科学技術館メールマガジン バックナンバー


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ━━                               ━━
  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第596号 ◆  ━
  ━━                               ━━
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                             >>>2016/9/14発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
    暑かった夏がすぎ、虫の声が秋の訪れを感じさせる季節となりました。
   明日(15日)は「中秋の名月」です。
    さて、日曜日(18日)に「理研DAY:研究者と話そう」を開催しま
   す。テーマは「細胞が歩く(!?)」です。科学技術館ホームページ連載「子
   どもに教えたくなる!科学技術館」の第6話は明日(15日)に発行です。
   お楽しみに!
  
    9月の土・日曜日、祝日はエレベータを運行します。
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2016/08/9.php
  
    ☆9月の休館日は、21日(水)、28日(水)です。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,873人。
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
   【1】科学技術館新着情報
       新着情報・・・味覚の世界…「日本のうま味をアートしよう♪」
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・理研DAY:研究者と話そう
              日本IBM TryScience実験教室
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
       イベント情報・・・理化学研究所科学講演会2016
  
   【3】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「これは“ピック”リ!?」
  
   【4】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・
           「風の島へようこそ くりかえしつかえるエネルギー」
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 新着情報
  
   ■ 味覚の世界…「日本のうま味をアートしよう♪」 ■
  
    4階「実験スタジアム」のプログラム「味覚教室」で体験と学習をした
   内容に沿って、甘味・酸味・苦味・塩味の4つの基本の味をイメージしな
   がら、A画色紙にオイルパステルを用いて色彩表現し、さらにもう一つの
   基本の味「うま味」を重ねて描画します。
    味覚の宇宙をアートしましょう。
  
    日  時:9月22日(木・祝)11時30分〜14時
    会  場:4階D室イベントホール
    対  象:どなたでもご参加いただけます
    定  員:20名
    参 加 費:900円(別途、入館料が必要)
    参加方法:当日10時より会場にて整理券を販売します
    主  催:林檎の会
    共  催:科学技術館
    協  力:味の素株式会社
    後  援:特定非営利活動法人 日本臨床美術協会
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2016/09/post_53.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」では、「文字と文字コードと電気通信」としてお話
   しいただく予定です。
  
    日 時:9月17日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    案内役:矢治健太郎さん(国立天文台)
    ゲスト:安岡孝一さん(京都大学人文学研究所)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://universe.chimons.org/jsf/
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    【2】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
    理化学研究所の研究者と話せる「理研DAY:研究者と話そう」で、研
   究の話はもとより、趣味や好きな本、映画など色々な話をしてみませんか。
   みなさまのご来場をお待ちしています。
  
    日 時:9月18日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
    会 場:4階B室「シンラドーム」
    定 員:各回62名(当日先着順)
    研究者:三好 洋美さん(理化学研究所)
    テーマ:細胞が歩く(!?)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2016/09/918day.php
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回
   日曜日に開催しています。2つ程度のプログラムを用意して開催します。
   何をするかは当日のお楽しみです。
  
    日 時:10月9日(日)13時〜16時
    会 場:4階D室「イベントホール」
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/event/2016/10/109.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「第57回科学技術映像祭入選作品」上映会のご案内
  
    優れた科学技術に関する映像を選奨し、科学技術の普及と向上を図るこ
   とを目的とする科学技術映像祭の第57回入選作品を特別に上映します。
    巨大なスクリーンでの迫力の映像をお楽しみ下さい。
  
    日  程:9月17日(土)〜25日(日)
         ※19日(月・祝)は開館いたします。
         ※20日(火)は休館いたします。
    上映時間:11時20分〜
         ※上映作品は毎日異なります。
    会  場:記念館大型映像館
    料  金:無料
    定  員:200名(先着順)
  
    上映作品など、詳しくはこちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum3/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD#101
  
    科学技術映像祭については、こちらをご覧ください。
    http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.html
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ 理化学研究所 科学講演会2016「理研百年へ −果てなき探究−」 ■
  
    科学技術館5階FORESTに展示出展している国立研究開発法人理化
   学研究所(理研)の科学講演会のお知らせです。
    第38回を迎える今年は「理研百年へ −果てなき探究−」と題し、昨
   年大晦日(日本時間)にアジアで初めて元素命名権を獲得した「113番
   新元素」の合成・発見の研究代表者である森田浩介博士の講演「アジア初、
   日本発の新元素『ニホニウム』」をはじめ、研究に使用した加速器施設を
   有する理研仁科加速器研究センター長の延與秀人博士による講演「宇宙歴
   138億年にわたる元素創生」、有機金属化学の分野において一貫して元
   素の本質的特性に着目した物質創製を研究し続けてきた、理研 研究顧問の
   玉尾皓平博士による講演「周期表から見た新元素」の3題をご紹介します。
  
    日  時:11月3日(木・祝日)14時〜16時30分
    会  場:丸ビルホール(JR東京駅丸の内南口徒歩1分)
         東京都千代田区丸の内2−4−1 丸ビル7階
    参 加 費:無料
    参加方法:事前申込制・先着順(定員400名)
  
    申込み方法など、詳しくはこちらのURLをご参照ください。
    http://www.riken.jp/pr/events/events/20161103/
  
    過去に開催された「科学講演会」の様子はこちらをご覧ください。
    2015年度 http://www.riken.jp/pr/blog/2015/151124_1/
    2014年度 http://www.riken.jp/pr/blog/2014/141208_1/
  
    ※理化学研究所(理研)は、物理学、工学、化学、計算科学、生物学、
     医科学などに及ぶ広い分野で研究を進めている日本で唯一の自然科学
     の総合研究所です。毎年、理研の研究活動を紹介する科学講演会を開
     催しています。
    理化学研究所のホームページ http://www.riken.jp/
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【3】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ これは“ピック”リ!? ■
  
    本メールマガジン第569号(2016年3月2日発行)の当欄で、
   「九九のジオボード」を紹介しましたが、今回はスタンダードなジオボー
   ドを紹介します。ジオボードは、ボードの上にペグと呼ばれる突起が規則
   的に並んでいて、そこに輪ゴムや紐などをかけていろいろな図形を完成さ
   せる、算数の教材です。図形領域の学習を中心に用いられるそうです。輪
   ゴムや紐を使って図形をつくりだすのは、シンプルですが面白い作業です。
   三角形や四角形をつくったり、ちょっと変なカタチの多角形をつくったり、
   輪ゴムや紐を駆使して迷路をつくっちゃったり…。簡単な型紙を用意して
   みました(こちら! http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/596/596-1.pdf )
   ので、大人の皆さんも童心に戻って、ぜひ変なカタチをつくりだしてくだ
   さい! なんだかワクワクしますね!
    さぁ変なカタチ、できましたか!? 私はこんな形をつくってみました
   (※画像1)。せっかくなので、この形をつかって算数の勉強をしてみま
   しょう! 問題は簡単。この変な形の「面積」を求めてください。計算を
   分かりやすくするために、ペグとペグの間の距離は1cmと仮定します。
    皆さんは、この図形の面積をどのように求めますか? きっと、ボード
   の大きさの正方形の面積を求めてから、変な図形の周りの面積を差し引い
   たり、変な図形を計算しやすい形に分解したりして、答えを求める方が多
   いのではないでしょうか。こんな風に…(※画像2)。そうです、正解で
   す! 正解なのですが、計算が面倒でしたよね。そこで、ちょっとだけ簡
   単に答えを求められる方法をお伝えします。
    このジオボードを使って…@まず、この図形の内部にあるペグの数を数
   えましょう。A次にこの図形を形作る辺の上にあるペグの数を数えましょ
   う。あとは、下にある公式に当てはめて計算してみてください(※画像3)。
  
    【 面積 = 内部の点の数 + 辺の上の点の数×1/2 −1 】
  
    どうですか!? 同じ答えになったでしょう! 頑張って求めたさっき
   の方法よりも、簡単に答えが分かりましたね。点の数を数えて公式に当て
   はめるだけで、簡単に面積が求められるこの方法は、「ピックの定理」と
   いうそうです。こんなに簡単に求められるなんて、“ピック”リ!ですね。
   ただし、この定理を使うためには、「等間隔に点が存在している」、「多
   角形の頂点はすべて格子点上にある」「多角形の内部に穴は開いていない
   ものとする」など幾つか条件が必要なようです。気になる方は、ぜひ調べ
   てみてください。
    さて、今回はジオボードで変なカタチをつくってみましたが、なんとも
   想像力・創造力をかきたてられる教材です。ちなみに科学技術館には、い
   ろんなカタチやモノをつくり出す、創造力を刺激する展示室があります。
   それは、2階の「ものづくりの部屋」。3Dプリンタやレーザー加工機な
   どがあり、それらによってつくられた展示物も置いてありますよ(※画像
   4〜6)! ものづくり体験ができるワークショップコーナーもあります
   ので、科学技術館にご来館の際には、ぜひのぞいてみてくださいね!
  
    ※画像1〜6はこちら
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/596/596-2.pdf
  
    ピックの定理(wikipedia)
    →https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E5%AE%9A%E7%90%86
    ものづくりの部屋
    →http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/2/2e/
  
    執筆者:名波友貴 経営企画・総務室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【4】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは、自然エネルギーです。今週は、「風」のエネルギーを
   つかって電気をつくることになった小さな島のすてきなお話です。
  
   ■ 『風の島へようこそ くりかえしつかえるエネルギー』 ■
     アラン・ドラモンド 作/まつむらゆりこ 訳/福音館書店/
     2012年2月/1,300 円+税
  
    くるくる回るかざぐるまを持った女の子を肩に乗せているのが、お話の
   主人公のソーレン・ハーマンセンさんです。舞台となったのはデンマーク
   のまん中にある小さな島、サムス島で、牧場や農園がある、人口4000
   人のごくふつうの島です。「電気や燃料の使い方だって、少し前までは、
   とてもふつうでした」から、電気はデンマーク本土の火力発電所から海底
   ケーブルでとどけられ、燃料の石油はタンカーやトラックで島へ運ばれ、
   それをつかっていました。
    ところがあるときデンマーク政府が、つかうエネルギーをすべて自前で
   つくる計画をたて、そのモデルとしてこの島がえらばれたのでした。ハー
   マンセンさんがこの計画のリーダーとして島のみんなに相談しました。
   「ねえ、みんな。この島でエネルギーをつくるとしたら、どうすれば良い
   と思う?」。大人も子どももいろいろなことを考えました。たくさんの人
   が自然のエネルギーについて考え、いろいろなことを始めました。そして
   島が「エネルギーの島」とよばれ、世界中からいろいろな人が見学にくる
   ようになったのです。
    この物語は大事なことを教えてくれます。「納得するまでみんながよく
   話し合ったこと」がうまくいった秘訣です。この島が特別なのではなく、
   「地球は、宇宙に浮かぶ小さな島みたいなものだから、あなたがどこの国
   の人でも、地球という島を守るために、あなたにできることがあるはずで
   す」という結びの言葉に深くうなずきます。絵もお話に合うすてきなイラ
   ストです。ぜひ手に取って読んでください。
  
    執筆者:福田晴代 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/2suugaku/kazenosima/kazenosima.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             ★ 担 当 者 よ り ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
   ■ コミュニケーション ■
  
    旧ソ連の宇宙飛行士ユーリー・ガガーリンが、人類初の宇宙飛行を達成
   したのは1961年4月のことでした。高度な操縦技術とあまり身長が高
   くなく狭いロケットの操縦席向きということで最終選考に残ったそうです
   が、高いコミュニケーション能力があったことも理由とも考えられていま
   す。
    私たちも家庭で、地域で、学校で、職場で、日々のコミュニケーション
   を大切にしていきたいものですね。
                           (執筆者:H・I)
  
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
     当館では、お得な割引回数券―科学技術館リピーターズチケット―を
     2014年12月からはじめました。詳しくは、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2014/12/_-_-.php
  
     当館では、実験・工作ができる会場のほか、イベントホール等の貸し
     出しを行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/business/rental/
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
    http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/
  
   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘



操作メニューへ

メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/

Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED