科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第485号 ◆  ━
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                             >>>2014/6/25発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   来週は、半夏生を迎えます。夏至から11日目の日ですが、昔の農事暦で
   は、このころまでに田植を終えるとされてたそうです。また、このころに
   降る雨は「半夏雨」(はんげあめ)と呼ばれ、季語にもなっています。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,916人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・ロシュ・ダイアグノスティックス &
                  中外製薬present 生物実験教室
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「雷雨情報をしっかりキャッチ!」
       自然と友だち・・・
        「梅雨期の北の丸公園を飾ってくれている草木の花々の中から」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・「農業」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・第3回「子どもたたら教室」のお知らせ
              中外製薬 presents 生物実験教室
                小学校4〜6年生向け
                中学生向け
              FORESTの謎
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
  
    ☆7月の休館日は2日(水)、9日(水)、16日(水)です。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ ロシュ・ダイアグノスティックス & 中外製薬 present
         生物実験教室 “このお肉は何の肉?”(高校生向け) ■
  
    身近な食品に含まれている肉をリアルタイムPCRによるDNAの解析
   により調べます。この実験を通じて生物を構成するDNAとその分析方法
   について理解を深めます。
  
    開催日時:[教室1]8月28日(木)、[教室2]8月29日(金)
         両日とも 13時〜16時30分(受付12時30分〜)
    会  場:4階I室「実験スタジアム」スタジアムL
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
    参加対象:高校生
    応募定員:各回24名
    応募方法:往復はがきにて
    応募締切:8月10日(日)※当日消印有効
  
    申込方法など、詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/08/post_813.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    日 時:6月28日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名
    案内役:矢治健太郎さん(国立天文台)
    ゲスト:石川真之介さん(国立天文台)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1707
  
    ※)お詫び
      前号(第484号)の「今週のユニバース」は483号の内容がそ
      のまま載っておりました。読者の皆様、関係各位にご迷惑をお掛け
      しましたことを心よりお詫び申し上げます。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 「雷雨情報をしっかりキャッチ!」 ■
  
    梅雨の季節真っ只中ですね。関東甲信地方は平年より3日早く昨年より
   5日早い、6月5日に梅雨入りの発表がありました(※1)。平年値をみ
   ると、半月ほどで九州南部から東北北部までのすべての地方が梅雨入りと
   なりますが、今年はわずか4日間ですべての地方で梅雨入りと発表になり
   ました。そして発表早々に大雨となり、「『東日本の梅雨はシトシト雨』
   というイメージはどこへ?」と、かなりイメージと開きがあった方もいら
   したのではないでしょうか。
    上記のような『先入観的イメージ』に囚われないためにも、正しい状況
   の把握はとても大切なことです。最近では、インターネット上でさまざま
   な気象観測データや予測が提供されており、自分のいる地域の情報を簡単
   に確認することができます。例えば気象庁のレーダー・ナウキャスト(※2)
   では、降水・雷・竜巻の情報を地方ごとに見られます。国土交通省は、リ
   アルタイムレーダー(※3)やXバンドMPレーダ(※4)などで雨量の
   詳細を公開しています。東京(23区・多摩)周辺に限定すれば、東京都
   下水道局(※5)はより詳細な降雨情報を、東京電力(※6)は雨量に加
   え雷雲と落雷の状況を確認できるサイトを運用しています。少し待てば雨
   雲が去るのか、あるいは早く帰らないと雨に降られるのか、退勤や下校な
   どの前に確認してから移動を始めると便利です。
    雷についてはまた、非常に古典的な確認方法もあります。雷は発生に伴
   って電磁波を生じます。その際、アンテナや電線などに不要な電流が流れ
   ることがあります(※7)。AMラジオで「バリバリ」「ガリッガリッ」
   といった雑音(※8)が聞こえたら要注意、近くで雷が発生しています。
   高性能なラジオ受信機では、このノイズを聞こえにくくする対策が図られ
   ていることがありますので、構造の簡単な(≒安価な)AMラジオの方が
   便利です。登山をする方は、気象情報やニュースの入手のほか、この雷検
   知器としての役割も兼ねてラジオを携行しています。
    大雨や雷は、交通機関の乱れの原因となったり、大きな災害を引き起こ
   したりもします。雷雨の情報を入手して、安全に過ごしましょう。
  
    執筆者:荻野亮一 科学技術館運営部 学芸員、気象予報士、防災士
        松浦匡 経営企画室 学芸員
  
   (※1)http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html
      (気象庁)にまず速報値が掲載され、毎年9月に確定値が発表され
       ます。沖縄・奄美両地方の早さや、北海道地方・小笠原諸島には
       ここで言う梅雨がないことにもご注目ください。
   (※2)http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/ および
       http://www.jma.go.jp/jp/bosaijoho/m/radnowc/ (携帯端末用)
   (※3)http://www.jma.go.jp/jp/contents/
   (※4)http://www.river.go.jp/xbandradar/ および
       http://i.river.go.jp/ (携帯版)
   (※5)http://tokyo-ame.jwa.or.jp/
   (※6)http://thunder.tepco.co.jp/
   (※7)当メールマガジン第199号(2008年9月10日発行)の本
       欄「雷様が来る前におへそを守ろう!?」もご参照ください。
   (※8)「空電(くうでん)雑音」「空電ノイズ」などと呼びます。
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
    ※)お詫び
      前号(484号)の科学・技術よもやま話『「溶ける」とは?』の
      中で、「小麦粉の分子」という語句がありましたが、文中にもあり
      ますように、小麦粉はデンプンやタンパク質の混合物なので「小麦
      粉の分子」というものは存在しません。小麦粉を構成するデンプン
      やタンパク質等のそれぞれの分子をひっくるめて「小麦粉の分子」
      としてしまいました。申し訳ございません。また、デンプン等の高
      分子有機化合物は、高分子であるがゆえに、水溶性を持つ部分や反
      対に不溶性を持つ部分など、さまざまな性質を持っており、文中で
      はその辺があいまいなままになってしまい、一部誤解を招くような
      表現になってしまったことをお詫び申し上げます。
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 梅雨期の北の丸公園を飾ってくれている草木の花々の中から ■
  
    梅雨期が訪れて参りました。タイサンボクのカップ型の大きな花が見事
   です。田安門側のお濠沿いには、丈の高いタチアオイの花が皆さんのお出
   ましをお迎えしております。サツキツツジの鮮やかな紅紫色の花やキンシ
   バイやビヨウヤナギの黄色い花に混じってシモツケの紅紫色の花が目立つ
   ようになりました。気をつけて見るとムラサキシキブやウメモドキの花も
   静かに花をつけ始めています。
    地表に目を移すと、ニワゼキショウやムラサキサギゴケの可愛らしい花
   や、地味ながらも長く伸び上がっているノビルの珠芽(=むかご)が目立
   ちます。カモジグサの穂が地面を覆って風に揺れている姿も賑やかに見ら
   れるようになっています。
    梅雨の晴れ間を利用して、北の丸の散策をお楽しみください。
  
    「梅雨期の北の丸公園を飾ってくれている草木の花々の中から」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss54
  
    執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」好評発売中!
    郵送をご希望の方は、こちらから
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
   ■ 『地球を救う新世紀農業』 ―アグロエコロジー計画
                   <ちくまプリマ―新書 133> ■
     吉田太郎 著/筑摩書房/2010年3月/780円+税
  
    食料危機は、大規模で工業化された農業をより一層進めていくと、乗り
   越えられるのでしょうか? これからも、今までのように、化石資源をト
   ラクターや温室の燃料、あるいは農薬の原料に使えるとは、考えられませ
   ん。
    では、どんな農業に期待できるのでしょうか。それは、農薬や化学肥料
   を使わない自然と調和した農業であるアグロエコロジーだと書かれていま
   す。有機農業と出発点は同じですが、農薬や化学肥料を買う余裕のない開
   発途上国の農民が始め、緑の革命型の農業やお金儲けを目指す企業型有機
   農業を見直す社会現象にもなっています。
    古代農法を取り入れ、研究者だけで研究を行うのではなく農民と一緒に
   行う『農民参加型試験開発』が、広がっています。例えば、高畝(たかう
   ね)で洪水から守り、さらに保温をするインカの古代農業。単一作物では
   なく、さまざまな作物を交えて栽培して、害虫の被害を防ぐケニアの方法。
   灌漑(かんがい)用水を削減できるマダガスカルのイネの栽培方法など。
   開発途上国の貧しい農民のために役立つ農法の開発が、多数紹介されてい
   ます。また、ブラジルの、土地なし農民が、空き地を政府と交渉して耕作
   している社会運動も取り上げています。
    開発途上国で広がっている農法は、日本では、あまり知られていないで
   すが、石油が潤沢に使えなくなる時代のヒントになるかもしれません。
    少しでも農業に興味をもってもらおうと、映画やアニメのギャグを交え
   ています。多くの情報から正しい判断の仕方も案内しています。
  
    執筆者:増本 裕江 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/11gijutsu/chikyuuwosukuu/chikyuuwosukuu.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 第3回「子どもたたら教室」のお知らせ(7/1締切) ■
  
    小学4年生から高校生までの児童・生徒およびその保護者を対象に、今
   年7月から12月までの期間、砂鉄採り、炭焼き体験、製鐵所見学、たた
   ら製鉄体験、鍛刀場見学などを一貫して体験する教室を開催します。
  
    日 程:7月27日(日)から12月20日(土)までのうち9日間
    対 象:小学4年生から高校生およびその保護者
        ※全てのプログラムに参加できる方
    定 員:子ども40名
    参加費:1,000円(※交通費や昼食は各自ご負担ください)
    締 切:7月1日(火)当日必着(応募多数の場合は抽選)
    応 募:往復はがきにて
    問合先:特定非営利活動法人 ものづくり教育たたら 事務局(石井)
        電話:03−3545−0118
    主 催:特定非営利活動法人 ものづくり教育たたら
    助 成:子どもゆめ基金
    後 援:新日鐵住金株式会社・黒崎播磨株式会社・松田次泰鍛刀場
    協 力:(公財)日本科学技術振興財団
  
    申込み方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.tatara.or.jp/images/data/kodomo.pdf
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/07/post_809.php
  
   ■ 中外製薬 presents 生物実験教室(小学校4〜6年生向け)
    “遺伝子ってなんだろう?” (7/2締切) ■
  
    昨年に引き続き、中外製薬株式会社の協力を得て、生物実験教室“遺伝
   子ってなんだろう?”を開催します。顕微鏡を使った細胞の観察やDNA
   の抽出など、実験を通じて生きものについて楽しく学んでいただくプログ
   ラムの参加者を募集します。
  
    開催日時:7月19日(土)、20日(日)
         10時30分〜、14時〜(各日2回、各回2時間)
    会  場:4階I室「実験スタジアム」スタジアムL
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
    参加対象:小学校4年生、5年生、6年生
    応募定員:各回24名
    応募方法:往復はがきにて
    応募締切:7月2日(水)※当日消印有効
  
    応募方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/07/post_806.php
  
   ■ 中外製薬 presents 生物実験教室(中学生向け)
         “光る生物” 〜発光の仕組みと医療、産業への応用〜 ■
  
    ホタルやオワンクラゲの発光のしくみについて、中外製薬株式会社の協
   力を得て、実験や観察を通じて学ぶ中学生向けの実験教室です。さらに遺
   伝子組み換え技術を利用した医療分野での応用、カイコを使った紫外線で
   光る絹糸など事例を紹介します。
    参加ご希望の方は往復ハガキにてご応募ください。
  
    開催日時:8月10日(日)14時〜16時
    会  場:6階G棟「実験工房」
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
    参加対象:中学生
    応募定員:24名
    応募方法:往復はがきにて
    応募締切:7月21日(月・祝)※当日消印有効
  
    応募方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/07/post_810.php
  
   ■ FORESTの謎
    「Mission:クレージードッグに隠された秘密をゲットしろ! ■
  
    FORESTにある謎の展示物「クレージードッグ」……。その小屋
   の中にFORESTの秘密が隠されている!!
    きみは小屋の周りのセンサーをくぐり抜け、無事に秘密をゲットできる
   かな……? スパイになった気分で秘密をゲットしよう!
    センサーが反応すると……猛犬注意!?
  
    開 催 日:7月12日(土)〜13日(日)
    時  間:10時〜12時、13時〜16時
    会  場:5階G棟「オリエンテーリング」「クレージードッグ」
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要です)
    参加対象:小学校1年生以上ならどなたでも
    受  付:9時30分〜15時30分、5階スタッフカウンターにて
         ※スパイIDは1人1枚配布。1枚で3回までチャレンジ可
  
    詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/07/post_812.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆驚異の恐竜体験ライブ「DINO−A−LIVE(ディノアライブ)」
  
    「DINO−A−LIVE」とは「恐竜が生きている!」という意味で、
   オリジナルで開発された世界唯一の自立二足歩行恐竜スーツ(メカニカル
   スーツ)による、まるで本物のように動く恐竜のライブステージです。肉
   食恐竜ラプトルが間近で自由に歩いたり、噛みついたりと迫力満点です。
  
    開催日:7月5日(土)、6日(日)
    時 間:13時〜、14時15分〜、15時20分〜(各30分)
    会 場:展示館内 特別展示会場
    費 用:無料(ただし、入館料は必要です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1#173
  
   ☆「ゴム動力飛行機工作教室」のお知らせ
  
    ゴム動力飛行機を製作し、体験を通して飛行機が飛ぶ原理を学べます。
   今回はオリジナルキット「つばめ」の製作です。できあがったら、航空公
   園内の広場で飛ばしてみましょう。
  
    日 時:7月12日(土)13時〜(製作時間 約1時間)
    受 付:12時30分〜(先着40名)
    会 場:記念館1階研修室
    教材費:400円
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1#170
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ プリツカー賞 ■
  
    先ごろ建築界のノーベル賞とも称えられるプリツカー賞授賞式のニュー
   スが流れていました。今年の受賞者は日本の坂茂氏。昨年の伊東豊雄氏に
   続いて2年連続日本人の栄誉となります。
    受賞が決定したのは3月でしたが、ちょうどそのころ科学技術館では坂
   氏に内装造作のご協力をいただいた春休み特別展「4億年、昆虫との手紙
   展。バイオミメティクス―いきものに学ぶイノベーション」を開催中でし
   たので嬉しい話題に盛り上がりました。
  
    坂氏の作品は「紙」や「竹」など現代の建築としては斬新な素材を使っ
   たユニークな構造表現が有名ですが、加えて難民のための「紙管」を使っ
   たシェルターづくりや数々の自然災害で家を失った被災者のためのボラン
   ティア活動も知られています。東日本大震災の避難所で坂氏の考案された
   「紙管」と白い布を用いた間仕切りが使われていた様子をご覧になって憶
   えておいでの方もいらっしゃるでしょう。
    リサイクル素材である「紙管」の利用は、当該地での調達が比較的容易
   で、周辺の資源への影響も少ないという点で理にかなっているといわれま
   す。今回の受賞にあたっても「建築家としての天性の才能や発想とともに
   ボランタリーな姿勢と活動実績」が高く評価されたそうです。
  
    ところで、2014FIFAワールドカップ日本代表については残念な
   結果となってしまいましたが、このワールドカップ期間中、東京都港区北
   青山の駐日ブラジル大使館前庭に坂茂氏の手によるリサイクル紙管を使っ
   た「サッカー2014パビリオン」(6/12〜7/18)が建てられて
   います。氏の作品を体感できる機会です。興味のある方は立寄ってみられ
   てはいかがでしょう。
  
    さいごに、ハイアットホテルズアンドリゾーツを経営するプリツカー家
   によって1979年に創設され、今年で36回目を迎えたプリツカー賞で
   すが、1987年に丹下健三氏が初めて賞に輝いてからこれまでに7名の
   日本人が受賞しています。プリツカーの本拠米国の8名に次いで2番目に
   多いのです。ちなみに3番目は英国の4名です。日本人の創造性と行動力
   のあらわれのひとつとして誇りにできるのではないでしょうか。
  
   ※参考
    http://divulgtoquio.wix.com/pavilhao#!untitled/c210h
    http://www.shigerubanarchitects.com/
    http://www.pritzkerprize.com/
  
                        (経営企画室 谷本嗣英)
  
  
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     当館では、実験・工作ができる会場の貸し出しを行っています。
     ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4i/#entry-3359
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
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  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
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