科学技術館メールマガジン バックナンバー


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ━━                               ━━
  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第515号 ◆  ━
  ━━                               ━━
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                             >>>2015/1/28発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   昨日とは打って変わって真冬並のお天気となりました。急な気温の変化で
   体調をくずされないようお気をつけください。反対に夏の季節の全豪オー
   プンで錦織選手はベスト8に進出し、次の試合は準々決勝。このメルマガ
   が配信される頃には試合結果もわかっているでしょうね。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,902人。
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・第14回「国土交通Day」図画コンクール・
                    フォトコンテスト 入賞作品展示会
              日本IBM TryScience実験教室
              理研DAY:研究者と話そう
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「抗生物質と抗ウイルス薬 その1」
       自然と友だち・・・
          「年頭の北の丸公園を飾ってくれている草木の姿の中から」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・「鳥にまつわるあれこれ」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・カラーコピー機のひみつをさぐれ!
              2015年度 サイエンス友の会会員募集
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
       イベント情報・・・第6回科学検定」のお知らせ
  
    ☆1月、2月は毎日開館します。
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 新着情報
  
   ■ 第14回「国土交通Day」図画コンクール・フォトコンテスト
                           入賞作品展示会 ■
  
    第14回「国土交通Day(平成26年7月16日)」における行事の
   一環として、国土交通省主催「国土と交通に関する図画コンクール」およ
   び一般社団法人建設広報協会主催「第19回豊かで住みよい国づくりフォ
   トコンテスト」の入賞作品を展示します。
  
    開催期間:2月7日(土)〜15日(日)
    時  間:10時〜16時30分
    会  場:2階G棟サイエンスギャラリー
    費  用:無料(ただし、入館料は必要)
    展示内容:(1)国土交通省主催「国土と交通に関する図画コンクール」
           国土交通大臣賞等入賞作品86点
         (2)一般社団法人建設広報協会主催
          「第18回豊かで住みよい国づくりフォトコンテスト」
           国土交通大臣賞等入賞作品100点
    問合せ先:一般社団法人建設広報協会 03−3264−5501
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2015/02/2715_14.php
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回
   日曜日に開催しています。2つ程度のプログラムを用意して実施します。
   何をするかは当日のお楽しみ。
  
    日時:2月15日(日)13時〜16時
    会場:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2015/02/118.php
  
   ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
    理化学研究所の研究者と話せる「理研DAY:研究者と話そう」で、研
   究の話はもとより、趣味や好きな本、映画など色々な話をしてみませんか。
   みなさまのご来場をお待ちしています。
    なお、本イベント開催のため、「シンラドーム」ドーム投影番組のうち
   12時以降の番組上映を休止いたします。
  
    日 時:2月15日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
        ※2回とも同じ内容です。
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    参加費:無料(ただし、入館料は必要)
    定 員:各回62名(当日先着順)
    研究者:中南健太郎さん(理化学研究所)
    テーマ:寒いところで生きる植物のひみつ
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2015/02/118day.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    日 時:1月31日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    案内役:大朝由美子さん(埼玉大学)
    ゲスト:岩本弘一さん(日本大学)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-5279
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 抗生物質と抗ウイルス薬 その1 ■
  
    冬というと、インフルエンザの季節ですね。この冬はインフルエンザの
   流行が例年より早く昨年11月から始まりました。インフルエンザは罹患
   (りかん)してしまうと高熱がでますので、苦しんだ方もいらっしゃるの
   ではないでしょうか。
    さて罹(かか)ってしまうとつらいインフルエンザですが、最近ではタ
   ミフルのように発症してから一定時間内であれば、発熱期間を短縮できる
   ような薬がでてきました。これまではインフルエンザに罹ってしまうと解
   熱剤などの対症療法薬しかなかったのですが、ようやくインフルエンザに
   効く薬がでてきたのです。一方、私が子供の頃はインフルエンザに効く薬
   がないにもかかわらず、よく父親が「病院に行って、抗生物質の注射を打
   ってもらえ」と言っていたのを思い出します。実際には抗生物質はインフ
   ルエンザには効きません。しかし私の子供時代どころか今でもインフルエ
   ンザに罹った患者さんが「抗生物質をください」という方が多いと聞きま
   す。抗生物質は細菌などの微生物に対して効力を発揮しますが、一方でイ
   ンフルエンザの原因であるウイルスには効力をもたないのにです。
    では何故抗生物質はウイルスには効かないのでしょう。一方でタミフル
   は何故インフルエンザに効くのでしょうか。今回はインフルエンザと薬の
   お話です。
    まず抗生物質です。これは顕微鏡などを使わないと観察できないような
   小さな生物、菌類や細菌がつくり出す、自分以外の微生物の発育や細胞内
   の代謝、例えばタンパク質の合成などを阻害する物質のことです。192
   8年にアレクサンダー・フレミングが、アオカビが増殖したところにはブ
   ドウ球菌は増殖できないことに気づき、その原因物質を探求してペニシリ
   ンという世界初の抗生物質を発見したという話を聞いたことがある方もい
   るのではないでしょうか。この抗生物質の発見、そしてその後の実用化に
   より、結核、コレラ、赤痢など、それまで死亡率が高かったさまざまな感
   染症が、不治の病から治る病にかわりました。このことから、医療に関わ
   る方々の中には20世紀を抗生物質の世紀と呼ぶ方もいます。
    一方で、ウイルス。これもまた顕微鏡などを使わないと観察できないよ
   うな大きさで、微生物といわれる細菌よりもさらにさらに小さいサイズで
   す。細菌、例えば大腸菌ですとだいたい1マイクロメートル[μm](1
   μmは千分の1mm)ぐらいの大きさです。ところがウイルスは20ナノ
   メートル[nm]〜800ナノメートル[nm](1nmは千分の1μm)
   の大きさなのです。顕微鏡といっても、光学顕微鏡では見ることができな
   いサイズです。見るためには電子顕微鏡を使わないと観察できないレベル
   なのです。このウイルス、なんでこんなに小さいかというと、ここが微生
   物と違う大きなポイントなのですが、自分で外部からエネルギー物質を取
   り込んで消費したり、タンパク質をつくったり、まして自身で増殖したり
   という能力を持たないのです。自立して生きていくために必要なシステム
   を持っていない、あるのはDNAあるいはRNAという遺伝子と遺伝子を
   包むタンパク質のカプセルのみです。だから、サイズがとても小さいので
   す。
    でもウイルスが増殖したというようなことを耳にしますよね。ではどう
   してウイルスは外部からエネルギー物質を取り込んで消費したり、タンパ
   ク質をつくるためのシステムを持たないのに増殖できるのでしょうか。
    そのしくみは次回ご紹介します。
  
    執筆者:田代英俊 総務部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 年頭の北の丸公園を飾ってくれている草木の姿の中から ■
  
    明けましておめでとうございます。
    年が改まり、落葉樹の木の葉がすっかり落ちて、木々の枝振りがよく見
   えるようになりました。ソメイヨシノは盃形に、セイヨウハコヤナギは竹
   ぼうき形にというように、木の種類によって樹形に特徴があります。つい
   でに、クスノキやカクレミノなどの常緑樹についても樹形を眺めて見るこ
   とにいたしました。
    葉が落ちた後には、木の芽の姿も見やすくなっていますので、木々の種
   類による冬芽の姿を取り上げてみました。ハクモクレンのように暖かそう
   な毛におおわれた冬芽、鱗のような着物(芽鱗=がりん)に包まれた冬芽、
   芽鱗に包まれない裸んぼうの冬芽など、種類によってその姿はさまざまで
   す。
    北の丸の散歩がてら、これらの姿をお楽しみください。
  
    「年頭の北の丸公園を飾ってくれている草木の姿の中から」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss61
  
    執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」好評発売中!
    郵送をご希望の方は、こちらから
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは、「鳥にまつわるあれこれ」です。
  
   ■ 『鳥のなき声ずかん』<みるずかん・かんじるずかん―金の本> ■
     薮内正幸 ぶん・え/篠原榮太 もじ/佐藤聰明 おと/
     福音館書店/1992年5月/1,165円+税
  
    見開きにあるのは「ヒバリとミソサザイのなき声の楽譜」。鳥のなき声
   の楽譜? と思いますが、フランスの作曲家メシアンは、「鳥類譜」とい
   う鳥の歌とリズムだけを使って77種ものピアノ曲を作曲したそうです。
   それだけ鳥のなき声は多彩で音楽的ということでしょうか。
    四角いページいっぱいに書かれたさまざまな鳥のなき声のレタリング、
   次の見開きになき声の主である鳥の絵が描かれ、それが交互に繰り返され
   ます。鳥といえば「チュンチュン」、「カアー」くらいしか浮かばない人
   には衝撃的ですらあるかもしれません。「チョットコイチョットコイ」と
   なく鳥ってどんな鳥? 「トッピン トッピンカケタカ」「ツキヒホシ 
   ホイホイホイ」「ゴロスケ ホッホー」なんて、本当に聞こえるの? 複
   数で読めばさらに盛り上がり、読んだ後はつい外の鳥の声に耳をすまして
   しまうのではないでしょうか。
    この絵本の魅力は、レタリング、絵、声の譜面という3つの構成部分す
   べてにおいて質が高いことだと思います。ドラマなどのタイトルデザイン
   を手がける篠原氏によるレタリングは、なき声にぴったりの形や色で表現
   され、薮内氏が描く繊細な鳥の絵は、背後の白にくっきり映えて美しく、
   見ていてあきません。最後の「さくいんとかいせつ」では、鳥の専門的な
   説明と共に、「鳥類譜」がついていて、思わず口に出してそのリズムを確
   かめてしまいます。
    本書は1992年に出版されておりよく知られていますが、現在も全く
   古さを感じさせず「鳥を探しに行きたい!」「実際の声を聞いて確かめて
   みたい!」と強く思わせる絵本です。現在絶版なので図書館で入手してく
   ださい。
  
    執筆者:丸山夢摘 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/8sekitsui/nakigoe/nakigoe.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 「カラーコピー機のひみつをさぐれ!」参加者募集中 ■
  
    1日がかりの定員制のワークショップで、4人一組でカラー複写機の分
   解を行います。
    午前中は、カラー複写機や色の原理に関して、実験を交えながら学びま
   す。午後からはグループごとに、実際に複写機をドライバーなどの工具を
   使って分解していきます。分解で発生した部品類、例えば電子基板やモー
   ター、ファンなどは、原則好きなものを持ち帰ることができます。
  
    開 催 日:3月14日(土)小学生コース(小学校4〜6年生対象)
           15日(日)中学生コース(中学校1〜3年生対象)
    開催時間:各コース 9時30分〜16時
    開催場所:科学技術館
    参 加 費:無料(参加者は入館料も無料)
    応募方法:往復はがきにて(応募者多数の場合は抽選)
    定  員:各32名
    応募締切:2月16日(月)必着
    主  催:公益財団法人 新技術開発財団
    問合せ先:「キッズ・フロンティア・ワークショップ」事務局
         (公益財団法人日本科学技術振興財団 人財育成部内)
         03−3212−8447(月〜金の9時30分〜17時)
  
    応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2015/01/31415.php
  
   ■ サイエンス友の会2015年度(第52期)会員募集中 ■
  
    サイエンス友の会2015年度会員の募集を開始しました。
    科学技術館サイエンス友の会は、小学校3年生から高校3年生を対象と
   した、4月から1年間にわたって活動する会員制の組織です。実験教室や
   自然観察教室で科学の知識を深め、工作教室ではものづくりの楽しさ、難
   しさを体験し、施設見学会では科学技術最先端に触れてみましょう。自分
   の頭で考え、実際に体験し、そして理解することで本当の「科学の楽しさ」
   を味わいましょう。
    入会をご希望される方は、サイエンス友の会のウェブページにある募集
   要項をよくお読みいただいたうえ、入会お申込サイトにおすすみください。
  
    募集締切:2月18日(水)18時
    申込方法:ウェブのみでのお申込
         ※応募者多数の場合には抽選になります。
         ※現在会員の方も、新たに入会申込が必要です。
  
    申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/science/info/admission/
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「ゴム動力飛行機工作教室」のお知らせ
  
    ゴム動力飛行機を製作し、体験を通して飛行機が飛ぶ原理を学べます。
   今回はオリジナルキット「スカイハートII」の製作です。できあがったら、
   航空公園内の広場で飛ばしてみましょう。
  
    日 時:2月14日(土)13時〜(製作時間 約1時間)
    受 付:12時30分〜(先着40名)
    会 場:記念館1階研修室
    教材費:300円
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1#186
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ 「第6回科学検定」のお知らせ ■
  
    科学の基礎部分は、日常生活において多くの場面で出会います。科学検
   定では、「普段の生活で起きること」に関する事柄を選び、問題の中のヒ
   ントを読んで科学的に考えられるかどうかを問う問題を多く取り入れてい
   ます。問題を通して、科学的な視点、自然観を身に着けて欲しいと考えて
   いますので、ぜひチャレンジしてみてください。
  
    開催期間:2月12日(木)10時〜15日(日)18時
    会  場:ウェブ上(オンライン受験)
    検 定 料:日本語版 5〜7級 無料
              4級   3,000円
              3級   4,000円
         英語版  5〜6級 無料
    検定時間:30分(7級)
         60分(3〜6級)
    学習範囲:7級 小学校低学年・未就学児童
         6級 小学校中学年
         5級 小学校高学年
         4級 中学校基礎
         3級 中学校応用、高校基礎
    申込方法:ウェブにて
    申込締切:2月11日(水)18時
    主  催:科学検定委員会
    問合せ先:科学検定委員会事務局(ルネサンス・アカデミー株式会社内)
         03−6439−3774(平日 11時〜17時)
  
    申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    日本語版サイト http://www.kagaku-kentei.jp/?bnr_id=jsf
    英語版サイト  http://www.kagaku-kentei.jp/en/?bnr_id=jsf
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             ★ 担 当 者 よ り ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
   ■ 冬来たりなば…… ■
  
    冬至から一月以上が経ち、いくぶん日が長くなってきました(※1)。
   半月ほど前までは、16時50分の閉館時には科学技術館の周辺(北の丸
   公園)はもう真っ暗でしたが、ここのところ日の入りまで10分強を残す
   ようになっています。春が少しずつ近づいているということでもあります。
    皇居外苑ニュース(※2)などでも紹介されているように、北の丸公園
   では一部のウメやマンサク、ロウバイなどの花が咲き始めています。寒い
   日が続きますが、館の周りがさまざまな花で彩られる日もそう遠くはない
   と思うと我慢できる気もします。
    冬と春との境目を花で考えると、春といえるのはやはりサクラが咲いて
   からでしょうか。行事では、卒業式・入学式などの時期が区切りとしても
   わかりやすいですね。暦の上では、立春(毎年2月4日頃)とその前日の
   節分が、文字通り季節の分け目に当たります。来週2月3日(火)の節分
   には、豆まきをしたり、柊鰯(ひいらぎいわし)を飾ったりする方も少な
   くないでしょう。
    近年では、コンビニエンスストアによる全国発売も大きく影響し、東京
   近辺でも「恵方巻」こと丸かぶり寿司を召し上がる方もいらっしゃるかと
   思います。この恵方、その年の十干によって異なるということで、例えば
   海苔業界のウェブサイト(※3)などで「今年は○○○の方角」のように
   説明されますが、実は十二支・八卦・十干を組み合わせた24方位で表記
   すべきものなのです。今年2015年の恵方は24方位の「庚」で、方位
   角255°、時計で言うと8時半の方角です。これは、32方位でいうと
   西微南から3.75°南、16方位で言うと西南西から7.5°西です。
   しばしば16方位を用いて紹介されていますが、今年で言えば方位磁針で
   測った「西南西」にしっかり向くと、実は“正しい”恵方ではないという
   ことになりますので、方角にこだわる方はご注意ください。
  
   (※1)日の出・日の入りの方角が最も南寄りになる冬至の日と、一年で
       日の出の時刻が最も遅い日・日の入りの時刻が最も早い日とは、
       一致しません。日本では、日の出が最も遅い日は冬至の半月ほど
       後、日の入りが最も早い日は冬至の半月ほど前です。
   (※2)http://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/news/
   (※3)http://www.nori-japan.com/marukaburi/
  
                         (経営企画室 松浦匡)
  
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
     当館では、お得な割引回数券―科学技術館リピーターズチケット―を
     昨年12月からはじめました。詳しくは、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2014/12/_-_-.php
  
     当館では、実験・工作ができる会場の貸し出しを行っています。
     ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4i/#entry-5374
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
    http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/
  
   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘



操作メニューへ

メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/

Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED