科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第481号 ◆  ━
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                             >>>2014/5/28発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   5月はもうすぐ終わり、来週にはうっとうしい6月(水無月)が始まりま
   す。沖縄地方ではすでに梅雨に入っていますが、九州南部は近々、関東地
   方では遅れること1週間ほどで梅雨に入る見込みです。準備をしておかな
   いと。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,865人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・日本IBM TryScience実験教室
              理研DAY:研究者と話そう
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「骨が折れる計算に……」
       自然と友だち・・「若葉に囲まれて北の丸公園を
                   飾ってくれている草木の花々の中から」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・「たね」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・サマー・サイエンスキャンプ2014
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
  
    ☆6月の休館日は4日(水)、11日(水)、18日(水)、25日(水)です。
  
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回
   日曜日に開催しています。2つ程度のプログラムを用意して実施します。
   何をするかは当日のお楽しみ。
  
    日時:6月15日(日)13時〜16時
    会場:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/06/post_803.php
  
   ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
    理化学研究所の研究者と話せる「理研DAY:研究者と話そう」で、研
   究の話はもとより、趣味や好きな本、映画など色々な話をしてみませんか。
   みなさまのご来場をお待ちしています。
    なお、本イベント開催のため、「シンラドーム」ドーム投影番組のうち
   12時45分以降の番組上映を休止いたします。
  
    日 時:6月15日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    参加費:無料(ただし、入館料は必要です)
    定 員:各回62名(当日先着順)
    研究者:三好建正さん(理化学研究所)
    テーマ:スーパーコンピュータと天気予報
        (2回とも同じ内容です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/06/post_804.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    日 時:5月31日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名
    案内役:矢治健太郎さん(国立天文台)
    ゲスト:長谷川雅也さん(高エネルギー加速器研究機構)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1707
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 骨が折れる計算に…… ■
  
    早いもので、5月ももうすぐ終わりですね。4月から新しい生活環境で
   過ごしている方も、もう慣れた頃でしょうか。私も4月から部署が移り、
   環境が変わりました。今の仕事は事務的なものがメインです。その中でも
   数字を扱うことがあるのですが、私は数字が苦手で、学生時代からいつも
   計算には苦戦してきました。今でも簡単な計算を行うときでさえ、ついつ
   い計算機(電卓)に頼ってしまいます。
  
    計算をするとき、今は計算機(電卓)があるので助かりますね。計算尺
   であったり、そろばんであったり、指であったり……、調べてみると人々
   は昔からさまざまな計算補助の道具を使ってきたようです。その中から、
   今回は「ネイピアの骨」(「ネイピアの棒」と呼ばれることもあります。)
   という道具を紹介します。
    ネイピアの骨は、ジョン・ネイピア(1550―1617)が1614
   年に発明した、掛け算や割り算などの計算を助けてくれる計算補助器具で
   す。ネイピアの骨のつくりは非常にシンプルで、掛け算九九の答えが書か
   れた「棒」と「基盤」からなっていて、棒は動物の骨や象牙などでつくら
   れることもあったようです。この棒を並べることで、掛け算などの答えを
   求めることができるのです。(簡単な使い方は、※1をご覧ください。)
  
    実際に使ってみるとわかるのですが、ネイピアの骨は掛け算九九を覚え
   ていない人でも、足し算だけで計算できる道具です。結局のところ掛け算
   の筆算と同じことをするわけですが、「九九を覚えずとも掛け算をする」
   という発想、ちょっと面白いと思いませんか。
    ネイピアの骨は、複数桁同士の掛け算や割り算、さらには平方根まで求
   めることができる優れモノです。ここでは使い方を詳しく書きませんが、
   興味をもたれた方はインターネットで検索してみてください。(例えば
   wikipedia(※2)にも使い方が書かれていますので、参考にし
   てみてください。)
  
    ネイピアの骨は計算機と違って、答えがすぐに出るわけではありません。
   あくまで計算を“補助”してくれるものなので、最終的な足し算などは自
   分で行わなければいけません。少し面倒な気がしますが、棒を組みあわせ
   て計算をするのはパズルのような感覚で、計算が苦手な方もちょっとだけ
   好きになれるかもしれませんよ。ネイピアの骨は、厚紙などを用意すれば
   自分でもすぐにつくることができます。簡単な型紙(※3)をつくってみ
   たので、良ければ試してみてくださいね。
  
    ※1)計算のしかた: http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/481/481.pdf
    ※2)Wikipedia 「ネイピアの骨」」
      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%94%E3%82%A2%E3%81%AE%E9%AA%A8
    ※3)型紙  http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/481/papermodel.pdf
  
     執筆者:名波友貴 総務部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 若葉に囲まれて北の丸公園を飾ってくれている草木の花々の中から ■
  
    美しさに魅了されていたサクラの季節が去り、若葉の美しい季節を迎え
   ています。北の丸には、ホオノキの大輪の花やオオムラサキやハコネウツ
   ギの華やかな花の中に、イブキシモツケやハナミズキの白い花や、ニシキ
   ギやハナイカダなどの地味な花も咲き始めました。
    地面近くには、オドリコソウやオオアマナの花の群れや、ハルジオン・
   セリバヒエンソウの白い花があちこちに見られます。ナガミヒナゲシやユ
   ウゲショウといった朱赤色の派手な花も、オヤブジラミやヤエムグラなど
   の緑の美しい草々も見られ、若葉に囲まれる中に草木の生き生きした姿が
   楽しめます。
    5月初旬に見られた花々の一部をご紹介いたします。
  
    「若葉に囲まれて北の丸公園を飾ってくれている草木の花々の中から」
    の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss53
  
    執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」好評発売中!
    郵送をご希望の方は、こちらから
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月は、「たね」をテーマに本を紹介しています。3冊目は、「たね」
   のことがよくわかる絵本です。
  
   ■ 『たねのはなし』 かしこくておしゃれでふしぎな、ちいさないのち ■
     ダイアナ・アストン 文/シルビア・ロング 絵/千葉茂樹 訳/
     ほるぷ出版/2008年3月/1,500円+税
  
    私は、子供の頃スイカやカキを食べた後、たねを土に埋めて、たわわに
   実るであろう果実を想像し、ニヤニヤしていた記憶があります。今思えば、
   取らぬ狸の皮算用とはまさにこのことです。しかし、たねには、ワクワク
   させる何かがあるなと感じる気持ちは今も昔も変わりません。今回この本
   を読んで、たねにはたくさんの知恵や工夫が詰まっていることを知り、た
   ねのふしぎな魅力を再確認することができました。
  
    本書では、絵本にしては難しいと思える「被子植物」と「裸子植物」と
   いう言葉の説明があります。小さな子供には伝わりにくい言葉ですが、被
   子植物を「ふくをきかざるたね」としてイチゴやパパイヤ、ブルーベリー
   などを美しいイラストで紹介しています。身近な被子植物と、「はだかの
   たね」として紹介されている裸子植物とを見比べれば、簡単に違いを見つ
   けることができそうです。
  
    たねは、大きさや色、形などさまざまですが、それぞれいろいろな工夫
   をしていることも紹介しています。空を飛んでいくもの、広い海を沈まず
   にただようもの、動物や人に運んでもらうためにくっついて移動するもの、
   自らはじけ飛ぶもの。たねは、まるで旅人のように根をはる場所へ向けて
   移動します。そして、条件が合った、時と場所で、発芽し、成長していき
   ます。条件がそろわなければ、種皮はまるでタイムカプセルのようにいの
   ちを守ります。絶滅した植物が、千年の時を超えて芽を出すなんてとても
   神秘的だと思いませんか。あらためて、植物が子孫を残すための工夫に頭
   が下がる思いがしました。
  
    執筆者:澤本早苗 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/6shokubutsu/tanenohanasi/tanenohanasi.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
         「サマー・サイエンスキャンプ2014」参加者募集中 ■
  
    「サマー・サイエンスキャンプ2014」は先進的な研究テーマに取り
   組んでいる日本各地の大学、公的研究機関、民間企業等で、夏休み期間中
   に開催される高校生のための科学技術体験合宿プログラムです。第一線で
   活躍する研究者、技術者から、本格的な実験・実習を直接受けることがで
   きるまたとないチャンスです。
    高校生のみなさん、興味のあるプログラムにふるってご応募ください!
   学校関係者のみなさま、お近くに高校生がいらっしゃる方は、貴重な体験
   をできる機会となりますので、ぜひご紹介をお願いいたします。
  
    開催日:7月22日〜8月23日の期間中、2泊3日から5泊6日
    会 場:大学、公的研究機関、民間企業等(45会場)
    定 員:会場ごとに6〜40名(計724名)
        ※前年度平均応募倍率2.8倍
    参加費:2,000円(支払いは参加決定後)
        ・プログラム期間中の宿舎や食事は主催者が用意します。
        ・参加費は食事代の一部に充当します。
        ・現地集合、現地解散です。
         (自宅と会場間の往復交通費は自己負担となります)
    応募締切:6月13日(金)郵送必着
  
    応募方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
    ・サイエンスキャンプ募集ホームページ
     http://www.jst.go.jp/cpse/sciencecamp/camp/
    ・スマートフォン専用サイエンスキャンプ募集ホームページ:
     http://www.jst.go.jp/cpse/sciencecamp/camp/sp/
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「ゴム動力飛行機工作教室」のお知らせ
  
    ゴム動力飛行機を製作し、体験を通して飛行機が飛ぶ原理を学べます。
   今回はオリジナルキット「スカイハートII」の製作です。できあがったら、
   航空公園内の広場で飛ばしてみましょう。
  
    日 時:6月14日(土)13時〜(製作時間 約1時間)
    受 付:12時30分〜(先着40名)
    会 場:記念館1階研修室
    教材費:300円
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1#168
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 新緑の北の丸公園 ■
  
    若葉が茂る季節です。昼休みに北の丸公園を歩いてみると、つやつやし
   た葉や、若々しい葉をいたるところで見ることができます。中には、見た
   ことがある形の木の葉だと思ったら、青々とした生まれたばかり? のカ
   エデの葉っぱでした。秋には紅い色で目に付くのですが、新緑の中では辺
   りと同じ緑色の葉でしたので、初めて葉の形を確認した時には意表を突か
   れた感じでした。目を足許に移せば、「生」を享けたさまざまな虫たちが
   動きまわり、また、花から花へとチョウたちが飛び交っています。明日は、
   北の丸公園とは代官町通りを隔てた南側で、「皇居東御苑ランチタイムコ
   ンサート」が開催されます。お天気はまずまずのようで、聴きにいかれて
   みてはいかがでしょうか。
    ところで、北の丸公園は今年の5月1日(木)から禁煙エリアとなり、
   北の丸公園内における喫煙については、喫煙所以外は禁止になっています。
   園内のあちこちに「禁煙」の札が立てられているのでお気づきの方もいらっ
   しゃると思います。おりしも、5月31日は「世界禁煙デー」。喫煙する
   方は、周囲の人やご自身の健康を案じて、場所やマナー、本数などにご留
   意ください。
  
                        (経営企画室 高原章仁)
  
  
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     当館では、実験・工作ができる会場の貸し出しを行っています。
     ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4i/#entry-3359
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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