    放 送 日 時 :3月16日(日)10時〜10時30分
    番  組  名 :「鎌田實×村上信夫 日曜はがんばらない」
    放  送  局 :文化放送(AMラジオ 1134kHz)
    放 送 エ リ ア :関東ローカル(1都6県)
    番組ホームページ:http://www.joqr.co.jp/kamata/
  
    春休み特別展「4億年、昆虫との手紙展。」は、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/04/post_771.php
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回
   日曜日に開催しています。2つ程度のプログラムを用意して実施します。
   何をするかは当日のお楽しみ。
  
    日時:3月16日(日)13時〜16時
    会場:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/03/post_774.php
  
   ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
    理化学研究所の研究者と話せる「理研DAY:研究者と話そう」で、研
   究の話はもとより、趣味や好きな本、映画など色々な話をしてみませんか。
   みなさまのご来場をお待ちしています。
    なお、本イベント開催のため、「シンラドーム」ドーム投影番組のうち
   12時45分以降の番組上映を休止いたします。
  
    日 時:3月16日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    参加費:無料(ただし、入館料は必要です)
    定 員:各回62名(当日先着順)
    研究者:平野智也さん(理化学研究所)
    テーマ:三陸わかめ(さんりくわかめ)の話
        (2回とも同じ内容です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/03/post_775.php
  
   ■ 「たのしい仮説実験講座 〜銀ピカ 金ピカのひ・み・つ〜」 ■
  
    予想をたて、その理由をだしあって、どれが正しいのかと実験してみる
   と「あら不思議!」今まで見えなかった世界が見えてきます。そんな脳ミ
   ソが喜ぶ体験を科学者になったつもりで、科学のワクワク、ドキドキ感を
   家族で一緒に味わってみませんか。
    今回のテーマは「銀ピカ 金ピカのひ・み・つ」です。子どもはもちろ
   ん大人も夢中になってしまう講座です。
  
    日 時:3月22日(土)および23日(日)(2日間の講座です)
        両日とも 10時〜16時(休憩 12時〜13時)
    会 場:22日 科学技術館事務棟6階第2会議室
        23日 科学技術館事務棟6階第1会議室
            ※入口は科学技術館のチケット売り場とは異なります。
    対 象:2日間連続してご参加いただける小学校1年生以上とその家族
        ※小学生の方は保護者同伴
    定 員:40名
    費 用:1家族4,000円+実験セット3,500円×セット数
    申込:電子メール(kasetsu1@jsf.or.jp)
        またはFAX(03−3212−8596)にて
    締 切:3月17日(月)
    主 催:公益財団法人日本科学技術振興財団
    共 催:NPO法人楽知ん研究所
    講 師:塚本浩司(仮説実験授業研究会会員)
    問合先:公益財団法人日本科学技術振興財団 情報システム部
        担当:掛布、井畑 電話03−3212−8504
        (月〜金曜日の9時30分〜12時、13時〜17時)
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」では、「南極から宇宙を見よう!」としてお話しい
   ただく予定です。
  
    日 時:3月8日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    案内役:野本知理さん(千葉大学)
    ゲスト:今田大皓さん(筑波大学)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1707
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 2枚のガラス ■
  
    先日、京都に行く機会がありました。
    「冬の京都は寒かろう」という先入観のある筆者は、かなりの厚着で挑
   みました。しかし東京駅に着いた時点で失敗に気づき、コートを脱いでも
   まだ暑く、新幹線内では我慢ができず、トイレの中で内に着込んだ服を脱
   ぎやっとひと心地つきました。
    車中うとうとしていると、あっという間に京都に到着、そのまま宿に直
   行です。宿泊先はお手頃な値段のビジネスホテルです。旅慣れていない筆
   者は「ビジネスホテルは寒かろう」とこれまた先入観があったため、かさ
   ばる冬用の寝間着を用意していました。ところが部屋に入るとまったく寒
   くありません。むしろ少し暑いくらいです。エアコンがついているのかな
   とスイッチを見ると電源は入っていません。コートを脱いでも、シャツ1
   枚になっても大丈夫です。
    あわただしくホテルに入ったので気がつかなかったかもしれない、「も
   しや今夜の京都は寒くないのでは?」と窓を開けると、極寒の風が室内に
   入り込み、あわてて窓をしめました。やっぱり外は寒いのです。
    では、なぜこの部屋は暖房なしでも暖かいのでしょうか?
    建物の外と内で温度差がある場合、熱は高い方から低い方へ移動します。
   つまり冬に暖房器具で室内を暖めても、外壁や窓から熱が外へ移動します。
   特に窓から逃げ出す熱は多く、住宅の場合では冬の暖房時の熱の6割近く
   が開口部(窓や玄関扉など)から流出しているといわれています。(※1)
    たしかに自宅では窓を閉めてもその近くはとても寒く、夜に窓ガラスに
   さわるとかなり冷たくなっています。この時期、最低気温はマイナス近く
   にもなっているのに、屋外と室内をガラス1枚だけでさえぎっているので
   すから、無理もない話です。
    ところがホテルの窓は閉めるとそばにいても寒くなく、窓ガラスに触れ
   てもヒンヤリする程度でした。そこで窓を良く見てみると……窓ガラスが
   二重になっていました。そうです。2枚のガラスなのです。
    この2枚のガラスの間には密閉された空気が入っています。空気の熱の
   伝わりやすさ(熱伝導率といいます)は、ガラスに比べて約30分の1と
   小さいため、ガラス1枚の窓に比べ熱が移動しにくくなります。つまり、
   窓から熱が逃げるのを空気が防いでくれることで、部屋の温度が下がりに
   くくなるのです。(※2)
    もちろん、建物全体が熱が逃げにくい造りになっているかもしれません
   し、部屋と窓の大きさの関係もあるでしょう。それでも、2枚のガラスの
   間にある空気の活躍は見逃せないなと、2月の夜でもエアコンなしで快適
   に過ごせた筆者はありがたく思いました。
  
   参考HP
    ※1開口部からの熱の出入りについて(日本建材・住宅設備産業協会)
     http://www.kensankyo.org/syoene/qanda/mado/a_9.html
    ※2ペアガラスの断熱性について(旭硝子株式会社)
     http://www.asahiglassplaza.net/gp-pro/knowledge/vol4.html
  
     執筆者:科学技術館運営部 田中勝
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    明日3月6日は二十四節気の一つ啓蟄(けいちつ)です。冬眠中の虫や
   動物たちがはい出してくるころですが、冬眠しない動物たちも春は大好き。
   そこで今月は「ネコ」がテーマです。
  
   ■ 『イヌとネコの体の不思議 ひげの役割、しっぽの役割とは?』
     <子供の科学★サイエンスブックス> ■
     小方宗次監修/斎藤勝司著/誠文堂新光社/2013年10月/
     2,200円+税
  
    私たちの一番身近な動物はイヌとネコですね。この本はイヌとネコと人
   間の体を比べ、違いや特徴がわかりやすく書いてあります。二足歩行する
   ヒトと四足のイヌネコとは骨盤が違うことや、速筋と遅筋のバランスが良
   く長距離短距離もOKのイヌ、速筋が多いネコのジャンプ力がすごいこと
   がわかります。
    嗅覚(きゅうかく)ではイヌはヒトの数千倍〜一億倍も鋭いのですが、
   ネコも嗅細胞はヒトの40倍もあります。ネコの可聴音は60〜65,0
   00Hzで、イヌでも聞くことができない50,000Hzより高い音も
   聞くことができるそうです。それなのに、味を感じる味蕾(みらい)はネ
   コは一番少なくて500〜800個しかありません。ヒトは10,000
   個、イヌは1,700個くらいだそうです。おまけにネコは甘みを感じる
   味蕾がなく、甘みを感じないなんてなんだかかわいそうですね。
    ネコの爪(つめ)のしくみやヒゲの秘密も書いてあります。ヒトにもう
   つる動物の病気や、イヌにはなぜチョコレートが危険なのか、ネコはアワ
   ビ・サザエで皮膚炎になるなど、与えてはいけない食べ物についても詳し
   くかかれています。イヌ好きの人にもネコ好きの人にも楽しめる本です。
  
    執筆者:渡部美帆 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/8sekitsui/inutoneko/inutoneko.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 2014年春休み特別展「4億年、昆虫との手紙展。
         バイオミメティクス―いきものに学ぶイノベーション」 ■
  
    昆虫が地球上に発生してから4億年。その4億年間で、昆虫たちはさま
   ざまな知恵を培ってきました。生きるため・生き残るためのそれらのしく
   みは、今科学的応用が進んでいます。このように「いきもの」に学ぶ技術
   のことを「バイオミメティクス」と呼び、新しい製品やロボットなどが生
   まれています。しかし、「いきもの」に学ぶために観察をするとき、肉眼
   や虫眼鏡で見るには限界があります。本特別展ではその限界を超えること
   ができる電子顕微鏡を用意し、小さな昆虫・小さないきもの・小さな世界
   の大きな知恵に迫ります。
  
    期  間:2014年3月20日(木)〜4月6日(日)
    会  場:2階C室 イベントホール
    料  金:無料(ただし、入館料は必要です)
    主  催:(公財)日本科学技術振興財団
    共  催:高分子学会バイオミメティクス研究会、
         医学生物学電子顕微鏡技術学会、
         文部科学省科学研究費新科学領域「生物規範工学」、
         独立行政法人科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業
    協  賛:経団連自然保護協議会
    監  修:下村政嗣(東北大学原子分子材料科学高等研究機構教授)
         宮澤七郎(医学生物学電子顕微鏡技術学会名誉理事長・最高顧問)
    企画製作:株式会社エヌ・ティー・エス
    そ の 他:ワークショップの定員は20名で、対象は小学生3年生以上
         当日9時30分より2階特別展会場にて整理券を先着順で配布
       ※)この特別展は、競輪の補助を受けています。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/04/post_771.php
  
   ■ 日立サイエンス・セミナー 本川先生の特別講演「生き物は円柱形」 ■
  
    ベストセラー『ゾウの時間 ネズミの時間 ―サイズの生物学』の著者、
   本川先生をお招きし、特別講演を実施します。
    自然の中にはとてもたくさんの生きものがいます。人間がいて、犬がい
   て、植物がいて……。その形はとても多様です。それでも、じっと見てい
   くと、共通性が見えてきます。その1つが「円柱形」です。「なぜ、円柱
   形なの?」など、本川先生が生物の生き方やメカニズムを歌を交えて楽し
   くわかりやすく解説してくれます。
  
    日  時:3月26日(水)11時〜12時
    会  場:4階I室「実験スタジアム」スタジアムL
    講  師:本川達雄氏(東京工業大学大学院生命理工学研究科教授)
    テ ー マ:「生き物は円柱形」
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
    対 象 者:小学校3年生〜小学校5年生
         (4月からの新・小学校4年生〜新・小学校6年生)
    定  員:60名(定員を超える応募があった場合は抽選)
    応募方法:電子メールにて
    応募締切:3月14日(金)
    特別協力:株式会社日立製作所
    問合せ先:科学技術館運営部 吉田(電話 03−3212−8506)
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/03/post_766.php
  
   ■「青少年のための科学の祭典2014全国大会」出展者募集のご案内■
  
    平成26年度の全国大会出展者の募集のお知らせを掲載しました。
   出展を希望される方は「青少年のための科学の祭典2014全国大会」
   出展者募集についてのページをご覧ください。
  
    出展1次調査票提出期限:3月24日(月)(必着)
  
    ※「青少年のための科学の祭典2014全国大会」(一般来場者向け)
      開催期間:2014年7月26日(土)〜27日(日)を予定
      開催時間:9時30分〜16時30分
      会  場:科学技術館
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.kagakunosaiten.jp/
  
   ■ 入館料改訂のお知らせ ■
  
    消費税率引き上げに伴い、4月1日(火)より下記の通り入館料を改定
   いたします。
  
                記
  
    入館料     3月31日まで    4月1日から
     大人        700円 −> 720円
     中学生・高校生   400円 −> 410円
     子ども(4歳以上) 250円 −> 260円
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/charge/#entry-2869
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「ゴム動力飛行機工作教室」のお知らせ
  
    ゴム動力飛行機を製作し、体験を通して飛行機が飛ぶ原理を学べます。
   今回はオリジナルキット「スカイハートII」の製作です。できあがったら、
   航空公園内の広場で飛ばしてみましょう。
  
    日 時:3月8日(土)13時〜(製作時間 約1時間)
    受 付:12時30分〜(先着40名)
    会 場:1階研修室
    教材費:300円
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1#162
  
   ☆春休み大型映像フェスティバル「バタフライ〜蝶たちの不思議な大移動〜」
  
    1920年代、カナダ・トロントの近くで少年フレッド・アークハート
   は毎年秋になるとたくさんのオオカバマダラたちがどこに飛んでいくのか
   を不思議に思っていました。
    そして青年となったフレッドは科学者となり、この蝶が向かう先を見つ
   け出すことに人生をかけて挑戦していくことになります。妻やかけがえの
   ない友人たちと共に研究に没頭していくフレッド、果たしてこの蝶の謎を
   解き明かすことができるのでしょうか?
  
    開催期間:3月15日(土)〜31日(月)
    開始時間:10時20分〜、14時20分〜「大恐竜時代」(35分)
         12時40分〜、16時〜   「バタフライ」(42分)
    場  所:大型映像館
    料  金:大型映像館入館料(大人600円、小・中学生250円)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum3/viewcat.php?cid=1#65
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ 第17回ロボットグランプリ ■
  
    「ロボットグランプリ」は、ものづくりを「知的スポーツ」として捉え、
   子どもたちにものに触れながらその創造的な組み合わせによって与えられ
   た機能を達成するマシンを創る喜びを知ってもらい、また一般の人たちに
   それを楽しんで観戦してもらえるようにすることで、ものづくりを大衆化
   しようと考え、1997年より開催しています。参加者による競技の他、
   各大学・企業などで研究開発中の多くのロボット展示も行う予定です。
  
    期 間:3月22日(土)〜23日(日)
    会 場:科学技術館1階 催物場
    入場料:無料
    主 催:一般社団法人日本機械学会
    企 画:一般社団法人日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.RobotGrandPrix.com
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 「雪の重み」 ■
  
    雪国の皆さんからは笑われるかもしれませんが、先月8日と15日、2
   週連続して、東京では、「大雪」が降りました。交通機関、特に電車は大
   混乱、雪を噛んでスリップしたのかブレーキが効かなくなり衝突事故まで
   起きてしまいました。已むを得ないことなのでしょうが、効率を最大限に
   追求したシステムは、時たま起こる、ちょっとした障碍(しょうがい)に
   対して、意外に脆い(もろい)のです。
    まずは、北の丸公園の雪の様子をご覧ください(注1)。雪は「しんし
   ん(深々)」と降るといいますが、公園の中では、本当に静寂(せいじゃ
   く)が支配していました。
    冬の季節に、日本海側、東北、北海道で降る雪の仕組みについては、昔
   から理科や社会の教科書に書いてありますね。北西からの寒い季節風が、
   日本海上で暖流(対馬海流)からの湿った水分(水蒸気)を腹いっぱいに
   詰め込んで、日本列島に到着する。そこで、日本列島の「背骨」である山
   脈にぶつかり、上昇して冷えることにより、大雪をもたらす。「西高東低」
   の等圧線が縦に密になると、冬型が強くなり、大雪になり、2日も3日も
   続くことがある(注2)。これは、古いジョーシキの類。
    一方、主に太平洋側で雪を降らせる天候については、前述の日本海側の
   雪とは、少し時期が後ろ倒しにずれています。その原因として、「爆弾低
   気圧」という物騒な名前が定着した低気圧が人口に膾炙(かいしゃ)する
   ようになりました(「南岸低気圧」という呼び名もあるようです)。急速
   に発達して東海道沖を通過する低気圧のことです。温暖化によって日本海
   流(黒潮)の海水温がわずかに上昇しており、多くの水蒸気を取り込んで
   発達した低気圧は、日本列島に南下した寒気に触れると、飽和水蒸気圧が
   下がり、雪を降らせるというわけです。こちらは1日。「温暖化のせいで、
   東京にドカ雪が降る」というのは、ちょっとわかりにくい、新しいジョー
   シキですね。
    2週連続の大雪でしたが、50年間の東京都心の降雪量を見ると、大幅
   に減っていることが見て取れます(注3)。日本一の豪雪地帯として有名
   だった新潟県上越市(高田)の降雪量も減っています(注4)。
    さて、次の写真を見てください。いま、真新しい「切り株」がいくつも
   公園内で見られます(注5)。
    これらの木々は、2月15日の「雪の重み」で、幹が折れたのです。
    特にサクラ(桜)の木の被害が大きかったように感じます。ご承知のよ
   うに、北の丸公園・千鳥ヶ淵は、都心では有数のサクラの名所です。その
   サクラの木の大半はソメイヨシノ(染井吉野)の古木。ソメイヨシノは、
   江戸時代末期に、江戸・駒込染井村で、エドヒガン系のサクラとオオシマ
   ザクラの交配により人工的に作られたと考えられています。ソメイヨシノ
   は種子ができず、若芽を接ぎ木することによって、増やしています。よっ
   て、全国のソメイヨシノは、最初に生まれたソメイヨシノのクローンと見
   られているようです。そのソメイヨシノは、経験的に、50〜60年を過
   ぎると樹勢が衰えてくることが知られています。公園内で、雪によるサク
   ラの犠牲が多かったことの要因かもしれません(注6)。
    「雪の重み」、重い雪で連想したのが、金沢・兼六園の「雪吊り」です
   (注7)。その美しい外観は「用の美」の代表ですね。石川県の雪は、水
   分が多く「ベチャッ!」としている「ぼた雪(ぼたん雪)」が特徴です。
   話は突然変わりますが、来年春に開業する北陸新幹線に使用されるE7系
   ・W7系の電車では、この雪の害を防ぐために、床下をステンレスの「ふ
   さぎ板」で覆って、床下にぶら下がる機器を保護しています(注8)。
    東京でも、きれいな「雪吊り」を見ることができます。たとえば、新宿
   の甘泉園(注9)。しかし、よくよく見ると、新宿では、縄を枝に結んで
   はいません。「吊り輪」と呼ばれる「割った竹の輪」に縄を結んでいます。
   バレエなどで着用するワイヤー入りのスカートは、スカートの形を整える
   しかけですが、それと同じで、冬の飾りということなのでしょう。
    ついでながら、この金沢・兼六園の「雪吊り」は、筆者は、てっきり、
   日本の伝統的庭園技術であると思っていたのですが、違うようです(注10)。
   Wikiには、「樹木の幹付近に柱を立て、柱の先端から各枝へと放射状
   に縄を張ることをりんご吊りといい、雪吊の代表的手法である。これは、
   明治以降、西洋リンゴの栽培が日本で始まり、リンゴの実の重さから枝を
   守るために行った初期の技法に由来する。また、美観目的で、りんご吊り
   を模して樹木の周囲に縄を張ったものも、積雪対策ではないが雪吊という。」
   とあります(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%AA%E5%90%8A)。別の
   資料では、リンゴ吊りは、金沢市内で始まった、とあります。優美な「雪
   吊り」は、金沢のシンボルと言えるでしょう。
  
    注1〜10はこちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/470/470.pdf
  
                         (経営企画室 吉田浄)
  
  
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     当館では、実験・工作ができる会場の貸し出しを行っています。
     ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4i/#entry-3359
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
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