科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第554号 ◆  ━
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                             >>>2015/11/11発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   今日11日午前、国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジ
   ェット)」が初飛行を行いました。ターボプロップ機「YS−11」以来、
   53年ぶりの国産旅客機の初飛行となります。所沢航空発祥記念館では、
   今週の土曜日(14日)に「YS−11機」の一般公開を行います(雨天
   中止)。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,871人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・「障がい者スポーツを支える機器展」イベント
                 「スポーツ用車いすで科学技術館ツアー」
              「キッズプログラミング倶楽部」参加者募集
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「秋の染め物」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・絵本の中の「科学への小径」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・来館3000万人達成記念プレゼント
              「障がい者スポーツを支える機器展」
                       第2弾「スポーツ用車いす」
              理研DAY:研究者と話そう
              2015年度第2回
                  教員のための理科実験スキルアップ講座
              科学技術館開館50周年・
               日本科学技術振興財団設立55周年
                            記念シンポジウム
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
       イベント情報・・・サイエンスアゴラ2015 地域発の問題
                 解決型科学コミュニケーションが創る未来
  
    ☆11月は毎日開館します。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「障がい者スポーツを支える機器展」イベント
               「スポーツ用車いすで科学技術館ツアー」 ■
  
    スポーツ用車いすに乗って科学技術館をまわってみよう!
    特別に屋上にご案内します。(雨天は別コース)
  
    日 時:11月21日(土)、11月29日(日)
        11時〜、13時〜、15時〜(各回約30分)
    受 付:各回の開始時刻の10分前から会場で行います。
    会 場:2階E室「ものづくりの部屋」車いす展示の奥
    対 象:どなたでもご参加いただけます。お子さまも大歓迎。
        希望者が多い場合は、1家族1台でのご案内となります。
    定 員:各回5家族(当日先着順)
    参加費:入館料のみで参加できます。
    車いす協力:株式会社オーエックスエンジニアリング
    協 賛:中外製薬株式会社
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2015/11/112129.php
  
   ■ 「キッズプログラミング倶楽部」参加者募集 ■
  
    「科学技術館パソコン教室」ではMITメディアラボが開発した、小学
   生にも使えるプログラミング環境「Scratch(スクラッチ)」を使
   用して楽しみながらプログラミングの基本が学べる「キッズプログラミン
   グ倶楽部」を開催いたします。ゲームやアニメーションの制作を通して、
   楽しみながら創造力や論理的思考力、問題解決力を高めることができるコ
   ンピュータのプログラミングにチャレンジしてみませんか?
  
    開催日時:体験クラス 11月15日(日)10時00分〜11時30分
         中級クラス 11月15日(日)12時30分〜14時00分
         上級クラス 11月15日(日)14時30分〜16時00分
    会  場:科学技術館パソコン教室(事務棟3階)
    対  象:小学3年生〜中学3年生
         ※マウスやキーボードを使ったことがある方
         ※中級クラスは体験クラスや初級クラスに参加したことがある方
         ※上級クラスは中級クラスに参加したことがある方
    定  員:各クラス15名(先着順)
    参 加 費:1,500円
    申込方法:メールにて
    締  切:11月13日(金)必着
  
    申込方法や講座内容など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://etoys.jp/kpc
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」では、「驚きがいっぱい、太陽系での新発見!」
   をテーマにお話しいただく予定です。
  
    日 時:11月14日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    案内役:伊藤 哲也さん(国立天文台)
    ゲスト:秋山 永治さん(国立天文台 チリ観測所)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://universe.chimons.org/jsf/
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 秋の染め物 ■
  
    こんにちは。このところ急に寒くなってきまして、テレビやラジオでも
   「紅葉」のニュースを日々聞く季節になってきました。そんな折このよも
   やま話を書くにあたって何かいいネタはなかったかな、とあれこれ考えて
   いたところ今の季節にぴったりのものを思い出しました。
    それは去年の今頃に挑戦した「落ち葉染め」です。
    落ち葉染めの何がピッタリかというと、その名の通り、落ち葉を使った
   染め物ですから秋が一番集めやすく、ちょっとした科学工作に持ってこい
   だからです。
  
    「染め物が科学工作?」と不思議に思われるかもしれませんが、これは
   作る過程を知れば納得かと思います。
    まず、染めるためには染料を作らなければなりません。その原料は「植
   物」です。草木を使うときは落ち葉以外にも枝・木の皮・花・生の葉など
   を使うこともあります。植物の持つ色素は部位や品種によって異なるため、
   使い分けることでさまざまな色を生み出すことができます。
    その代表は藍染めの「藍」です。これはインジゴという色素で染められ
   ています。
    この他にもサクラの紅葉した葉には赤の「アントシアン」など、ヨモギ
   の葉なら「クロロフィル」などが含まれており、これらを抽出して染料を
   作ります。
    しかし繊維はこの染料に浸けただけでは通常流れ落ちてしまいます(※1)。
   これは色素分子と繊維分子同士の引き付けあう力が弱いためです。
    そこで使われるのが媒染剤です。媒染剤は金属イオンなどの有機物が含
   まれており、それらが仲立ちとなって繊維分子と色素分子をくっつけるこ
   とで「染まり」ます。
    こういった仕組みを昔の人は経験と試行錯誤で学び、さまざまな色が生
   み出されてきたのだと思うと草木染めの奥深さを感じます。ちなみに高級
   着物として知られる大島紬にはなんと「泥」を媒染に使う「泥染め」があ
   ります。テーチ木(シャリンバイ)のタンニン酸色素と泥の中の鉄分を結
   合させることを何十回も繰り返すことで独特の黒色を生み出しているそう
   です。はじまりは諸説あるようですが、いずれにしても最初に染め物を泥
   に浸けた人はさぞや驚いたことでしょう。
  
    さて「落ち葉染め」の方法は、材料(サクラの落ち葉など)を集めてさ
   っと洗ったら、グツグツとホーロー鍋で20分〜60分煮出します。その
   染液で今度は布(絹・羊毛・ナイロンがおすすめです)を20分ほど煮ま
   す。さっと水洗いしたら最後に媒染剤に20分浸して出来上がりです。私
   は媒染に「焼ミョウバン」「消石灰」「木酢酸鉄」の3種類を用意しまし
   た(※2)。
    では実際どのような色になったかというと「消石灰」はピンク色に、
   「焼ミョウバン」は黄色、そして「木酢酸鉄」はグレーになりました。ど
   れも味わい深い落ち着いた色です。
  
    染め物はどんな「素材」にどんな「染料」を使ってどんな「媒染」をす
   るかでさまざまな色を生み出すことができます。この組み合わせを予想し
   ながら実際に試してみる面白さ、ぜひ秋の思い出づくりにいかがでしょう
   か。
  
    ※1:藍染めは他の草木染めの例外で、酸化反応によって染まるため定
       着剤としての媒染がいりません。
    ※2:「消石灰」「木酢酸鉄」は染め物材料を取り扱っている手芸店な
       どで手に入ります。また「焼ミョウバン」はスーパーで購入でき
       ます。
  
    執筆者:高橋可那子 人材育成・施設開発部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは、絵本の中の「科学への小径」です。
    科学に関する疑問がわいてくる絵本を紹介します。
  
   ■ 『かえるの平家ものがたり』 ■
     日野十成著/斎藤隆夫絵/福音館書店/2002年11月/
     1,500円+税
  
   ■ 『かえるくん どっちがどっち?』
                 <絵本であそぼ!いきものさがし2> ■
     松橋利光著/アリス館/2014年2月/1,400円+税
  
    物語絵本の『かえるの平家ものがたり』は、出版されて以来ずっと、小
   学4年生に読み聞かせをしてきた本です。ストーリーは平家物語のパロデ
   ィで、ある夏の日、げんじ沼のほとりの千年杉の下に住む「しわだらけの
   がまじいさん」が、琵琶を弾きながら子がえるたちに源平合戦の言い伝え
   を語って聞かせるというものです。七五調の文が調子よく、べんべんべん
   と琵琶の音が入り、読み聞かせすると耳に心地よいので子どもたちが聞き
   入ります。源氏の大将頼朝や、巴御前、木曾義仲、義経の名が出てきます
   が、すべて「かえる」。平家側は、宗盛猫。絵と文の息があっていて、絵
   は、「かえる」たちの甲冑姿も沼の水や植物の描き方も美しい日本画風の
   絵です。絵巻物のような描き方の日本の古典文学や文化へのつながりを感
   じる絵本です。
    ある日、ふとこの本にでてくる何種類もの「かえる」に興味を覚えて調
   べてみました。川や沼や田んぼに住むなどとありましたが、みんないっし
   ょに沼に住めるのかどうかはよくわかりませんでした。何の気なしに「平
   家蟹(ガニ)」についても調べたら、海に住むカニでした。物語絵本なの
   で物語の展開を重視した結果なのでしょうが、物語からカエルへの興味が
   わいて、「科学への小径」がちらりと見えた気がしました。
    物語からカエルへの興味がわいた時、写真絵本『かえるくん どっちが
   どっち?』をおすすめします。見た目が似ているカエルの見分け方の説明
   があり、そのあと「カエルあてクイズ」があります。写真がきれいで、ユ
   ーモラスですっきりとした説明や構成で、見やすくとても面白い本です。
   3冊刊行されている<絵本であそぼ!いきものさがし>シリーズの2冊め
   で、一工夫してあって、生きものへの興味を引き出し、楽しませてくれる
   シリーズです。
  
    執筆者:竹田裕子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/8sekitsui/kaerukun/kaerukun.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 来館3000万人達成記念プレゼント ■
  
    来館3000万人達成への感謝を込めて、11月23日(勤労感謝の日)
   までの土曜日・日曜日・祝日に来館される子どもたち(4歳以上高校生ま
   で)各日先着100名にオリジナル記念品をプレゼントします。ぜひ、こ
   の機会にご来館ください。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2015/10/20151023.php
  
   ■ 「障がい者スポーツを支える機器展」第2弾「スポーツ用車いす」 ■
  
    障がい者スポーツとして、車いすを使った競技をテレビなどで見かける
   ことも多くなりました。競技のためにつくられた、工夫と技術の詰まった
   スポーツ用車いすを実物展示します。ぜひ、ご見学ください。
  
    展示期間:12月1日(火)まで
    展示場所:2階E室「ものづくりの部屋」
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2015/10/post_860.php
  
   ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
    理化学研究所の研究者と話せる「理研DAY:研究者と話そう」で、研
   究の話はもとより、趣味や好きな本、映画など色々な話をしてみませんか。
   皆さまのご来場をお待ちしています。
  
    テーマ:日本の外国人研究者
    研究者:崔 勝媛さん(理化学研究所)
    日 時:11月22日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2015/10/1122day.php
  
   ■ 2015年度第2回教員のための理科実験スキルアップ講座 ■
  
    理科を教える教員の理科指導力の向上を目指した講座です。本講座では、
   科学の祭典全国大会の実行委員の先生方が講師役を務めます。授業や社会
   教育活動でも役立つ実践的な理科実験の講習会ですので、奮ってご参加く
   ださいますようご応募をお待ちしております。
  
    開催日時:生物分野 11月22日(日)10時30分〜12時15分
         化学分野 11月22日(日)13時30分〜15時15分
         地学分野 11月23日(祝)10時30分〜12時15分
         物理分野 11月23日(祝)13時30分〜15時15分
    会  場:6階「実験工房」
    募集人数:各分野20名程度(申込順)
    参 加 費:1分野1,000円(消耗品代、保険代など)
    申込締切:11月18日(水)必着
    主  催:「青少年のための科学の祭典」全国大会実行委員会
         (公財)日本科学技術振興財団
  
         ※本事業は公益財団法人東京応化科学技術振興財団の
          科学教育の普及・啓発助成を受けております。
  
    申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.kagakunosaiten.jp/index.php
  
   ■ 科学技術館開館50周年・日本科学技術振興財団設立55周年
                          記念シンポジウム ■
    『先進的「知」のネットワーク形成
             〜日本の未来のために必要な人材育成に向けて〜』
  
    日本科学技術振興財団・科学技術館では、昨年・今年の2年間にわたり
   科学技術館開館50周年記念事業(標語:NEXT50)を展開していま
   す。本シンポジウムは、2年間の記念事業のしめくくりとして、今後、科
   学技術館を含む全国の科学館が産官学と連携し科学技術の振興と理解増進
   をいかに進めていくかさまざまな視点で議論を交わし、具体的な方向性に
   つなげたいと考えています。ぜひご参加ください。
  
    日  時:12月4日(金)13時30分〜17時30分
    会  場:サイエンスホール(地下)
    参 加 費:無料
    参加申込:メールにて
    申込締切:11月20日(金)
    主  催:(公財)日本科学技術振興財団・科学技術館
  
    参加申込など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/5055sympo/index.html
  
   ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「埼玉県民の日」イベントのお知らせ
  
    埼玉県民の日である11月14日(土)は、所沢航空発祥記念館を無料
   開館いたします。他にも、「YS−11機」や「格納庫」の一般公開、
   「青少年のための科学の祭典」所沢大会を実施いたします。
  
    日 時:11月14日(金)10時〜16時
        ※ただし、「YS−11機」「格納庫」の公開は15時まで
    会 場:「YS−11機」       西武新宿線「航空公園」駅前
        「格納庫」          記念館東隣
        「青少年のための科学の祭典」 記念館内 特別展会場
    参加費:無料(※雨天の場合、YS−11機の公開は中止です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ☆「室内飛行機工作教室」のお知らせ
  
    中学生以上の方を対象に、室内飛行機の製作から調整・テストフライト
   まで行います。事前申込みが必要です。
  
    開 催 日:11月15日(日)
    開催時間:10時〜13時30分(製作)
         13時30分〜15時30分(テストフライト)
    募集人数:15名(事前申込制)
    参加方法:電話にて(04−2996−2225)
    費  用:500円
         ※昼食は各自で用意してください。
         ※完成した飛行機を運ぶため、縦30cm、横30cm、
          高さ10cm程度の箱をご持参ください。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ サイエンスアゴラ2015
         地域発の問題解決型科学コミュニケーションが創る未来 ■
  
    科学技術振興機構(JST)科学コミュニケーションセンターは、「サ
   イエンスアゴラ2015」において、多様なステークホルダーの協働によ
   る地域発の問題解決型科学コミュニケーションの成果事例を報告・発信し
   ます。また、成果事例や話題提供を題材に対話セッションを実施し、これ
   からの問題解決型科学コミュニケーションの方向性を参加者と共に考えま
   す。ぜひご参加ください。
  
    日  時:11月14日(土)14時00分〜15時55分
    会  場:産業技術総合研究所臨海副都心センター
         別館11階 会議室2・3
    申込み :事前申込制です。
         事前申込締切は、11月11日(水)です。
    主  催:国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/cb_210/
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 大人の社会科見学 ■
  
    つい最近まで「暑い…暑い…」なんて言っていた記憶があるのですが、
   ふと気付くとだいぶ秋らしい気候になってきました。科学技術館の前のイ
   チョウも徐々に色づき始め、国会議事堂をはじめとする「社会科見学」の
   行き帰りに立ち寄ってくださる学校の団体さんもだんだんと多くなってき
   ました。
    「社会科見学」…。大人になってしまうと、だいぶ懐かしい響きなので
   すが、最近は「大人の社会科見学」なんていう言葉もよく聞きますね。
  
    私も先日、とある自動車会社さんの工場のお祭りの一環で製造ラインの
   一部が見学できる…という話を聞きまして、何年ぶり(何十年ぶり?)に
   「社会科見学」を堪能してきました。
    まずは工場の見学者用に設置された企業ミュージアムを見学し、衝突被
   害軽減ブレーキも体験させてもらい、いよいよ組み立てラインの見学です。
   実際にこのセクションで働かれている社員さんの案内で中に進みます。自
   動車工場というと、ロボットが「ウイン…ウイン」と音を立てて組み立て
   ているようなイメージが強いかもしれません。もちろん、ロボットが頑張
   っている工程もありますが、やっぱり最後は「人の手」なのですよ。塗装
   された鉄の固まりが、レーンに並び、社員さんが手際よくエンジンを付け、
   パネルを付け、シートを付け…と、だんだんと人の手によって自動車らし
   くなっていきます。この製造ラインで1分に1台ペースで車ができあがる
   というのも驚きだったのですが、よくみると海外向け、国内向け…その他
   仕様も色もさまざまな車が同じラインに並んでいるんです。
    それぞれのボンネット部分に貼られた細かな仕様表に沿って組み立てら
   れるとのことで、ミスが生じないよう、工場側にもいろんな支援システム
   や工夫があるとのことでしたが(いわゆる「ポカヨケ」と言われるやつで
   すね)、それでもチームワークなしではいい車はできあがらないんだなぁ
   …。車や工場の技術は進化しても、やっぱり最後は「人」なんだなぁ…。
   そんな想いを感じた一日でした。
    そう。科学技術館の展示物たちにも、皆さんが楽しく安全に学べるよう
   に細かな工夫が詰まっているんです。今度来たらそんな工夫を探して優し
   く操作してあげてくださいね。
  
                      (執筆者:まっくろくろすけ)
  
  
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     当館では、お得な割引回数券―科学技術館リピーターズチケット―を
     昨年12月からはじめました。詳しくは、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2014/12/_-_-.php
  
     当館では、実験・工作ができる会場のほか、イベントホール等の貸し
     出しを行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/business/rental/
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
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   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
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  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
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