科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第618号 ◆  ━
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                             >>>2017/2/22発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   今日、2月22日は「夫婦にっこり食器洗い乾燥機の日」です。一般社団
  法人 日本電機工業会が記念日として制定しています。食器洗い乾燥機によっ
  て食後の家族との時間が増えて、夫婦にっこりということからだそうです。
  
   2月、3月の土・日曜日、3月18日(土)〜3月31日(金)は
  エレベータを運行します。
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2017/02/ev3.php
  
  ☆2月は毎日開館します。
  ☆3月の休館日は1日(水)、8日(水)、15日(水)です。
  
  * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
  本号の配信数 10,888人。
  
  
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  【1】科学技術館新着情報
      新着情報・・・科学技術館パソコン教室「キッズプログラミング倶楽部」
             今週のユニバース
  
  【2】科学技術館ニュース
      お知らせ・・・「ワクエコ・カーモデラー教室」参加者募集
             ビックリサイエンスショー「地中熱の秘密」
             なぜなに? かがく実験教室
                 「カイロをつくってみよう!」参加者募集
             科学技術館パソコン教室「先生のための春季パソコン講座」
             「青少年のための科学の祭典2017全国大会」
                         個人出展者募集のご案内
      他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
  
  【3】科学技術館ラボラトリー
      科学・技術よもやま話・・・「静電気とトライ&エラー」
  
  【4】科学技術館おすすめ
      科学の本の紹介・・・「草花とともだち みつける・たべる・あそぶ」
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
  ■ 科学技術館パソコン教室「キッズプログラミング倶楽部」 ■
  
   MITメディアラボが開発した、小学生にも使えるプログラミング環境
  「Scratch(スクラッチ)」を使用して楽しみながらプログラミングの基本
  が学べる、「キッズプログラミング倶楽部」を開催しています。
  
   日  時:3月19日(日)
        体験クラス:はじめてのプログラミング  10時00分〜11時30分
        初級クラス:図形シミュレータ      12時30分〜14時00分
        演習クラス:オリジナル「ペイントツール」14時30分〜16時00分
   会  場:事務棟3階 科学技術館パソコン教室
   対  象:小学3年生〜中学3年生
        ※マウスやキーボードを使ったことがある方
   定  員:各クラス15名(先着順)
        (キッズプログラミング倶楽部Webにて申込受付状況の表示
         がありますが、処理作業の関係で満席の表示が数日遅れる場
         合もあります。その際はご了承願います)
   参 加 費:1,500円
   申込方法:メールにて
  
   申込方法や講座内容など、詳しくはこちらをご覧ください。
   http://etoys.jp/kpc
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
  恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
   「ゲストコーナー」では、「赤外線で探る銀河」としてお話しいただく予
  定です。
  
   日 時:2月25日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
   会 場:4階B室「シンラドーム」
   定 員:各回62名(当日先着順)
   案内役:矢治健太郎さん(国立天文台)
   ゲスト:高木俊暢さん(一般財団法人 日本宇宙フォーラム)
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://universe.chimons.org/jsf/
  
  
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  【2】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
  ■ 「ワクエコ・カーモデラー教室」参加者募集 ■
  
   市販されている自動車のデザインをつくるプロのカーモデラーと一緒に、
  クレイモデル造形に挑戦し、モデル造形を体験学習できる教室です。参加希
  望の方は、往復はがきにてお申し込みください。
  
   開催日:3月20日(月・祝)
   コース:
    【おてがるコース】10時〜12時
       小学校低学年生の方にお勧め。
    【じっくりコース】13時30分〜16時
       クレイモデル工作の流れを体験したい方にお勧め。
   会 場:4階D室工作室内特別会場
   対 象:小学生・中学生
       (ただし、小学校1年生〜3年生は保護者の同伴が必要)
       ※3月時点の学年。4月からの新学年ではありません。
   定 員:各コース9名(申込多数の場合は抽選)
   参加費:無料(同伴の方は入館料が必要です)
   申 込:往復はがき
   締 切:3月9日(木)必着
   主 催:日本カーモデラー協会、日本自動車工業会
  
   応募方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2017/02/32039.php
  
  ■ ビックリサイエンスショー「地中熱の秘密」 ■
  
   わくわくする実験を見せてくれるチャーリー西村先生をお呼びし、実験や
  体験を通じて、地球温暖化の仕組みや地中の熱の活用方法・原理についてわ
  かりやすく解説するサイエンスショーを行います。エアコン風船実験、巨大
  エアドーム実験、熱の移動を体感する実験他、親子で楽しく参加できる内容
  となっております。
  
   日  時:3月4日(土)、5日(日)
        11時〜、13時30分〜、15時30分〜 (各回40分)
   会  場:4階I室「実験スタジアム」スタジアムL
   講  師:チャーリー西村先生
   対  象:どなたでもご参加いただけます(講座内容は小学生以上を対象)
   定  員:各回100名
   参 加 費:無料(ただし、入館料は必要)
   参加方法:各回開始20分前から受付、当日先着順
   主  催:東京都環境局
   問合せ先:本イベントは、東京都がアジア航測株式会社に委託の上、実施します。
        アジア航測株式会社(担当:篠原、宮原)
        電話044−967−6250(平日9時〜12時、13時〜17時)
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2017/01/345.php
  
  ■ なぜなに? かがく実験教室「カイロをつくってみよう!」参加者募集 ■
  
   寒い日におなじみのカイロ。鉄粉と活性炭と食塩水を使って、自作のカイ
  ロをつくってみよう! 暖かくなるかなぁ〜。
  
   日  時:3月25日(土)
        13時30分〜、15時〜(各回45分)
        ※2回とも実験内容は同じです。
   会  場:4階I室「実験スタジアム」実験スタジアムL
   講  師:宮内卓也先生(東京学芸大学附属世田谷中学校)
   対  象:小学校1年生〜4年生(保護者同伴)
   定  員:各回40名
   参 加 費:無料(参加者および付添保護者1名は入館料無料)
   応募方法:「なぜなに? かがく実験教室」のウェブサイトよりお申込み
        ください。(応募者多数の場合は抽選)
        「なぜなに? かがく実験教室」のウェブサイト
        http://www.kagaku21.net/why/
   応募締切:2月24日(金)
   主  催:「夢・化学-21」委員会
   問 合 先:「夢・化学-21」委員会事務局
        (一般社団法人日本化学工業協会 広報部内)
        電話 03−3297−2555
        (10時〜12時、13時〜16時)
  
  ■ 科学技術館パソコン教室「先生のための春季パソコン講座」 ■
  
   先生向けのパソコン研修会を開催します。ワード・エクセルの基礎などの
  講座で、学校で利用できる題材を扱います。
  
   日時:3月20日(月)10時〜16時「ワード基礎」
      3月27日(月)10時〜16時「エクセル基礎1」
      3月29日(水)10時〜16時「パワーポイント基礎」
      3月30日(木)10時〜16時「エクセル基礎2」
      3月31日(金)10時〜16時「ウィンドウズ10の使い方」
  
   申込方法や講座内容など、詳しくはこちらをご覧ください。
   http://kagakupc.jp/info/teacher2017sp/
  
  ■ 「青少年のための科学の祭典2017全国大会」
                       個人出展者募集のご案内 ■
  
   2017年夏の全国大会個人出展者の募集のお知らせを掲載しました。
  出展を希望される方は、個人出展者募集についてのページをご覧ください。
  
   出展1次調査票提出期限:3月21日(火)(必着)
  
   応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.kagakunosaiten.jp/
  
  ◆イベント情報
  
  ■ シンポジウム「いま科学者の役割を考える
                  科学コミュニケーションのあり方」 ■
  
   元東京大学総長の吉川弘之先生が、学会の牽引者の方々と「科学のこれか
  ら」と「社会との関わりのこれから」について議論し、明日の一歩を見出そ
  うというものです。科学コミュニケーションのあり方を議論する貴重な機会
  です。本シンポジウムは、若手科学者、行政、産業界との質疑を中心に進行
  します。
  
   開 催 日:3月16日(木)
   時  間:15時〜18時 シンポジウム
        18時10分〜(2時間程度) 登壇者らとの意見交換会
   会  場:コクヨホール(東京都港区港南1丁目8-35)
        最寄り駅 JR品川駅港南口(東口) 徒歩5分
   登壇予定者(敬称略):
        吉川弘之(JST特別顧問、東京大学元総長)
        井野瀬久美惠(日本学術会議副会長、甲南大学文学部教授)
        喜連川優(国立情報学研究所所長)
        小林傳司(大阪大学理事・副学長)
        高橋政代(理化学研究所CDB 網膜再生医療研究開発プロジェクト
             プロジェクトリーダー)
        西野嘉章(東京大学総合研究博物館館長・教授)
        三島良直(東京工業大学学長)
        山極壽一(京都大学総長)
        渡辺美代子(JST CSCセンター長・副理事)
   対  象:若手研究者・技術者、他一般
   定  員:シンポジウム 300名
        登壇者らとの意見交換会 60名
   参 加 費:無料
   参加申込:事前申込制(Webで受付)
        http://www.hakushu-arts.co.jp/csc/
   主  催:国立研究開発法人科学技術振興機構 科学コミュニケーションセンター
   問合せ先:国立研究開発法人科学技術振興機構 科学コミュニケーションセンター
        CSCシンポジウム事務局 (株)博秀工芸内
        電話03−5818−5916 E-mail:csc@hakushu-arts.co.jp
  
   詳しくは、シンポジウムWebをご覧ください。
   http://www.hakushu-arts.co.jp/csc/
  
  ◆ 他館の紹介
  
  ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
  ☆公開講座「旅鞄(トランク)いっぱいのパリ」(事前申込制)
  
   飛行機での空の旅の楽しさ、フランスの魅力が存分に詰まった講座を開催
  します。
   旅好き、文房具好きのアナウンサーとして知られる堤信子さん。
   当記念館で開催中の特別展「日本−仏蘭西(フランス)・百年飛行の旅」
  にちなみ、フランスの旅の魅力や思い出、さらにはパリを往復する飛行機内
  での楽しみやエピソードについてトークショー形式でご紹介いただきます。
  
   開催日時:3月12日(日)13時〜14時30分
   開催場所:記念館 大型映像館
   講  師:堤 信子さん
   参加対象:高校生以上(お子さん連れOK)
   定  員:200名
   参 加 費:無料
   参加方法:事前申込制、詳しくはこちらをご覧ください。
   http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD#223
   申込締切:3月5日(日)必着
  
  ☆公開講座「知られざる日仏交流史」
  
   日本でビジネスのほか、日仏外交・交流史研究家、芸術活動支援など、幅
  広く活躍されているフランス人、クリスチャン・ポラックさん。フランス人
  の目線で、日本の航空史を語る上で切っても切れない、フランスとの深い繋
  がりについて、皆さんと一緒に振り返ります。
  
   開催日時:3月18日(土)13時〜15時
   開催場所:記念館研修室
   講  師:Christian POLAK (クリスチャン・ポラック)さん
   参加対象:高校生以上
   定  員:60名
   参 加 費:無料
   参加方法:事前申込制、詳しくはこちらをご覧ください。
   http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD#224
   申込締切:3月10日(金)必着
  
  ☆「室内飛行機工作講座」のお知らせ(事前申込制)
  
   室内飛行機(インドアプレーン)は、超軽量の模型飛行機で、滞空時間が
  非常に長く、室内を静かに飛行する姿はとても優雅です。この室内飛行機の
  第一人者が講師となり、製作・調整・テストフライトまでを1日で行います。
  
   日時:3月12日(日)10時〜14時(製作)
          14時から1時間程度(所沢市役所内でテストフライト)
   会場:記念館1階研修室
   対象:中学生以上の方(中学生・高校生や大人の方)
   申込締切:2月26日(日)
  
   申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1
  
  ☆2月「遊びにおいで!ワークショップ」のお知らせ
  
   記念館には、飛行の原理をメインテーマに、科学の楽しさを実験や工作を
  通して学べるスペース「ワークショップ」があり、大人から子どもまでご家
  族皆さまで楽しむことができます。
  
   2月のワークショップの詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1#638
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
  ■ 静電気とトライ&エラー ■
  
   実験開発を日々行っていると、「トライ&エラー」という言葉がいつも頭
  をよぎります。
   冬の乾燥した時期の実験として、よく取り上げられるテーマに「静電気」
  というものがあります。ドアノブを触ろうとしたときにバチっとくる痛くて
  いやなやつです。「静電気の実験をしますよ」というとたいてい嫌な顔を大
  人も子供もしますから、ほとんどの人が一度はあの「痛い目」にあっている
  んだとわかります。そして静電気の嫌なところは痛みだけでなく、「いつ襲
  ってくるかわからない」という点がよりいっそう嫌われる理由だと思います。
   そんな嫌われ者の静電気をあえて実験で使ってしまおう、あわよくば静電
  気を体験してもらおう、と考えるのが科学館で働く人間の遊び心です。
   静電気が起きる詳しい理由は今回割愛したいと思いますが、起きる条件に
  「乾燥」があります。だいたい湿度35%以下だと起きやすいといわれてい
  ます(とはいえ絶対ではありません)。
   そして静電気を起こす方法はとても簡単です。物と物をこすりあわせれば
  いいだけです。実験ではよく風船とティッシュの組合せが用いられますが、
  それ以外でももちろんできます。皆さんも下敷きを頭にこすりつけて髪の毛
  が持ち上がる体験をしたことがあるはず。詳しい理由はわからなくても、
  「下敷きと髪の毛はこすったら静電気が起こる」という科学実験は実は小さ
  いころからされてきたんですね。
   そしてこの実験からわかるように、静電気には「物と物とを引き寄せあう
  性質」があります。そしてあまり見かけることがないかもしれませんが、逆
  に「物と物とを離そうとする性質」もあります。実験ではよくこれらの性質
  を皆さんにお見せします。何がくっついて何が離れるのか、予想しながら、
  考えながら実際に試してみるのはとても面白いことです。
   このくっつくか離れるかは一応素材などの条件からある程度決まっており、
  私たちもそれを前提に実験しています。しかし、時々こちらが期待していた
  状態にならないことがあります。例えば、そもそも静電気が起き辛くなった
  り、離したいものがくっついてしまったりという状態です。
   そんな時は何が物に起きているのか、可能性を一つずつ考えていくしかあ
  りません。こすり方に問題があるのか、湿度が高いせいなのか、物品が濡れ
  たり汚れたりしているのか、そもそも素材に何か加工が施されているのでは
  ないか、といった具合です。静電気の場合は特にその原因を特定するのが難
  しい現象ですので繰り返し挑戦して、意図した現象が起きやすい条件を見つ
  けていくことが必要になります。原因がわからないときは途方もなく感じま
  すが、このトライ&エラーこそが科学実験そのものだともいえます。そして
  原因を究明した時の喜びは、トライ&エラーを繰り返した人間だけが味わ
  える醍醐味です。
   トライ&エラーは絶対答えが出る、という保証もないのでとても苦労する
  ことも多いです。しかしながら「こうやったらどうなるんだろう」「こうし
  たらどうだろう」ということを考えるのはとても面白い体験です。
   もし「自由研究などで本に書いてあった通りにやってみたのにうまくいか
  ない!」なんてことに出くわした時には、ぜひいろんなことを試すチャンス、
  とトライ&エラーをやってみてください。
   思わぬ発見にも出会えることがあると思いますよ。
  
   執筆者:高橋可那子 科学技術館運営部 実験演示・開発グループ
  
   「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
   先月に引き続き、今月も科学あそびの本を4回にわたってご紹介します。
  寒い時期ですが、家の中でいろいろな科学を楽しんでみましょう。
  
  ■ 『草花とともだち みつける・たべる・あそぶ』 ■
    松岡達英 構成/下田智美 絵と文/偕成社/
    2004年1月/1,500円+税
  
   春の気配を感じたら、この本を広げてみてください。かわいらしい女の子
  と、リスやノネズミなどの森の動物たちが、光と緑があふれる森の中へ連れ
  出してくれます。
   黄色い色の花だけを集めたページには、タンポポやノゲシだけでなく、オ
  オバキスミレも葉の照り返しも鮮やかに、ていねいに描かれています。それ
  ぞれの名前と特徴も書いてあり、たとえば、ハハコグサがオギョウ(ゴギョ
  ウ)ともよばれ、春の七草のひとつだという説明もあります。
   白、青、紫、赤色の花のページにも合計48種ほどの野の花、木の花は6
  種の花が紹介されているので、次のページには、いったいどんな花が出てく
  るか、次々にページをめくってみたくなります。これは本物を見たことがあ
  る、これはどうだったかな? 今度みてみたいなと、さまざまな思いがふく
  らみます。ゆっくり説明文を読めば、名前の由来や似た植物との見分け方な
  どもわかります。
   さらに、植物だけでなく、ゲンゴロウ、アメンボなど水辺の生きものたち
  も描かれていて、イモリの赤い腹も印象的です。食べてはいけない植物や、
  さわると危険なものも絵で紹介されていて、子どもが見てもわかりやすくな
  っています。フキやツクシなどの料理法、ペンペン草の音を聞いたり、タン
  ポポの腕時計をつくったり、ヨモギ染めまで草花遊びもいくつも紹介されて
  います。最後に「春をおいかけて すごろく」という、見開きいっぱいのか
  わいらしいすごろくも現れて、外に出られなくても、春を楽しむことができ
  ます。「カタバミの実がはじけてびっくり、1コマすすむ」など、春の生き
  ものを楽しみながら、コマを進めることができます。小さな子どももたっぷ
  り楽しめる本です。
   もっと植物と遊んでみたい人は、『植物あそび』(ながたはるみ 作/
  福音館書店/1998年3月)もあわせてどうぞ。
  
   執筆者:坂口美佳子 科学読物研究会
  
   この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
   http://www.kagakuyomimono.com/hon/6shokubutsu/kusabana/kusabana.html
  
   科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
   「科学の本の紹介」のバックナンバー
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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  ■ 春一番 ■
  
   気象庁は2月17日に関東地方に春一番が吹いたと発表しました。春一番
  は立春から春分のあいだに、日本海に低気圧があり、強い南風(最大風速8
  m以上)が吹き、温度が上昇することが基本であって、それらを総合的に判
  断して発表されるということです。いよいよ春ですね。
   北の丸公園の木々をみると、あきらかに芽の膨らみをたくさん見かけます。
  朝昼の寒暖の差が大きくなり、北の丸公園の生物もそうした刺激で春の準備
  を着々と進めていますね。
   科学技術館も春休みに向けて着々と準備しています。科学技術館からの春
  一番は2017年春休み特別展「たからのうみ と うみのたから展」(3
  月18日〜4月9日)。今、開花(開催)に向けて新芽を膨らませています
  ので、お楽しみに……。
  
                         (執筆者:DIVER)
  
  
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     お得な割引回数券―科学技術館リピーターズチケットについては、
     こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2014/12/_-_-.php
  
  
     当館では、実験・工作ができる会場のほか、イベントホール等の貸し
     出しを行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/business/rental/
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
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