科学技術館メールマガジン バックナンバー


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ━━                               ━━
  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第656号 ◆  ━
  ━━                               ━━
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                             >>>2017/11/22発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  今日(11月22日)は「大工さんの日」です。11は十一となり組み合わ
  せると「士」で技能士に相応しいこと、22日は大工の神様・規矩術(きく
  じゅつ)の神様といわれている聖徳太子の命日にあたることなどによるそう
  です。一般社団法人日本建築大工技能士会が制定しています。
  
   ミニ特別展「マジカル・ケミカル研究室 Selection」開催中!
   「第48回市村アイデア賞作品展」開催中!12月3日(日)まで。
  
    11月・12月の土・日曜日、祝日はエレベータを運行します。
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2017/11/ev.php
  
   ☆年内は12月27日(水)まで毎日開館いたします。
  
  * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
  本号の配信数 11,025人。
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
  【1】科学技術館最新情報
      新着情報・・・今週のユニバース
             科学技術館パソコン教室「キッズプログラミング倶楽部」
  
  【2】科学技術館ニュース
      お知らせ・・・ミニ特別展「マジカル・ケミカル研究室 Selection」
             第48回市村アイデア賞作品展
             ペットボトルで顕微鏡〜レーウェンフックが覗いた小さな世界〜
             先生のための冬季パソコン教室
      イベント情報・・・情報ひろばサイエンスカフェ
      他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
  
  【3】科学技術館ラボラトリー
      科学・技術よもやま話・・・「目には目を、虫には虫を」
  
  【4】科学技術館おすすめ
      科学の本の紹介・・・「網をはるクモ 観察事典」
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 新着情報
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
   土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームのス
  クリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、恒星
  の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
   日 時:11月25日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
   会 場:4階B室「シンラドーム」
   定 員:各回62名(当日先着順)
   案内役:亀谷 和久さん(国立天文台)
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://universe.chimons.org/jsf/
  
  ■ 科学技術館パソコン教室「キッズプログラミング倶楽部」 ■
  
   MITメディアラボが開発した、小学生にも使えるプログラミング環境
  「Scratch(スクラッチ)」を使用して楽しみながらプログラミングの基本
  が学べる、「キッズプログラミング倶楽部」を開催しています。
  
   日  時:12月17日(日)
        10時〜11時30分 応用クラス:横スクロール型ゲーム
        12時30分〜14時 体験クラス:はじめてのプログラミング
        14時30分〜16時 初級クラス:もぐらたたきゲーム
   会  場:事務棟3階 科学技術館パソコン教室
   対  象:小学3年生〜中学3年生
        ※マウスやキーボードを使ったことがある方
   定  員:各クラス15名(先着順)
        (キッズプログラミング倶楽部Webにて申込受付状況の表示
         がありますが、処理作業の関係で満席の表示が数日遅れる場
         合もあります。その際はご了承願います)
   参 加 費:1,500円
   申込方法:メールにて
  
   申込方法や講座内容など、詳しくはこちらをご覧ください。
   http://etoys.jp/kpc
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【2】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ お知らせ
  
  ■ ミニ特別展「マジカル・ケミカル研究室 Selection」 ■
  
   2016年夏休み特別展「マジカル・ケミカル研究室」の展示物からおす
  すめの展示物を選び、ミニ特別展を開催します。
  
   開催期間:11月30日(木)まで
   会  場:2階E室「ものづくりの部屋」企画展示ゾーン
   観覧料金:無料(ただし、入館料は必要)
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/event/2017/11/1011130selection.php
  
  ■ 第48回市村アイデア賞作品展 ■
  
   小学生・中学生のアイデアの芽生えを奨励する「市村アイデア賞」の個人
  賞上位の作品を展示します。今年度の応募総数32,413件より選ばれた
  文部科学大臣賞、科学技術館館長賞などの入選作品をご覧いただくことがで
  きます。
  
   展示期間:12月3日(日)まで
   展示場所:2階サイエンスギャラリー
   主  催:公益財団法人新技術開発財団
   後  援:公益財団法人日本科学技術振興財団
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/event/2017/11/111712348.php
  
  ■ ペットボトルで顕微鏡〜レーウェンフックが覗いた小さな世界〜 ■
  
   今回のFORESTイベント「ペットボトルで顕微鏡」では、ペットボト
  ルを使って単眼式顕微鏡を作り、様々な材料を観察します。
  
   開催日:12月2日(土)、9日(土)
   時 間:1回目:13時〜14時、2回目:15時〜16時
   会 場:5階G棟(スモンマ前)
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2017/12/1229forest.php
  
  ■ 先生のための冬季パソコン教室 ■
  
   情報リテラシーの普及活動の一環として、先生向けのパソコン研修会を
  12月下旬から1月上旬にかけて科学技術館パソコン教室にて開催します。
  
   日程、講座内容、申込方法やなどはこちらをご覧ください。
   http://kagakupc.jp/info/teacher2017win/
  
  ◆ イベント情報
  
  ■ 情報ひろばサイエンスカフェ(平成29年度 第4回) ■
  
   情報ひろばサイエンスカフェでは、登壇者の専門分野と、登壇者が乗り出
  したい別の領域の2つを中心に、科学の専門のしきり、科学者と市民のしき
  りを超え、共創を促し、対話・協働へとつなげていきます。
  
   日 時:11月24日(金)19時〜20時30分
   会 場:文部科学省情報ひろばラウンジ(東京都千代田区霞が関3−2−2)
   テーマ:「身体×テクノロジー」ってなんだろう?〜身体性から考える未来のメディア〜
   講 師:南澤孝太(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科〈KMD〉准教授)
   ファシリテーター:柳原一也(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科〈KMD〉リサーチャー)
   対 象:どなたでもご参加いただけます
   定 員:30名
   参加費:無料
   事前申込制:下記メールアドレスまでお申込みください。
        sciencecafe@devotion-japan.com
   主  催:文部科学省
   共  催:JST科学コミュニケーションセンター
   問合せ先:JST科学コミュニケーションセンター企画課
        電話:03−5214−7625
       メール sciencecafe@jst.go.jp
  
   詳しくは、情報ひろばサイエンスカフェWebをご覧ください。
   http://stw.mext.go.jp/common/pdf/cafe/171124.pdf
  
  ◆ 他館の紹介
  
  ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
  ☆大型映像館上映番組のお知らせ
  
  「スペースネクスト」(上映時間約38分)
   かつて宇宙旅行は空想上のものでした。しかし技術の進歩によって、徐々
  に現実となり始めています。スペースネクストでは宇宙開発の歴史から最新
  の宇宙開発の世界までを紹介します。
  
   期 間:12月28日(木)まで
   時 間:10時20分〜、12時40分〜、14時20分〜、16時〜
   会 場:大型映像館
   大型映像館入館料:大人620円、小・中学生260円
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://tam-web.jsf.or.jp/?page_id=91
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【3】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学・技術よもやま話
  
  ■ 目には目を、虫には虫を ■
  
   クリスマスにはまだひと月ほど早いのですが、近頃何者かが我が家の庭に
  毎晩プレゼントを置いていってくれます。しかもとてもいらないプレゼント
  を。ある晩、ついにその不法侵入者と出くわしました。現れたのは動物! 
  でも、トナカイではありません。もちろんサンタさんもいません(まあ人が
  いたら逆に怖いですが……)。暗くてはっきりとはわかりませんでしたが、
  長い尾と果物の種がたっぷり詰まったプレゼントからすると、おそらくハク
  ビシンです。高周波音が出る撃退装置を置いたり、忌避剤をまいたりしてい
  ますがまったく効果がありません。
   最近、シカやイノシシが畑に現れて荒らしていくというニュースをよく聞
  きます。農家の方たちにとっては害虫に加えてさらに悩みですね。農業にお
  いては、害虫を主対象に総合的有害生物管理(Integrated Pest Management
  :IPM)という方法が導入されています。農薬の使用量をできるだけ抑え
  るために、栽培管理による防除、光や熱を利用した物理的な防除、天敵など
  を使った生物的な防除によって、害虫を完全に駆除するのではなく、経済的
  被害が許容できるレベルまでに削減し、それを維持するという方法です。例
  えば、生物的な防除としては、害虫を食べる虫(益虫)や害虫に寄生する微
  生物を利用したりします。
   近年、このIPMは博物館の世界でも導入されています。博物館には様々
  な素材の資料がありますので、様々な害虫や害獣、カビや菌類などに気をつ
  けなくてはなりません。例えば、文献資料などは燻蒸という方法で薬品を使
  って資料についている害虫を駆除します。博物館によっては、専用の燻蒸室
  を持っている館もあります。しかし、燻蒸剤は取り扱いを注意しないと人間
  や建物に影響してしまう可能性もありますので、なるべく使わないことにこ
  したことはありません。だからといって天敵となる生物を博物館の中に放つ
  わけにはいきません。そこで、二酸化炭素を使ったり、低酸素状態にしたり、
  温度や湿度をコントロールなどしたりして、害虫やカビなどを駆除する方法
  も取っています。
   博物館におけるIPMの基本は、まずは有害生物を入れない、発生させな
  いようにすること。そして、普段から徹底的な清掃、衛生管理を行うこと。
  定期的な調査を行い早期に発見をすること。発見したらすぐに対応し、すぐ
  に復帰させることです。博物館におけるIPMは実施体制の構築などの課題
  もありますが、各地の博物館で導入が試みられ、今後も発展していくものと
  思います。資料にも環境にもやさしい博物館の運営が求められています。
   さて、夜な夜な現れるハクビシンらしきものに対して、我が家もIPMを
  導入してみました。忌避剤を使わず、トラの形をした風船をつるしたり、風
  車を並べたりして脅かすようにしました……が、いまだ効果出ず。もうサン
  タさんにお願いするしかないか。
  
   執筆者:中村隆 経営企画・総務室
  
   「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【4】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学の本の紹介
  
   11月はクモの本を紹介します。
  
  ■ 『網をはるクモ 観察事典』〈自然の観察事典21〉 ■
    小田英智 構成・文/難波田城雄 写真/偕成社/1999年12月/
    2,400円+税
  
   クモと言えば木の枝に大きくはった網を思い浮かべます。実は網をはらな
  いクモもたくさんいるそうです。そんなクモたちにとってもやはり糸は重要
  なものなのでしょう。でも何といっても秋の陽に映えた大きな円網には、存
  在感がありますね。
   本書では、網をはるクモに焦点を当てて、観察しています。クモが網をは
  るところを最初から最後まで見ることはなかなかできません。でも、ここで
  は最初に糸を繰り出して風に乗せて向こうの枝に絡ませ、それを補強してだ
  んだんと円網に仕上げていくところを図解してくれるだけでなく、実際に糸
  いぼから糸を繰り出している様子も見せてくれます。
   オスとメスの出会いも不思議です。メス探しに出かけるオスは、まず小さ
  い特別な網を作り、それを使って自分の精子を触肢に移し替えてから風に乗
  って旅に出ます(だからオスの触肢は膨らんでいます)。最後の脱皮をしそ
  うなメスを見つけると、脱皮してまだ動きが鈍い時を待ちかまえ、交接する
  のだそうです。うかつにメスに近づくと自分が食べられてしまう危険がある
  からです。交接中に精子をメスに受け渡す写真など、実際に見てもわからな
  いと思える場面をしっかり見せてくれて、まさにクモを観察している気分に
  なれます。
   そして子グモが生まれ、集団生活を終えた子グモたちは、それぞれに小さ
  い糸を繰り出し、夕暮れの風に吹かれて一匹、また一匹と新天地へと飛んで
  いくのです。降りたところが草原なのか、木の枝なのか、水の中なのか…そ
  れは全く風まかせ。でもそこでお母さんからもらった栄養の最後の1滴を使
  いきって小さな網を作り、最初の獲物を待つのです。小さな網の真ん中にじ
  っとしているクモを見つけると、「がんばれ!」と声をかけたくなってしま
  いますね。
   リアルな写真と詳しい解説、事実を述べただけの本なのに、読んでいるう
  ちにクモの気持ちになって思わず応援したくなりました。
   この本は図書館で借りて読んでください。
  
   執筆者:小川真理子 科学読物研究会
  
   この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
   http://www.kagakuyomimono.com/hon/7musekitsui/amiwoharukumo/amiwoharukumo.html
  
   科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
   「科学の本の紹介」のバックナンバー
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             ★ 担 当 者 よ り ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ■ 赤や黄色の紅葉 ■
  
   科学技術館を出て、北の丸公園の芝生地に向かって散策すると、黄色や赤
  色の木々の紅葉が目に入ってきます。芝生地のそばのモミジ林も赤く紅葉し
  ている木々が多く目に留まります。芝生地にある東屋風の建物にある「北の
  丸公園季節のトピックス」では、秋の紅葉として、イチョウ、ケヤキ、ニシ
  キギ、ハナミズキ、ハゼノキ、イロハモミジなどが紹介されています。屋外
  を少し歩くだけでも、楽しい発見がありますね。
  
                               (ONO)
  
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
     お得な割引回数券―科学技術館リピーターズチケットについては、
     こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2014/12/_-_-.php
  
  
     当館では、実験・工作ができる会場のほか、イベントホール等の貸し
     出しを行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/business/rental/
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mlmaster/
  
   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘



操作メニューへ

メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/

Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED