科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第509号 ◆  ━
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                             >>>2014/12/10発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   今日は比較的陽ざしがよかったのですが、明日の天気予報では全国的に傘
   マークが目立ちます。週末には再び寒気がやってくるようで、寒さ対策を
   して、かぜなどひかないようにしましょう。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,917人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・スプリング・サイエンスキャンプ2015
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・
                 「はやぶさ2」の打ち上げ、見ましたか?
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・「土をつくる小さな生きもの」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・科学技術館リピーターズチケット
              FORESTかんたん工作イベント
              「夢・化学-21」わくわく理科・実験教室
              万華鏡手作り教室
              科学ライブショー「ユニバース」オーロラ特別番組
              「第56回科学技術映像祭」参加作品募集
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
  
    ☆年内は12月27日(土)まで毎日開館いたします。
    ☆年始は2015年1月4日(日)から開館します。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
       「スプリング・サイエンスキャンプ2015」参加者募集中 ■
  
    「スプリング・サイエンスキャンプ2015」は先進的な研究テーマに
   取り組んでいる日本各地の大学、民間企業等で、春休み期間中に開催され
   る高校生のための科学技術体験合宿プログラムです。第一線で活躍する研
   究者、技術者から、本格的な実験・実習を直接受けることができるまたと
   ないチャンスです。
    高校生のみなさん、興味のあるプログラムにふるってご応募ください!
   学校関係者のみなさま、お近くに高校生がいらっしゃる方は、貴重な体験
   をできる機会となりますので、ぜひご紹介をお願いいたします。
  
    開催期間:2015年3月23日(月)〜3月29日(日)の期間中、2泊3日
    会  場:大学、民間企業等(12機関)
    定  員:会場ごとに8〜20名(合計168名)
         ※前年度平均応募倍率約2.8倍
    参 加 費:2,000円(支払いは参加決定後です)
         ・プログラム期間中の宿舎や食事は主催者が用意します。参
          加費は食事代の一部に充当します。
         ・現地集合、現地解散です。
          (自宅と会場間の往復交通費は自己負担となります)
    応募締切:2015年1月20日(火)17時
    応募方法:・Webからの応募のみ
          ※今回のサイエンスキャンプから郵送による申込みは受け
           付けていません。
         ・下記募集ホームページ上より、パソコンから応募登録して
          ください。
         ・応募登録するためにはEメールアドレスが必要になります。
  
    詳しくはホームページでご確認ください。
     ・サイエンスキャンプ募集ホームページ
      http://www.jst.go.jp/cpse/sciencecamp/camp/
     ・スマートフォン専用サイエンスキャンプ募集ホームページ
      http://www.jst.go.jp/cpse/sciencecamp/camp/sp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    日 時:12月13日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名
    案内役:亀谷和久さん(東京理科大学)
    ゲスト:新田冬夢さん(国立天文台)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-5279
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 「はやぶさ2」の打ち上げ、見ましたか? ■
  
    当初の打ち上げ予定日11月30日から3日を経た12月3日、小惑星
   探査機「はやぶさ2」の打ち上げが成功しました。JAXA(独立行政法
   人宇宙航空研究開発機構)からの発表によれば、12月5日には太陽電池
   パネルの展開、サンプラホーンの伸展、探査機の3軸姿勢制御機能の動作
   確認など、探査機がロケットから分離した後、探査機としての運用を始め
   るために必要な作業が完了し、クリティカル運用期間を終了したとのこと
   です。
    今後およそ3ヶ月間をかけて探査機に搭載されたミッション機器の初期
   機能確認を実施し、小惑星「1999 JU3」にむけて旅立っていくこ
   とになります。打ち上げはいくつかのケーブルテレビやネット上のサイト
   でライブ中継されていたようですが、私は“YouTube”で公開され
   ていたライブ中継で見ました。ちょうど昼休みからの番組開始でしたので、
   最初から見ながらこういったイベントが世界中どこからもリアルタイムで
   見ることができるなんていい世の中になったなぁと感慨にふけっておりま
   した。打ち上げ前の解説も良かったと思います。打ち上げの時間は13時
   を過ぎて業務時間に入ってしまったため、音を消して仕事の邪魔にならな
   いように小さい画面のみにして、ちらちらと見ていただけでしたが、リフ
   トアップの瞬間はやはり感動的でした。
    このライブ中継は、現在もそのままアーカイブされていますので動画サ
   イトのJAXAチャンネルから中継の様子を閲覧することができます。打
   ち上げの瞬間を見逃した方は是非、アーカイブからご覧ください(※1)。
    なお、所沢航空発祥記念館でも「はやぶさ」に関する映像作品の上映や
   特別展を開催中ですのでこちらもご覧ください(※2)。
  
    ※1)小惑星探査機「はやぶさ2」打ち上げ中継
      http://youtu.be/-9TwlwZobc4?t=12m38s
    ※2)所沢航空発祥記念館での「はやぶさ」関連の上映と展示
     ・はやぶさ上映会
      http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum3/viewcat.php?cid=1#78
     ・糸川英夫の生涯
      http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum3/viewcat.php?cid=1#75
     ・特別展
      http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1#188
  
     執筆者:小林成稔 情報システム部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    12月、いよいよ今年も終わります。今月は、土の本をご紹介します。
   来年2015年は国際土壌年、12月5日は世界土壌デーです。土壌が担
   うさまざまな重要な役割を知り、土壌資源の保護を進めることを目的に制
   定されました。1週目は日本の土の本、2週目は土をつくる小さな生きも
   のの本、3週目は畑の土の本、4週目は鉄、土、海、地球のつながりの本
   です。
  
   ■ 『おちばのしたをのぞいてみたら・・・』
                    <はっけんたんけんえほん2> ■
     皆越ようせい 写真と文/ポプラ社/2000年8月/
     1,200円+税
  
    土をつくる生きものがいます。この本には、19種の生きものがクロー
   ズアップの写真と簡潔な文章で説明されています。表紙はゆかいです。オ
   レンジ色の体に黒い目玉、何やらかわいらしい生きものが、大写しされて
   います。これっていったい何? 答えは、最後の見開きのページの「この
   ほんにでてきたむしのおおきさ」にあります。名前は「マルトビムシ」で、
   体の大きさは2〜2.5mmの小さな昆虫。ふだんは落ち葉の下に隠れて
   いて、人知れず土をつくり続けています。
    ほかにも、ダンゴムシ、ミミズ、ヤスデ、ダニなど名前を聞いたことの
   あるものばかりでなく、背中にモジャモジャ毛が生えた黄色の体のアヤト
   ビムシや、イボイボのあるピンク色のザウテルアカイボトビムシなど、初
   めて見るような昆虫も出てきます。
    丸い空気袋のようなものから生まれてくるのはミミズの赤ちゃんで、ミ
   ミズが大好物の落ち葉を運んでいたり、死んだミミズをアリが食べていた
   りする写真からは、落ち葉を介して生物が共生している様子もわかります。
   落ち葉の下の虫やミミズ、ヤスデのうんちが土になり、その土で木が育ち、
   落ち葉を落とし、また落ち葉を食べる土壌生物が育っていきます。ひっそ
   りとした落ち葉の下に息づく「にぎやかな世界」に目を向けることができ
   ます。読み聞かせにもお薦めです。
  
    執筆者:坂口美佳子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/7musekitsui/ochibanosita/ochibanosita.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 科学技術館リピーターズチケット ■
  
    科学技術館では、お得な割引回数券―科学技術館リピーターズチケット―
   を2014年12月からはじめました。
    2回目、3回目の入館料がお得になるだけでなく、4回目の入館料が無
   料になるチケットです。
  
     ※個人のお客様が対象です。
     ※ぐるっとパス、各種招待券などでの入館は除きます。
     ※他の割引との併用はできません。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2014/12/_-_-.php
  
   ■ FORESTかんたん工作イベント
                「正多面体でメリー・クリスマス!?」 ■
  
    今年のFORESTのクリスマスツリーに、正多面体のオーナメントを
   つくって、一緒に飾りませんか?
    正多面体が何だかわからなくても大丈夫。算数・数学が苦手な子どもか
   ら大人まで、正多面体の実験をしながらオーナメントをつくってツリーを
   飾りましょう。
    皆さんのオーナメントで飾られたクリスマスツリーは、12月14日
   (日)〜25日(木)の期間、5階FORESTで特別に展示します!!
  
    日  時:12月13日(土)
         10時45分〜11時30分、13時30分〜14時15分
    会  場:5階G棟 スモンマ横
    参加対象:小学校3年生以上。大人のみの参加可。
    定  員:各回6名(先着順)
    参 加 費:無料(ただし、入館料は必要)
    参加方法:当日9時30分より5階スタッフカウンターにて当日分
         の整理券を配布。(定員になり次第受付終了)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2014/12/12613forest.php
  
   ■ 「夢・化学-21」わくわく理科・実験教室(12/14締切) ■
  
   「夢・化学-21」わくわく理科・実験教室は、実験や工作・観察を通じて、
   子どもたちに化学の面白さや不思議さを伝えるとともに科学的なものの見
   方や実験器具の扱い方を習得してもらうことを目的としている体験型の講
   座です。
    私たちの生活ですっかりおなじみのカイロ。どんな物質でできているの
   でしょうか。なぜあたたかくなるのでしょうか。いくつかの実験を通して、
   カイロがあたたまる理由を考えてみましょう
  
    日  時:2015年1月17日(土)
         13時30分〜、15時〜(各回45分)
         ※2回とも実験内容は同じです。
    会  場:4階I室「実験スタジアム」実験スタジアムL
    テ ー マ:カイロであたたまろう
    講  師:宮内拓也先生(東京学芸大学附属世田谷中学校)
    対  象:小学校1年生〜4年生(保護者同伴)
    定  員:各回40名
    参 加 費:無料(参加者および付添保護者1名は入館料無料)
    応募方法:Web申込みフォーム(応募者多数の場合は抽選)
    応募締切:12月14日(日)
    主  催:「夢・化学-21」委員会
    問 合 先:一般社団法人日本化学工業協会 広報部内
         「夢・化学-21」委員会事務局(03−3297−2555)
  
    応募方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2015/01/117-211214.php
  
   ■ 万華鏡手作り教室 ■
  
    12月14日(日)まで当館で開催している第15回万華鏡大賞展にあ
   わせて、きれいに反射する特別なミラーを使った「星を見る万華鏡」をつ
   くる万華鏡手作り教室を開催いたします。クリスマスのプレゼントにいか
   がですか?
    また当日の「ものづくりの部屋」で開催しているワークショップ「レー
   ザーオリジナル定規づくり」は、午後の回を休止いたします。
  
    開催日時:12月14日(日)14時〜15時
         ※1回の手作り時間は、約45分です。
    会  場:2階E室「ものづくりの部屋」
    定  員:20名
         ※小学生高学年であれば1人でもつくれます。
          小さい子は親子でつくってください。
          大人だけの参加も大歓迎です。
    費  用:2,500円(万華鏡キット1つ)
         ※お土産にしたい方は、その旨スタッフに声をかけてください。
         ※別途、入館料は必要
    申込方法:当日9時30分から会場にて先着順受付
    主  催:公益財団法人日本科学技術振興財団、日本万華鏡倶楽部、
         日本万華鏡博物館
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2014/12/1271214.php
  
   ■ 科学ライブショー「ユニバース」オーロラ特別番組
                 〜オーロラ観測の最先端映像を公開〜 ■
  
    昨年12月に上映して大きな反響のあった世界初の全天周3Dオーロラ
   の映像に加え、その後の観測装置の開発や得られた成果など、最新のオー
   ロラ観測について、オーロラ研究者の片岡龍峰准教授(国立極地研究所)
   が案内役としてご紹介します。
    また、特別ゲストにリコー技術研究所の吉川氏をお迎えし、360度
   カメラ RICOH THETA によるアラスカでの実験風景等をご紹介
   いただきます。ぜひ、お楽しみください。
  
    日  時:12月20日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
         (2回とも同じ内容です)
    会  場:4階B室「シンラドーム」
    定  員:各回60名(当日先着順)
    費  用:無料(ただし、入館料は必要です)
    案 内 役:片岡龍峰(国立極地研究所 准教授)
    特別ゲスト:吉川博美(株式会社リコー リコー技術研究所)
    タイトル:「360度カメラで世界を見る」
         ※当日、各回の上映1時間前に会場にて入場整理券を配布
          ・14時の回:並んでいただいた先着順に13時から配布
          ・15時30分の回:同じく先着順に14時30分から配布
         ※ご入場は整理券に記された番号順となります。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2014/12/1220.php
  
   ■ 「第56回科学技術映像祭」参加作品募集中 ■
  
    第56回科学技術映像祭の参加作品の募集を開始しました。
  
    募集締切:2015年1月26日(月)必着
    参加方法:科学技術映像祭公式ホームページより申込
    入選発表:2015年3月下旬予定
    表 彰 式:2015年4月17日(金)当館サイエンスホールにて予定
    主  催:(公財)日本科学技術振興財団、(公社)映像文化製作者連盟、
         (公財)つくば科学万博記念財団
  
    参加申込方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「ゴム動力飛行機工作教室」のお知らせ
  
    ゴム動力飛行機を製作し、体験を通して飛行機が飛ぶ原理を学べます。
   今回はオリジナルキット「つばめ」の製作です。できあがったら、航空公
   園内の広場で飛ばしてみましょう。
  
    日 時:12月13日(土)13時〜(製作時間 約1時間)
    受 付:12時30分〜(先着40名)
    会 場:1階研修室
    教材費:400円
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1#180
  
   ☆臨時休館と年末年始の営業のお知らせ
  
    記念館の臨時休館と年末年始の営業は以下の通りとさせていただきます。
  
    臨時休館:2014年12月16日(火)※12月の第3火曜日
    年  末:2014年12月28日(日)まで通常営業
    休館期間:2014年12月29日(月)〜2015年1月1日(木)
    年  始:2015年1月2日(金)9時30分から通常営業
  
    こちらをご覧ください
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1#479
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ エデュケーション・ファースト ■
  
    今日12月10日夜(日本時間11日未明)、スウェーデンとノルウェ
   ーで2014年のノーベル賞授賞式が行われます。ノーベル物理学賞を受
   賞された赤崎、天野、中村3教授の現地での滞在の様子なども連日報道さ
   れていますが、今年最も世界で注目を集めた受賞者は、なんといっても史
   上最年少17歳でノーベル平和賞を受賞したパキスタンの人権活動家マラ
   ラ・ユスフザイさんでしょう。
    「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン。それで世
   界を変えられます」。――昨年7月12日、国連本部で行った彼女のスピ
   ーチは、心揺さぶられる名スピーチで、キング牧師の「I have a dream」
   同様、これからも長く語り継がれていくに違いありません。今回の授賞式
   では、同じ銃弾被害にあった同級生たちも参列するとのことで、またどん
   なスピーチになるか楽しみです。
    ノーベル平和賞はたしかに国家間の政治のかけひきに使われる側面もあ
   りますし、17歳の受賞は若すぎるとの批判もあるようですが、私はまっ
   たくそうは感じません。むしろ、これほどふさわしい受賞者はいないので
   はないでしょうか。10代のはじめから女子が教育を受ける権利を日記ブ
   ログなどで訴え、イスラム過激派組織の銃弾により瀕死の重傷を受けなが
   らも奇跡の回復を果たし、現在も常に命を狙われる環境にありながらも、
   屈することなく非暴力的に「平和」と「教育」の意義を訴えているマララ
   さん。彼女の活動は、命を賭した当事者であるという説得力とともに、何
   より同世代の若者や子供たちに、はかりしれない勇気を与えているように
   思います。
    今回、おなじく平和賞を受賞したインドのカイラシュ・サティヤルティ
   さんも、児童労働問題に取り組む活動家です。今回の2人の平和賞受賞に
   共通する「多くの子供たちが教育を受けられる権利を」という信念は、現
   実にはまだ山のようにたちはだかる困難を乗り越えるための、揺るがない
   普遍的な理想なのだと感じさせられました。
    科学技術館も、ひとりでも多くの子供たちが「学ぶ喜び」を得られる場
   になるよう、日々スタッフがコツコツと工夫に努めています。マララさん
   の国連スピーチをしめくくった言葉「エデュケーション・ファースト(教
   育を第一に)」の言葉を噛みしめながら、これからも理想を見つめ、一歩
   一歩進んでいきたいものです。
  
                        (経営企画室 永井紀衣)
  
  
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     当館では、実験・工作ができる会場の貸し出しを行っています。
     ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4i/#entry-5374
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘



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