科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第627号 ◆  ━
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                             >>>2017/4/26発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   もうすぐ春の大型連休です。皆さま、ご予定はお決まりでしょうか。当館
  はゴールデンウィーク期間中、毎日開館していますので、ぜひお出かけくだ
  さい。
   さて、財団広報誌「JSF Today」を発行しました。科学技術館の
  活動の様子ももりだくさんです。新展示室、新実験プログラム、新ワークシ
  ョップも紹介しています。連載「子どもに教えたくなる! 科学技術館」の
  第11話(自転車広場)は5月1日(月)に発行予定です。お楽しみに!
   今号では、科学技術館の新着情報とニュースをまとめてご紹介します。
  
   4月の29日(土)〜5月7日(日)はエレベータを運行します。
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2017/04/ev.php
  
  ☆当館は明日(27日)から5月9日(火)まで毎日開館します。
  ☆5月の休館日は10日(水)、17日(水)、24日(水)、31日(水)です。
  
  * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
  本号の配信数 10,929人。
  
  
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  【1】科学技術館新着情報・科学技術館ニュース
      新着情報・・・新ワークショップ「くすりを『取り出す』」
             人型ロボット「Pepper(ペッパー)」のご案内について
             第21回万華鏡教室
             今週のユニバース
             なぜなに? かがく実験教室「不思議なカラーマジック!」参加者募集
             科学技術館パソコン教室「キッズプログラミング倶楽部」
             財団季刊誌「JSF Today」最新号のお知らせ
      お知らせ・・・新展示室「ニュー・エレクトロホール 〈サイバー・リンク〉」
                                     オープン
             新実験プログラム「レモンのチカラ」
      他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
      イベント情報・・・サイエンスアゴラ2017開催概要と企画公募のお知らせ
  
  【2】科学技術館ラボラトリー
      科学・技術よもやま話・・・「仮想の現実で理想の現実を探る」
  
  【3】科学技術館おすすめ
      科学の本の紹介・・・「さがせ! 宇宙の生命探査大百科」
  
  
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  【1】    ★ 科学技術館新着情報・科学技術館ニュース ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 新ワークショップ「くすりを『取り出す』」 ■
  
   今週月曜日(24日)から新ワークショップ「くすりを『取り出す』」を
  開始しました。くすりを作るときには、自然にあるものなどから有効成分の
  みを取り出す必要があります。方法は、さまざまにありますが、新ワークシ
  ョップは、その方法のひとつ、「析出」という方法を紹介します。みなさん
  も白衣を着て実験に参加して、くすりのことをもっと知ってみませんか。
  
   場所:「くすりの部屋−クスリウム」展示室(3階)
      「チャレンジ新薬ゼミナール」コーナー
   時間:11時〜(所要時間20分)
   対象:小学生以上
   定員:5名
   出展協力:日本製薬工業協会
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2017/04/424.php
  
  ■ 人型ロボット「Pepper(ペッパー)」のご案内について ■
  
   明日(27日)より、3階「アトミックステーション ジオ・ラボ」展示
  室にPepperが登場し、「地層処分シアター」(出展:原子力発電環境
  整備機構〈NUMO〉)へのご案内をします。Pepperは、来館者の話
  や動きなどに反応して一緒に会話したり、胸のディスプレイで簡単なクイズ
  を楽しんだりすることができます。Pepperは、シアターの上映前に登
  場しますが、お休みの日もあります。
  
   Pepperの案内日など、詳しくはこちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2017/04/427pepper.php
  
  ■ 第21回万華鏡教室 ■
  
   手のひらサイズの二等辺三角形万華鏡を作ります。表面鏡を使った万華鏡
  です。
  
   期 間 :5月3日(水・祝)〜5日(金・祝)
   時 間 :11時30分〜、13時〜、14時30分〜(各回45分〜1時間)
   会 場 :4階D室 イベントホール
   定 員 :各回30名
   対 象 :小学生以上(対象未満は保護者同伴)、
        大人のみの参加も可
   参加方法:各回30分前より会場前にて、整理券を配布します。
   参加費 :2,000円(別途、入館料が必要)
   主 催 :日本万華鏡倶楽部
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/event/2017/05/5345_2.php
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
  恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
   日 時:4月29日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
   会 場:4階B室「シンラドーム」
   定 員:各回62名(当日先着順)
   案内役:伊藤哲也さん(国立天文台チリ観測所)
   ゲスト:藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)
  
  ■ なぜなに? かがく実験教室「不思議なカラーマジック!」参加者募集 ■
  
   えがいた絵を消したり、酸・アルカリを使って色水を変化させたりする、
  色に関する実験です。不思議な色の体験をしましょう。
  
   日  時:5月27日(土)
        13時30分〜、15時〜(各回45分)
        ※2回とも実験内容は同じです。
   会  場:4階I室「実験スタジアム」実験スタジアムL
   講  師:宮本一弘先生(開成学園中学・高等学校)
   対  象:小学校1年生〜4年生(保護者同伴)
   定  員:各回40名
   参 加 費:無料(参加者および付添保護者1名は入館料無料)
   応募方法:「なぜなに? かがく実験教室」のウェブサイトよりお申込み
        ください。(応募者多数の場合は抽選)
        「なぜなに? かがく実験教室」のウェブサイト
        http://www.kagaku21.net/why/
   応募締切:5月8日(月)
   主  催:「夢・化学−21」委員会
   問 合 先:「夢・化学−21」委員会事務局 
        (一般社団法人日本化学工業協会 広報部内)
        電話 03−3297−2555
        (10時−12時、13時−16時)
  
  ■ 科学技術館パソコン教室「キッズプログラミング倶楽部」 ■
  
   MITメディアラボが開発した、小学生にも使えるプログラミング環境
  「Scratch(スクラッチ)」を使用して楽しみながらプログラミングの基本
  が学べる、「キッズプログラミング倶楽部」を開催しています。
  
   日  時:5月28日(日)
        初級クラス:図形シミュレータ     10時00分〜11時30分
        中級クラス:迷路ゲーム        12時30分〜14時00分
        体験クラス:はじめてのプログラミング 14時30分〜16時00分
   会  場:事務棟3階 科学技術館パソコン教室
   対  象:小学3年生〜中学3年生
        ※マウスやキーボードを使ったことがある方
   定  員:各クラス15名(先着順)
        (キッズプログラミング倶楽部Webにて申込受付状況の表示
         がありますが、処理作業の関係で満席の表示が数日遅れる場
         合もあります。その際はご了承願います)
   参 加 費:1,500円
   申込方法:メールにて
  
   申込方法や講座内容など、詳しくはこちらをご覧ください。
   http://etoys.jp/kpc
  
  ■ 財団季刊誌「JSF Today」最新号のお知らせ ■
  
   科学技術館を運営している日本科学技術振興財団の季刊誌「JSF 
  Today」は、科学技術館の展示・イベントの話題をはじめ、財団のいろ
  いろな活動を紹介しています。1年に4回発行しています。
   最新の春号の特集は特別展「たからのうみ と うみのたから 展」開催レ
  ポートです。
   「JSF Today」(電子版)最新号は、下記の財団ホームページ内
  でご覧いただけます。
   http://www2.jsf.or.jp/00_info/public.html
  
  ◆ お知らせ
  
  ■ 競輪補助事業
     新展示室「ニュー・エレクトロホール 〈サイバー・リンク〉」オープン ■
  
   「もう一つの身近な世界」としての情報世界を、特にデジタル・ネイティ
  ブ世代である現代の子どもたちに、身近に感じてもらえる新しい展示室です。
   「もの」と「情報」が深くつながった世界、“サイバー・フィジカル・ワ
  ールド”を印象付ける体験型のテーマ展示と、そうした世界をつくる基盤と
  なる技術のあゆみを紹介します。ぜひご体験ください!
  
   オープン日:3月29日(水)
   場   所:当館3階D室
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2017/03/329.php
  
  ■ 新実験プログラム「レモンのチカラ」 ■
  
   科学実験を通してレモンに含まれる「リモネン」や「クエン酸」について
  学べる実験ショーを日曜日・祝日の午後3時30分より実験スタジアムにて
  開催しています。ぜひご参加ください!
  
   開催日:日曜日・祝日
   時 間:午後3時30分から約30分間
   場 所:4階I室「実験スタジアム」
   提 供:ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2017/03/201745.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
  ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
  ☆企画展「エールフランス航空−旅の美学−」
  
   エールフランス航空はヨーロッパ屈指の航空会社で、超音速で飛ぶ世界最
  速の旅客機「コンコルド」を運航した数少ない航空会社でもあります。本展
  ではフランスのトップデザイナーによる歴代の客室乗務員のユニフォームや
  コンコルドのパーツなど、同社のこだわりを感じられる貴重な資料をフラン
  ス本国よりお借りし展示いたします。
  
   開期:5月28日(日)まで
  
  ☆ゴールデンウィーク大型映像フェスティバル
  
   5月7日(日)までの間は、通常上映作品「月の魔法とサンゴの海」に加え、
  人気アニメ「忍たま乱太郎の宇宙大冒険Withコズミックフロント☆NE
  XT太陽系のお友達の段」を上映いたします。巨大なスクリーンでの迫力の
  映像をお楽しみ下さい。
  
   「月の魔法とサンゴの海―カルオカ’ヒナの大冒険―」(上映時間約37分)
   月の魔法に守られた、美しいサンゴの海。そこには様々な生命が息づいて
  いました。火山が爆発し、魔法が解けるまでは…。魚のジェイクとショーテ
  ィーは美しい海を守るため、魔法が消えた謎を解く冒険へ! 月に隠された
  魔法の秘密とは?
  
  「忍たま乱太郎の宇宙大冒険Withコズミックフロント
           ☆NEXT太陽系のお友達の段」(上映時間約25分)
   人気アニメ「忍たま乱太郎」の3人が宇宙に!? ある夜、満天の星空を
  見上げる乱太郎・きり丸・しんべヱ。ひょんなことから宇宙へと飛び出すこ
  とに…! ハラハラドキドキの大冒険の始まりです。
  
   期  間:5月7日(日)まで
   開始時刻:10時20分〜「月の魔法とサンゴの海―カルオカ’ヒナの大冒険―」
        12時40分〜「忍たま乱太郎の宇宙大冒険Withコズミックフロント
                            ☆NEXT太陽系のお友達の段」
        14時20分〜「月の魔法とサンゴの海―カルオカ’ヒナの大冒険―」
        16時00分〜「忍たま乱太郎の宇宙大冒険Withコズミックフロント
                            ☆NEXT太陽系のお友達の段」
   会  場:大型映像館
   大型映像館入館料:大人620円、小・中学生260円
  
  ☆GWファミリーイベント「つくって!楽しむ!わくわく体験」
  
   ゴールデンウィーク期間の土・日曜日、祝日に、プラバン工作やUV硬化
  樹脂を使ったUVアートなど家族で楽しめるおもしろ工作などいろいろご
  用意してお待ちしております。
  
   日時:4月29日(土)〜5月7日(日)までの土・日曜日、祝日
      10時〜11時30分、13時〜15時の時間帯で受付します。
      ※平日となる5月1日および2日は開催しません。
   会場:記念館 展示館内 特設ブースおよび常設ワークショップブース
   費用:体験には材料費の他、展示館への入館料が別途必要です。
  
  ☆「室内飛行機工作講座」のお知らせ(事前申込制)
  
   室内の空気の流れに乗ってゆったりと飛行する軽量飛行機の製作から調整、
  テストフライトまでを1日で行い、繊細で奥の深い室内飛行機の世界を体験
  できます。
  
   日時:5月21日(日)10時〜14時(製作)
              14時から1時間程度(所沢市役所内でテストフライト)
   会場:記念館1階研修室
   対象:中学生以上の方(中学生・高校生や大人の方)
   費用:700円
   申込締切:5月7日(日)
        申込方法など詳しくは、記念館Webをご覧ください。
  
  詳しくは記念館Webをご覧ください。
  http://tam-web.jsf.or.jp/
  
  ◆イベント情報
  
  ■ サイエンスアゴラ2017開催概要と企画公募のお知らせ ■
  
   科学技術振興機構(JST)は、今年も「サイエンスアゴラ2017」を
  開催します。「サイエンスアゴラ」は、あらゆる人に開かれた科学と社会を
  つなぐ広場です。異なる分野・セクター・年代・国籍を超えた関係者をつな
  ぎ、さまざまな人たちが各地で主体的に推進する活動の広場です。各地から
  科学と社会との繋がりを考える人たちが集まり、セッションやブース展示で、
  来場者との対話を通じて考えを深めます。また、会期中は企画提供者同士が
  情報交換等で交流を深めます。
   今年は「越境する」をテーマに、私たちひとりひとりが心豊かに生きてい
  くために科学技術をどう取り入れていくのか、科学技術には何ができるのか、
  学問分野、立場、国、文化、世代の壁を越えてともに考える場にしたいと考
  えています。
  
   日 時:11月24日(金)〜11月26日(日)
       10時〜16時(初日は13時〜)予定
   会 場:テレコムセンタービル(東京都江東区青海二丁目5番10号)
       ※ゆりかもめ「テレコムセンター」駅直結
   入場料:無料(一部、材料費等の実費負担あり)
  
   詳しくは、公式WEBサイトをご覧ください。
   http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/
  
   サイエンスアゴラ2016の開催報告やレポート記事はこちらからご覧に
   なれます。
   http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/reports/2016/
  
   公募企画募集中:4月14日(金)から5月23日(火)まで、公募企画
           を募集しています。詳しくは、下記URLの募集要項等
           をご覧ください。
           http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/exhibitor/entry/
  
   お問合せ先 :国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
          科学コミュニケーションセンター
          サイエンスアゴラ事務局
          電 話:03−5214−7493
         E-mail:agora@jst.go.jp
  
  
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  【2】    ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
  ■ 仮想の現実で理想の現実を探る ■
  
   最近、VRやARといった言葉をよく耳にするようになりました。VRは
  VirtualRearlityの略で「仮想現実」と呼ばれています。A
  RはAugmented Realityの略で「拡張現実」と呼ばれてい
  ます。最近よく耳にすると述べましたが、これらの技術はこの数年で生まれ
  たものではなく1960年代からすでに研究がはじまっていました。12年
  程前にアメリカで開催された映像技術の展示会に行きましたが、そこでは様
  々なVRやARの技術がデモンストレーションされていました。最近身近に
  なったのは、ゲーム機やスマートフォンなどのVRやARを簡易に実現でき
  る機器が普及したことが大きいでしょう。昨年の国内の展示会でもハードウ
  ェアからソフトウェアまで様々な技術が発表され、2016年は「VR元年」
  であったとも言われています。今後は医療や建築など各種分野での活用が期
  待されています。
   VRとARの違いをおおまかに言うと、VRはCGで作られた仮想空間の
  中に入って、自在に視点を変えたり前後左右に動いたりして、あたかもその
  空間の中にいるような感覚を体験できます。巨大なスクリーンを持つ映像シ
  ステムの中に体ごと入り込んで体験する大掛かりな手法からヘッドマウント
  ディスプレイをかけて視野を覆って体験するコンパクトな手法まで様々です
  が、ポイントは視覚が現実空間とは切り離されて体験するという点です。
   一方、ARは、カメラを通してディスプレイに表示された現実空間の中に
  CGなどの画像を表示させて、あたかも現実空間の中にその画像が存在する
  かのような感覚が体験できます。スマートフォンやタブレット端末などを使
  う手法やシースルー型のヘッドマウントディスプレイを用いたウェアラブル
  な手法など様々ありますが、ポイントは現実空間をベースに体験するという
  点です。
   博物館や美術館においてもVRやARが展示手法、解説手法として活用さ
  れています。例えば歴史系の博物館では、過去の遺跡があった場所でスマー
  トフォンやタブレット端末のカメラを通すと、画面にその遺跡のCGなどが
  現れ、いろいろな方向や角度から見ることができるといった展示を行ってい
  る館もあります。科学技術館でもARを使った展示ガイドや解説手法につい
  ての調査研究を行っています。3月末にはAR技術を使ったマジックショー
  も試行しました。また、VRやARは画像を表示するだけでなく、現実の機
  器とリンクして動作させたりすることもできます。視覚の体験に限らず、聴
  覚、触覚さらには嗅覚や味覚までも扱ったVR、ARが開発されています。
   VRやARは、現実空間では体験できない、または体験が難しいことを仮
  想空間で体験することで、現実空間で起こることを予測したり考察したり、
  また確認したりするための技術であると思います。これらの技術を活用して
  目指すべき「理想の現実」を探ることが重要なのだと感じます。
  
   執筆者:中村隆 経営企画・総務室
  
   「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
   今月のテーマは「地球」。地球について書かれた本はとてもたくさんあり
  ます。その中で、比較的発行年が新しく、できるだけ児童向きに書かれたも
  のを中心に選びました。地球ってどんな星なのだろうと読んでいくうちに、
  様々な視点から地球を見て考え、「読み解いていく」ことができる本です。
  
  ■ 『さがせ! 宇宙の生命探査大百科』 ■
    佐藤勝彦 総監修/鳴沢真也・長沼毅・松井孝典・井田茂・川口淳一郎 監修/
    偕成社/2016年2月/4,500円+税
  
   この本は児童書ですが、宇宙生命探査の今を様々な角度から詳しくまとめ
  て解説しています。第2章では、<宇宙と生命をつなぐ>として生命の条件
  をさぐり、第3章では、<生命の星地球>として地球の誕生・人類の誕生を
  含む生物の進化を取り上げています。宇宙生命を探すには多様な生命が息づ
  く地球を知らなければなりません。「生命はどこから来たのか」「生命とは
  何か」「宇宙には私たちしかいないのか」「私たちはどこから来てどこへ行
  くのか」という謎を解き明かすために、現在、生物学・進化学・微生物生態
  学・天文学・地質学・地球物理学・惑星科学その他様々な分野の研究者が集
  まり、地球生命の誕生と進化、宇宙と地球の始まり、宇宙と地球の構造、惑
  星探査などに関する研究を進めています。生物生存可能条件(ハビタブルゾ
  ーン)に関わる最先端の研究については、一般向けに書かれた『生命の星の
  条件を探る』(阿部豊 著/阿部彩子 解説/文藝春秋/2015年8月)の
  中で、「水・酸素・光」という基本条件を超えた詳細な分析・考察がなされ
  ていて興味深いです。地球を知ることは宇宙を知ること、宇宙を知ることは
  地球を知ることにつながります。ぜひ読んでみてください。
  
   執筆者:竹田裕子 科学読物研究会
  
   科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
   「科学の本の紹介」のバックナンバー
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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  ■ 北の丸公園の動物たち ■
  
   先週は春を通り越して夏になったかのように何日か夏日が続きました。立
  夏まであと10日ほど。暖かさに誘われてか、北の丸公園に動物たちが集ま
  って来たようです。
   といっても、集まっているところは東京国立近代美術館工芸館。犬、猫、
  鳥から“珍獣”まで。工芸で表わされた動物、約120点が展示されている
  作品展のことです。
   染織や陶磁器だけでなく、漆や卵殻、螺鈿(らでん)、蒔絵といった技法
  で創られた動物たち。象嵌(ぞうがん)、鋳造で金工された鷹の迫力には圧
  倒されます。
   工芸館の『動物集合』は5月21日(日)まで開催されていて、5月7日
  (日)と国際博物館の日である5月18日(木)は無料観覧日とのこと(※1)。
  なお、近代美術館および工芸館は5月21日(日)まで現在の常設展観覧料
  で見学できます(※2)。
   ちなみに、この工芸館は1910年に建てられた旧近衛師団司令部庁舎を
  保存活用したもので、1972年に重要文化財に指定されました。「日本の
  いちばん長い日」の舞台の1つでもあります。
  
  ※1)開催概要
     http://www.momat.go.jp/cg/exhibition/animals_2017/#section1-4
  ※2)所蔵作品展(常設展)の観覧料変更のお知らせ
     http://www.momat.go.jp/ge/topics/ge20170411/
                            (執筆者:TA)
  
   次回の科学技術館メールマガジンは5月10日(水)の発行となります。
  
  
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     お得な割引回数券―科学技術館リピーターズチケットについては、
     こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2014/12/_-_-.php
  
  
     当館では、実験・工作ができる会場のほか、イベントホール等の貸し
     出しを行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/business/rental/
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
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