科学技術館メールマガジン バックナンバー


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ━━                               ━━
  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第550号 ◆  ━
  ━━                               ━━
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                             >>>2015/10/14発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   科学技術館の目と鼻の先の大手町で、温泉が汲(く)み上げられていると
   いうニュースが。来春完成予定とのことですがどんな感じになるのでしょ
   うね。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,888人。
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・オーロラをアートしよう
              リンクテーブル〜未来の化粧はどうなると思う?〜
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・
          「私たちの暮らしにある人工衛星 〜人工衛星(1)〜」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・「伝統を引き継ぐ人々」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・障がい者スポーツを支える機器展
              なぜなに? かがく実験教室
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
       イベント情報・・・KEKウィンター・サイエンスキャンプ2015
                サイエンスアゴラ2015(10周年記念)
  
    ☆10月の休館日は毎週水曜日です。
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 新着情報
  
   ■ オーロラをアートしよう ■
  
    当館4階「シンラドーム」にてオーロラ映像を鑑賞したのち、感じたま
   まのオーロラをラウンドガラスにアクリル絵具で絵画表現してみよう!
  
    日  時:10月18日(日)12時10分〜14時
    会  場:4階B室「シンラドーム」、4階D室 イベントホール
    定  員:30名
    参加費用:1,700円(別途、入館料が必要)
    参加方法:当日10時より4階エスカレータおり口横にて整理券配布
    主  催:林檎の会、科学技術館
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2015/10/1018.php
  
   ■ 出張ワークショップ
    「リンクテーブル〜未来の化粧はどうなると思う?〜」参加者募集 ■
  
    科学技術館出張ワークショップ「リンクテーブル」を資生堂「LINK
   OF LIFE さわる。ふれる。美の大実験室展」の中で行います。
    「未来の化粧」について、参加者同士で話し合うワークショップです。
  
    日 時:10月24日(土)14時〜15時
    会 場:資生堂銀座ビル 2階
         東京都中央区銀座7−5−5
         http://www.shiseidogroup.jp/link/#access
        ※実施場所は科学技術館ではありません。ご注意ください。
    対 象:小学校3年生以上
        ※親子、お子様だけ、おとなの方など、どなたでも参加可
    定 員:20名(定員のうち10名を科学技術館で募集します。
        当日参加も受け付けますが、事前にお申込みください。)
    参加費:無料
  
    申込方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2015/10/1024.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    今週は「ノーベル賞特番」の予定です。
  
    日 時:10月17日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    案内役:亀谷和久さん(東京理科大学)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://universe.chimons.org/jsf/
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 私たちの暮らしにある人工衛星 〜人工衛星(1)〜 ■
  
    人工衛星は、文字通り、人間が作った衛星、つまり惑星(主に地球)を
   周回する機械です。1957年にソビエト社会主義共和国連邦(当時)が
   打ち上げたスプートニク1号を皮切りに、現在までに数千もの人工衛星が
   50以上の国によって運用されてきました。
    人工衛星にはそれぞれ目的があり、それらに応じて軍事衛星、通信衛星、
   気象衛星、科学衛星、航行衛星などに分類されます。身近なところでは、
   通信衛星の一種である放送衛星は、同じ言葉の繰り返しのようになります
   が、衛星放送のための人工衛星で、英語表記"Broadcasting Satellite"を
   略した「BS」は、「BS放送」(衛星放送の一種)や「BSアンテナ」
   (BS放送のための主にパラボラアンテナ)の語で皆さんご存知でしょう。
   また、航行衛星とは、複数の人工衛星から送られてくる航法信号を地上で
   受信することで自らの位置や進路を知るための衛星航法に用いられる衛星
   ですが、具体的な活用例はGPSによるカーナビゲーションシステムです。
   地球の周りを回っているたくさんの人工衛星の軌道については、科学技術
   館4階にあるドームシアター「シンラドーム」のドーム番組「コズミック・
   ディスカバリーズ」の中でもその一部をご紹介しています。
    さまざまな人工衛星が私たちの日常生活を支えていますが、個別の人工
   衛星としては、最も名前を見聞きする機会が多いのは気象衛星「ひまわり」
   かも知れません。今年2015年7月7日11時からは、これまでよりも
   観測バンド数が大幅に増えた「ひまわり8号」が正式運用されています。
   また、先代の「ひまわり7号」は2010年7月1日から正式運用されて
   いましたが、現在でもバックアップの役割を担っています。さらに次代の
   「ひまわり9号」も来年2016年に打ち上げて、6年後の2022年に
   「8号」に代わって観測体制に入る予定になっています(※1)。
    今回の「ひまわり8号」による観測画像は、テレビ放送の天気予報番組
   などばかりでなく、ご自分でも見て楽しむことができます。国立研究開発
   法人情報通信研究機構(NICT)によるウェブアプリケーション(※2)
   では、高解像度画像が公開されています。時系列を変化させることにより、
   雲の動きばかりでなく、例えば太陽の位置の変化による陰影の変化も観察
   することが可能です。ぜひ試してみてください。
  
   (※1)気象衛星センター(気象庁)「ひまわり8号・9号」
       http://www.data.jma.go.jp/mscweb/ja/himawari89/
   (※2)NICT「ひまわり8号リアルタイムWeb」
       http://himawari8.nict.go.jp/
  
    執筆者:松浦匡 科学技術館運営部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは、「伝統を引き継ぐ人々」です。
  
   ■ 『鯨を捕る』 ■
     市原基 写真・文/偕成社/2006年7月/1,800円+税
  
    この本は、1982年の商業捕鯨最後の年に、著者が捕鯨船に同乗し、
   その記録を基に書かれた写真絵本です。
    捕鯨の話題は、しばしばニュースになります。しかし私は、どのような
   場所で、どのように捕られ、その後どのように食卓まで届けられるのか、
   知らないことばかりでした。
    本文後半「捕鯨船同乗記」に、乗組員の一人の言葉として「ありのまま
   を撮り、現場を見たんだから、そのままを書いてください。隠すことは何
   もないんだから、これがワシらの仕事なんだヨ」と書かれています。その
   言葉とおり、出航してから帰路につくまで、捕鯨の様子だけでなく、船員
   の日常生活すべてが書かれていました。捕鯨の迫力ある写真もあれば、髪
   を刈っている写真や、船内の鯨の加工工場の写真もあります。捕鯨は、長
   旅で、漁も大掛かりで、同郷の人たちのあうんのチームワークで行われて
   いる部分も多いことがわかりました。一度やめてしまったら、途絶えてし
   まうだろうと思いました。
    うちの高校生の感想は、「自分たちは、鯨肉をほとんど食べたことがな
   い。だから捕鯨の必要性を感じない。捕鯨自体は、すごい仕事だと思った。
   商業捕鯨と比べ、調査捕鯨はどうなのだろうと疑問がわいた。調査捕鯨の
   必要性についてもっと書いて欲しかった。」とのこと。恐らく著者が中立
   な立場で書いているから、正解がなく、そこが、高校生には物足りないの
   かもしれません。50歳以上の人は、給食でも鯨肉を食べ、捕鯨を身近に
   感じるかもしれません。世代によって、また地域の食文化により、とらえ
   方、意見が異なる本なのだと思います。
    漢字にふり仮名はふってありますが、言葉遣いを考えると、小学校中学
   年くらいから理解できると思います。
    この本は、書店では手に入りません。図書館で読んでください。
  
    執筆者:吉長聡子 科学読物研究会
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 障がい者スポーツを支える機器展 ■
  
    近年、障がい者スポーツは、競技レベルが格段に上がってきています。
   それは、障がい者スポーツへの注目に加え、選手のトレーニングによる身
   体能力が向上し、さらに競技用の機器の開発が進んだことも大きな要素と
   なっています。
    今回、障がい者スポーツを支える機器展として、日本のメーカーにご協
   力をいただき、機器の展示をしています。会期中、3つのテーマで展示を
   行います。第1弾は「スポーツ用義足」です。次のテーマにつきましては
   内容が決まり次第、順次お知らせいたします。
  
    期  間:12月27日(日)まで
    会  場:2階E室「ものづくりの部屋」
    協  賛:中外製薬株式会社
    写真協力:越智貴雄氏
  
    ◆第1弾:「スポーツ用義足」
     展 示 期 間 :10月29日(金)まで
     義足展示協力:株式会社今仙技術研究所
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2015/10/post_860.php
  
   ■ なぜなに? かがく実験教室(10/20締切) ■
  
    小学校の授業ではなかなか体験できない科学の実験や工作・観察等を通
   して、科学の持つ不思議を体験し、なぜそうなるのか科学への理解を深め
   ていただくことで、身の回りにある化学や化学製品に興味を持っていただ
   くことを目的として開催しています。
    今回のテーマは「光の不思議」。鏡を使って観察してみましょう。
  
    日  時:11月14日(土)13時30分〜、15時〜(各回45分)
         ※2回とも実験内容は同じです。
    場  所:4階I室「実験スタジアム」実験スタジアムL
    テ ー マ:「光の不思議」
         鏡で見ると、後ろを振り向かなくても後ろのものが見えます
         ね。また、鏡に光を当てると反射して光は別の方向に進んで
         いきます。鏡を使って、ものがどのように見えるのか、光は
         どのよう進んでいくか考えてみましょう。
    講  師:牧野順子先生(品川区立荏原第六中学校)
    対  象:小学校1年生〜4年生(保護者同伴)
    定  員:各回40名
    参 加 費:無料(参加者および付添保護者1名は入館料無料)
    応募方法:Web申込みフォーム(応募者多数の場合は抽選)
    応募締切:10月20日(火)
    主  催:「夢・化学-21」委員会
    問 合 先:一般社団法人日本化学工業協会 広報部内
         「夢・化学-21」委員会事務局(03−3297−2555)
  
    応募方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2015/11/1114_1020.php
    http://www.kagaku21.net/why/
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「YS−11機」「格納庫」一般公開のお知らせ
  
    「所沢市民フェスティバル」の開催に合わせて、西武新宿線「航空公園」
   駅前に保存展示されている「YS−11機」と記念館東隣にある「格納庫」
   を一般公開いたします。ぜひ、ご見学ください。
  
    日 時:10月24日(土)、25日(日)10時〜15時
        埼玉県民の日の11月14日(土)にも公開します。
    会 場:「YS−11機」 西武新宿線「航空公園」駅前
        「格納庫」    記念館東隣
    費 用:無料
    備 考:・雨天の場合、YS−11機の公開は中止となります。
        ・「YS−11」は、戦後日本の航空界が総力をあげて開発し
         た国産初のターボプロップ旅客機です。
        ・10月24日(土)、25日(日)は所沢航空記念公園およ
         び所沢市民文化センター「ミューズ」において、第36回所
         沢市民フェスティバルが開催されます。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1#203
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ KEKウィンター・サイエンスキャンプ2015
                        参加者募集のお知らせ ■
  
   〜 ノーベル物理学賞を受賞した素粒子実験を推進し、その成果を産み出
    す測定器・加速器で世界をリードするKEKでの物理実験実習!! 〜
  
    高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、高校生および高等専門学校
   生を対象とした3泊4日合宿形式の研究体験プログラムの参加者を募集中
   です。
    参加者は、全国から集まる科学好きな仲間とともに、最前線で活躍する
   研究者から直接指導を受けながら実験や解析を行い、発表するという研究
   プロセスを体験します。また、研究施設の見学や研究者による講義、交流
   会なども行います。興味のある高校生の応募をお待ちしております。
  
    実施期間:12月21日(月)〜24日(木)
    実施場所:高エネルギー加速器研究機構(KEK)つくばキャンパス
         茨城県つくば市大穂1−1
    応募締切:11月13日(金)郵送必着
    定  員:24名
    参 加 費:2,000円
         ・プログラム期間中の宿舎や食事は主催者が用意します。参
          加費は交流会費用等に充当します。
         ・現地集合、現地解散です。
          (自宅と会場間の往復交通費は自己負担となります)
    主  催:大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構
    後  援:国立研究開発法人科学技術振興機構
    問合せ先:KEKウィンター・サイエンスキャンプ事務局
         029−864−5113
  
    参加申込方法など詳細は、Webサイトを参照ください。
    http://www2.kek.jp/kwsc/
  
   ■ サイエンスアゴラ2015(10周年記念) ■
  
    科学技術振興機構(JST)は多様な科学コミュニティと連携し、サイ
   エンスアゴラ2015(10周年記念)を開催いたします。
    サイエンスアゴラは、子ども向けの理科実験、トップ科学者との対話、
   市民参加の科学討論など、誰もが参加でき、科学と社会の関係を深める日
   本最大級の科学フォーラムです。
    今年からビジョンを「つくろう、科学とともにある社会」として掲げ、
   初日の13日(金)には開幕ほか各種セッション、14日(土)、15日
   (日)には、最先端研究の展示や各種ワークショップなど、多彩な企画を
   実施しますので、ぜひご参加ください。
  
    会 期:11月13日(金)〜15日(日)
    時 間:10時〜17時(15日は16時30分まで。一部例外あり)
    会 場:東京・お台場地区(日本科学未来館ほか)
    費 用:無料(一部、実費徴収あり)
    主 催:国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
       ※10月1日(木)から事前受付を行います。事前受付の上、来
        場された皆様には、粗品をご用意しております(数に限りあり)。
  
    ★一般来場者向けお問い合わせ窓口
     サイエンスアゴラ2015運営事務局
      TEL:0120-815015
      ※10月25日まで 平日(月曜〜金曜日)の10時〜17時
       10月26日以降 土曜・日曜・祝日も同時間にて対応
  
    プログラムなど、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             ★ 担 当 者 よ り ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
   ■ 秋の海 ■
  
    皆さん、海は夏が一番と思っていませんか?
    私はスクーバダイビングを始めてから38年になります。私は子どもの
   頃から海が大好きで、磯釣りが趣味の父と、いつも伊豆の磯で潜っていま
   したが、日本では秋の海が最高!!なんです。
    「海水温は陸上の約1カ月遅れ!」なんて聞いたことがありませんか?
   夏休みのシーズンである7月、8月の海は、6月の天候(梅雨)や気温の
   影響により海水温度がまだ高くなっていませんが、温度が高くなるにつれ
   てプランクトンが増殖し、海がお味噌汁のように濁って見えます。日本の
   海は決して汚いわけではないのです。
  
    では、なぜ「秋の海が最高!!」なんでしょうか?
    毎年、黒潮の蛇行の状態や気候変動の様子によっても異なりますが、そ
   の大きなポイントは「台風」です。台風が太平洋の綺麗で温かい海水を日
   本に運び、大量に繁殖したプランクトンで濁った海をかき混ぜ、綺麗な海
   水にしてくれるのです。しかも海の温度は1カ月遅れなので、海水は温か
   い!!
    伊豆の富戸港に海洋状況(10月10日)を聞いてみたところ、海水温
   は23℃〜24℃、透明度(注1)はビーチ(海岸)で8メートル以上と
   いうことでした。水温は、気温と同じか高いくらいで、少し沖に出れば砂
   浜の砂も舞い上がっていないので、海はもっと綺麗ですね。
    水温24℃なら、体感では陸より海に入っている時の方が温かいですね。
   透明度が高いということは、多くの海の生きものや綺麗な海の世界をたく
   さん見ることができるということですが、浅瀬では潮の干満により透明度
   も大きく変化することもあります。自然のメカニズムやダイビングの科学
   的知識を得ると、いままで見ることのできなかった海の世界も更に深く楽
   しめることができますよ。
    「秋の海」はダイビングだけでなく「食」も楽しめる絶好のシーズン。
   秋の海でビーチサンダルと水着なんて、アンバランスな感じもしますが、
   日本で潜るダイバーにとっては、一年で最も楽しい季節です。特に伊豆半
   島は、海ばかりでなく山の秋味も堪能できますので、秋の海を楽しんでみ
   てください。
  
    注1)「透明度」セツキ板という直径30センチの白い円盤を海に沈め
      ていき、観測者が水面から見て、セツキ板が見えなくなった深さが
      透明度の数値。
    余談)透明度の高さで有名なのは、ロシアのバイカル湖や北海道の摩周
      湖(過去最高で41.6メートル)。世界一透明度が高い記録は、
      サルガッソ海の66.5メートル。湖でなく海の方が透明度が高い
      のは結構知らないことですよね。
  
                        (Grand Bleu)
  
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
     当館では、お得な割引回数券―科学技術館リピーターズチケット―を
     昨年12月からはじめました。詳しくは、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2014/12/_-_-.php
  
     当館では、実験・工作ができる会場のほか、イベントホール等の貸し
     出しを行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/business/rental/
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
    http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/
  
   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘



操作メニューへ

メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/

Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED