科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第665号 ◆  ━
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                             >>>2018/1/31発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   インフルエンザがはやっていて、学級閉鎖、学年閉鎖の学校もあろうかと
  思います。予防には一人一人の「かからない」、「うつさない」という気持
  ちが大切ですね。外出後は手洗いやうがい、せきやくしゃみなどがある場合
  はマスクをしましょう。受験生の皆さん、十分お気を付けください。
   さて、今夜(31日)は天気が気になりますが、皆既月食が起こります。
  科学・技術よもやま話で紹介しています。また、連載「子どもに教えたくな
  る!科学技術館」の第17話は、2月1日(木)に発行予定です。お楽しみ
  に!
  
    「ニュー・エレクトロホール 〈サイバー・リンク〉」オープン!
     詳しくは、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2017/12/cyber.php
  
    2月の土・日曜日・祝日はエレベータを運行します。
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2018/02/ev.php
  
    来週の2月9日(金)は多くの団体様から見学のご予約をいただいており、
    10時30分〜14時頃は、館内が混雑することが予想されます。
    なお、14時以降はゆっくりご見学いただけます。
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2018/02/konzatu.php
  
   ☆2月は毎日開館します。
  
  * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
  本号の配信数 11,044人。
  
  
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  【1】科学技術館最新情報
      新着情報・・・化学ってすごい! 2018冬 〜電池の仕組みを学んでみよう〜
             理研DAY:研究者と話そう
             日本IBM TryScience実験教室
             第17回「国土交通Day」
               図画コンクール・フォトコンテスト、河川愛護月間「絵手紙」入賞作品展示会
             今週のユニバース
             科学技術館パソコン教室「キッズプログラミング倶楽部」
             先生のための春季パソコン講座
             財団季刊誌「JSF Today」最新号のお知らせ
  
  【2】科学技術館ニュース
      お知らせ・・・「キッズ・フロンティア・ワークショップ」参加者募集
             展示室「ニュー・エレクトロホール 〈サイバー・リンク〉」
                            12月22日フルオープン
             ミニ特別展「マジカル・ケミカル研究室 Selection」
             開催予告 春休みイベント「サイエンス か〜みバル!」
      他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
  
  【3】科学技術館ラボラトリー
      科学・技術よもやま話・・・「ブルームーンと皆既月食」
  
  【4】科学技術館おすすめ
      科学の本の紹介・・・「ちきゅうがウンチだらけにならないわけ」
  
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
  ■ 化学ってすごい!2018冬 〜電池の仕組みを学んでみよう〜 ■
  
   私たちの生活の中には、電池がたくさんあります。化学の力を使って、電
  気を生み出す電池を一緒につくってみませんか? なぜ電気が起こるのか、
  身近なものを使った電池づくりを通じて、電池の仕組みを考えてみましょう!
  
   日  時:2月18日(日)11時〜12時30分
   会  場:4階I室「実験スタジアムL」
   募集対象:小学校3年生〜6年生
   募集定員:30名
   参 加 費:500円(別途、入館料が必要)
   申込方法:往復はがきにて申込み<2月8日(木)必着>
  
   主  催:日立化成株式会社
   共  催:科学技術館、公益社団法人日本化学会
  
   申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/20180218_hitachi.pdf
  
  ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
   理化学研究所の研究者と話せる「理研DAY:研究者と話そう」で、研究
  の話はもとより、趣味や好きな本、映画など色々な話をしてみませんか。み
  なさまのご来場をお待ちしています。
  
   日 時:2月18日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
   会 場:4階B室「シンラドーム」
   定 員:各回62名(当日先着順)
   研究者:高橋栄治さん(理化学研究所)
   テーマ:アト秒レーザー
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/event/2018/02/218day.php
  
  ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
   「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回日
  曜日に開催しています。2つ程度のプログラムを用意して開催します。
   何をするかは当日のお楽しみです。
  
   日 時:2月18日(日)13時〜16時
   会 場:4階E室「ワンダーガレージ」
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/event/2018/02/218ibmtryscience.php
  
  ■ 第17回「国土交通Day」
     図画コンクール・フォトコンテスト、河川愛護月間「絵手紙」入賞作品展示会 ■
  
   第17回「国土交通Day(平成29年7月16日)」における行事の一
  環として、平成29年度「国土と交通に関する図画コンクール」(国土交通
  省主催)、「第22回豊かで住みよい国づくりフォトコンテスト」((一社)
  建設広報協会主催)、河川愛護月間における「絵手紙」(国土交通省主催)
  の国土交通大臣賞等入賞作品の展示会を開催します。
  
   開催期間:2月3日(土)〜11日(日)
   時  間:10時〜16時30分
   会  場:2階G棟サイエンスギャラリー
   費  用:無料(ただし、入館料は必要)
   問合せ先:一般社団法人建設広報協会 03−3264−5501
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2018/02/23211day.php
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
   土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームのス
  クリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、恒星
  の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
   「ゲストコーナー」では、「時差14時間!?ペルーで天文・科学教育チャ
  レンジ!」としてお話しいただく予定です。
  
   日 時:2月3日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
   会 場:4階B室「シンラドーム」
   定 員:各回62名(当日先着順)
   案内役:矢治健太郎さん(国立天文台)
   ゲスト:辻埜太一さん(JICA青年海外協力隊ボランティア)
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://universe.chimons.org/jsf/
  
  ■ 科学技術館パソコン教室「キッズプログラミング倶楽部」 ■
  
   MITメディアラボが開発した、小学生にも使えるプログラミング環境
  「Scratch(スクラッチ)」を使用して楽しみながらプログラミングの基本
  が学べる、「キッズプログラミング倶楽部」を開催しています。
  
   日  時:2月25日(日)
        10時〜11時30分 体験クラス:はじめてのプログラミング
        12時30分〜14時 初級クラス:もぐらたたきゲーム
        14時30分〜16時 応用クラス:月着陸船ゲーム
   会  場:事務棟3階 科学技術館パソコン教室
   対  象:小学3年生〜中学3年生
        ※マウスやキーボードを使ったことがある方
   定  員:各クラス15名(先着順)
        (キッズプログラミング倶楽部Webにて申込受付状況の表示
         がありますが、処理作業の関係で満席の表示が数日遅れる場
         合もあります。その際はご了承願います)
   参 加 費:1,500円
   申込方法:メールにて
  
   2018年1月からの変更点のご案内
    ・初級クラスは「体験クラスへの参加」が受講条件となりました。
     (以前の初級クラスに参加したことがある方も受講できます)
    ・キャンセル料を導入させていただくこととなりました。皆様のご理解
     とご協力をお願い申し上げます。
  
   申込方法や講座内容など、詳しくはこちらをご覧ください。
   http://etoys.jp/kpc
  
  ■ 先生のための春季パソコン講座 ■
  
   情報リテラシーの普及活動の一環として、先生向けのパソコン研修会を3
  月下旬に科学技術館パソコン教室にて開催します。ワード・エクセルの基礎、
  パワーポイントの基礎などの講座で、学校で利用できる題材を扱います。
  
   対 象:幼稚園、小学校、中学校、高等学校の教員、教育関係者
   定 員:各講座15名(先着順)
   受講料:1講座につき9,720円
  
   日程、講座内容、申込方法やなどはこちらをご覧ください。
   http://kagakupc.jp/info/teacher2018sp/
  
  ■ 財団季刊誌「JSF Today」最新号のお知らせ ■
  
   科学技術館を運営している日本科学技術振興財団の季刊誌「JSF
  Today」は、科学技術館の展示・イベントの話題をはじめ、財団のいろ
  いろな活動を紹介しています。1年に4回発行しています。
   最新の春号の特集は「サイバー・フィジカル・ワールドへ」
  科学技術館「ニュー・エレクトロホール〈サイバー・リンク〉フルオープン」
  です。
   連載「Science, Museum & I」では、下町ボブスレーネットワークプロジェ
  クト推進委員会ゼネラルマネージャーの細貝淳一さんにお話を伺いました。
  
   「JSF Today」(電子版)最新号は、下記の財団ホームページ内で
   ご覧いただけます。
   http://www2.jsf.or.jp/00_info/public.html
  
  
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  【2】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
  ■ 「キッズ・フロンティア・ワークショップ
          −カラーコピー機のひみつをさぐれ!−」参加者募集 ■
  
   1日がかりの定員制のワークショップで、4人一組でカラーコピー機の分
  解を行います。
   午前中は、カラーコピー機や色の原理に関して、実験を交えながら学びま
  す。午後からはグループごとに、実際にコピー機をドライバーなどの工具を
  使って分解していきます。分解で発生した部品類、例えば電子基板やモータ
  ー、ファンなどは、原則好きなものを持ち帰ることもできます。
  
   開 催 日:3月10日(土)小学生コース(小学校4年生〜6年生対象)
        3月11日(日)中学生コース(中学校1年生〜3年生対象)
   時  間:各コース 9時30分〜16時
   会  場:科学技術館
   参 加 費:無料(参加者は入館料も無料)
   応募方法:往復はがきにて(応募者多数の場合は抽選)
   定  員:各32名
   応募締切:2月13日(火)必着
   主  催:(公財)新技術開発財団
   共  催:(公財)日本科学技術振興財団
   問合せ先:「キッズ・フロンティア・ワークショップ」事務局
        (日本科学技術振興財団 人財育成部内)
        電話03−3212−8447(平日9時30分〜17時)
  
   応募方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2018/03/31011213.php
  
  ■ 競輪補助事業
     展示室「ニュー・エレクトロホール 〈サイバー・リンク〉」
                 2017年12月22日フルオープン ■
  
   「ニュー・エレクトロホール〈サイバー・リンク〉」展示室は、電機・電
  子・情報・通信をテーマとして、目に見える「“もの”の世界」だけでなく、
  今や表裏一体に存在している「“情報”の世界」を、体感を通じて紹介しま
  す。
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2017/12/cyber.php
  
  ■ ミニ特別展「マジカル・ケミカル研究室 Selection」 ■
  
   2016年夏休み特別展「マジカル・ケミカル研究室」の展示物からおす
  すめの展示物を選び、ミニ特別展を開催しています。
  
   開催期間:4月8日(日)まで
   会  場:2階E室「ものづくりの部屋」企画展示ゾーン
   観覧料金:無料(ただし、入館料は必要)
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2017/12/selection.php
  
  ■ 開催予告 春休みイベント「サイエンス か〜みバル!」 ■
  
   折り紙、コピー用紙、画用紙、段ボール、テッシュ……身の回りにあって
  大活躍の紙。その紙を使った工作や実験が集合します。「難しい」よりも
  「おもしろい・なつかしい」と思うようなワークショップでどなたでも参加
  できます。紙を使ったパズル作りや紙のいろいろな特性を利用して競争をす
  るコンテストなど、4日間ごとにメニューが変わります。
  
   開催期間:3月20日(火)〜4月4日(水)
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2018/03/32044.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
  ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
  ☆冬の特別展「空にトキメキ展」
  
   明治、大正、昭和の3つの時代の「空」を支えた日本初の飛行場「所沢飛
  行場」。今回はまだ飛行機が珍しく、みんながトキめいていた頃を振り返る
  べく、「所沢飛行場ものがたり」コーナーを中心に、当飛行場ゆかりの航空
  人や当時の古典機の数々を貴重な写真や模型、当館の収蔵品とともに紹介し
  ます。
  
   開催期間:4月8日(日)まで
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.tamevent.com/
  
  ☆大型映像館のご案内
  
  「マッハの壁を超えろ!」(上映時間約41分)
   アメリカ宇宙開発の原点となった極秘プロジェクト「X計画」はマッハの
  壁を乗り越え、超音速飛行を実現するために始動しました。本作品では超音
  速飛行や有人宇宙飛行などの前人未踏の困難に立ち向かった男たちの知恵と
  勇気を貴重な映像と証言でたどります。
  
   上映期間:3月31日(土)まで
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://tam-web.jsf.or.jp/?page_id=91
  
  ☆航空100年 〜空の歴史は埼玉・所沢から始まった〜 無料上映会
  
   開催中の「空にトキメキ展」の関連イベントとして、2010年に埼玉県
  が作成した映像作品「航空100年〜空の歴史は埼玉・所沢から始まった」
  の映像番組を特別に大型映像館のスクリーンにて無料上映いたします。
  
   期 間:3月31日(土)までの毎週土曜日上映
   時 間:11時20分〜
   会 場:大型映像館
   大型映像館入館料:本上映に限り無料
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://tam-web.jsf.or.jp/?p=3290
  
  ☆キッズ・チャレンジ倶楽部2018年度会員募集がはじまりました!
  
   キッズ・チャレンジ倶楽部とは小学校3年生から6年生までを対象とした、
  1年間にわたって活動する組織です。航空分野をはじめ、自然・科学・文化
  などの様々な経験を通して工作教室や科学教室、自然観察会、施設見学など
  いろいろな楽しい行事を実施していきます。
  
   応募期間:2月13日(火)まで
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://tam-web.jsf.or.jp/?page_id=109
  
  ☆「紙飛行機工作教室」のご案内
  
   今回は市販の紙飛行機キット「スカイカブV」の製作です。うまく飛ばす
  には微妙な調整が求められます。この教室で機体の特性・調整の仕方をマス
  ターしてよく飛ぶ飛行機に仕上げましょう。
  
   日 時:2月17日(土)13時30分〜(製作時間 約1時間)
   受 付:13時〜(先着30名)
   会 場:記念館1階研修室
   教材費:400円
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://tam-web.jsf.or.jp/?p=3682
  
  ☆「室内飛行機工作講座」のお知らせ(事前申込制)
  
   室内飛行機(インドアプレーン)の製作からテストフライトまでを1日で
  行う工作講座を開催します。室内飛行機の第一人者が講師となる人気の講座
  です。
  
   日  時:3月4日(日)10時〜15時
   会  場:記念館1階研修室 テストフライト:所沢市役所ロビー
   対  象:中学生以上の方(中学生・高校生や大人の方)
   人  数:15名程度(申込順)
   費  用:700円
   申込締切:2月18日(日)
  
   申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://tam-web.jsf.or.jp/?page_id=101
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
  ■ ブルームーンと皆既月食 ■
  
   1月31日から2月1日にかけて、月食が起こります。天気予報によれば、
  一部の地域でこの天文現象を楽しむことができそうです。月食は満月の日に
  起こるのですが、2018年は1月に2回満月の日があります。今回は2回
  目の満月が月食になります。ひと月に2回満月が見られることを一般的に
  「ブルームーン※」と呼ぶようです(※天文の用語ではありません)。しか
  も、1月1日から2日にかけて見られた満月が2018年で見られる一番大
  きな満月だったことから、1月31日の満月も比較的大きな満月として見る
  ことができます。そんなことから、今回の月食は「スーパー・ブルー・ブラ
  ッドムーン(大きな青い月が赤く染まる)」と、宣伝されたりしています。
   さて、このフレーズを聞いて、皆さんはどんな印象を持たれたでしょうか?
  例えば、地球規模でいろいろな現象を見てみると、この1ヶ月くらいのあい
  だには、カムチャツカ半島でベズイミアニ山付近の「名前がない火山」が大
  噴火をおこし、15キロメートルにも達する噴煙をあげたこと、サハラ砂漠
  で雪が降ったこと、フロリダでは大寒波で凍ったイグアナが木から落ちたり、
  オーストラリアでは猛暑を記録してアデレードでは一晩に8500回を超え
  る落雷があったこと、などが報道されています。東京でも記録的な大雪や低
  温に見舞われ、草津白根山は噴火しました。最近の自然現象のニュースを聞
  いたあとでは、「なにやらヤバイことでも起こるのかも…」、と心配する方
  もおられるかもしれません。
   これらのニュースのなかで、今回の月食に係る現象があります。月食は、
  月が地球の影の中を通過していく時に、太陽の光が月の表面に当たらなくな
  るので、明るい丸い月が欠けていく現象です。月が完全に地球の影(本影)
  に入ると、太陽の光が月に当たらなくなるので、本来ならば月は真っ暗にな
  って見ることができなくなります(解説図などは、国立天文台のホームペー
  ジなどを見てください)。ところが、地球は空気(大気)があるため、太陽
  の光が地球の大気を通過する時に、大気中のチリなどで散乱され、曲げられ
  て赤い光だけが月に到達します。月に届く赤い光の強さは、地球の大気中の
  チリの量によると考えられています。火山の噴火によってたくさんの火山灰
  (チリ)が上空に舞い上げられると、太陽の光がたくさん散乱され、月に届
  かなくなります。また、そのチリは長い時間大気中にとどまります。火山の
  噴火が影響したと思われる月食に、1982年3月のエルチチョン火山の噴
  火があります。この年の皆既中の月は真っ暗になって、ほとんど月の姿を見
  ることができませんでした。実は、この時の月食も「ブルームーン」でした。
  同じように名前をつけるとしたら「ブルー・ダークムーン」になるでしょう
  か?
   今回、晴れて月食が見られれば、私は1982年以来の2回目の「ブルー
  ・ブラッドムーン」を観測できることになります。前回も、ここ北の丸公園
  で観測したことを思い出しつつ(あの時は途中で雹(ひょう)も降りました
  っけ)、今晩の月食を楽しもうと思っています。ちなみに、ブルームーンは
  月の満ち欠けの周期で説明ができるため、起こりやすいのはいつかを予測す
  ることができます。ぜひ月の満ち欠けが書いてある手帳などを見て、今年の
  他のブルームーンも楽しんでみてください。
  
  【参考】
   1月31日から2月1日に見られる皆既月食 (日本全国同じ時間で見られます)
   月食は、肉眼で十分楽しむことができます。双眼鏡があれば、月の模様や
  クレータなどもよりくわしく観察できます。ぜひ皆既中の月の色や、欠けて
  いく様子などを記録に残しましょう。
   月が欠け始める時刻(部分食の始まり) 20時48分
   月が全部隠れる時刻(皆既食の始まり) 21時51分(皆既食の継続時間1時間17分)
   月が見え始める時刻(皆既食の終わり) 23時8分
   月が完全に戻る時刻(部分食の終わり) 24時11分
  ※詳しいデータや月食の観察方法などは、国立天文台のホームページなどを
  ごらんください。
  
   執筆者:木村かおる 科学技術館運営部
  
   「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
   今月のテーマは「落とし物」です。子どものころ、こんな疑問を抱いたか
  たもいらっしゃるのではないでしょうか。そんな絵本です。
  
  ■ 『ちきゅうがウンチだらけにならないわけ』 ■
    松岡たつひで 作/福音館書店/2013年6月/1,400円+税
  
   飼い犬はウンチしたら人間が拾って始末するけれど、飼育されていない生
  きものたちはウンチを落としたまま。アフリカゾウの大きな丸いウンチやス
  ジエビのとっても小さなウンチなど、地上でウンチ、木の上でウンチ、空か
  らウンチ、水の中でもウンチと世界中で生きものがウンチしているから、地
  球はウンチだらけになってしまうのかしら。
   でも大丈夫! 土にしみ込んで植物の栄養になったり、川や海で小さな生
  きもののエサになったり、タネを運んだりと、ウンチはとても役にたって使
  われているということが、楽しい絵で書かれよくわかります。200ぐらい
  の動物がウンチしている絵がとてもおもしろいです。トナカイはコロコロし
  たウンチなんだとか、マンボウやオウムガイがウンチしている、などいつま
  で見ていてもあきません。また、樹の上で暮らすナマケモノはウンチだけは
  地上に下りてきてするとか、イネクビホソハムシの幼虫やカメノコハムシの
  幼虫は自分のウンチを背中にのせながら成長するなども読んでいてとても楽
  しいです。水に流してしまう人間のウンチは?とちょっと考えさせる最後で
  す。
  
   執筆者:渡部美帆 科学読物研究会
  
   この本の表紙はこちらのURLからご覧いただけます。
   http://www.kagakuyomimono.com/hon/5seibutsu/chikyuuga/chikyuuga.html
  
   科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
   「科学の本の紹介」のバックナンバー
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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  ■ 小学6年生は卒業まであと2ヶ月 ■
  
   明日からは早いもので2月ですね。小学6年生の皆さんは卒業まであと2
  ヶ月。校外学習で今年、科学技術館を見学された・これから見学にこられる
  6年生の皆さんは、たくさんの思い出とともに、ちょっぴりの不安を抱きな
  がら、4月から中学生になるのですね。科学技術館での見学や体験の思い出
  も、他の経験とともに中学生になってからも参考にしてもらえるとうれしい
  ですね。
  
                               (ONO)
  
  
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     お得な割引回数券―科学技術館リピーターズチケットについては、
     こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2014/12/_-_-.php
  
  
     当館では、実験・工作ができる会場のほか、イベントホール等の貸し
     出しを行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/business/rental/
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
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