科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第690号 ◆  ━
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                              >>>2018/8/8発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   台風13号が本日8月8日(水)夕方から明日9日(木)午前にかけて関
  東地方に接近する予定です。明日9日、科学技術館は平常通り開館いたしま
  すが、台風の影響や交通機関の乱れなどにより、イベントやワークショップ
  の予定が変更になる場合があります。来館される際は、最新の気象警報・注
  意報・気象情報などを十分ご確認のうえ、お出かけください。
   当館では、10日(金)、11日(土)に「夏休み石炭実験教室」、来週
  の13日(月)から「鉄の丸公園1丁目」特別工作教室を開催いたします。
  
    夏休み特別展「ロボコン体験ミュージアム」
                 8月4日(土)〜8月26日(日)開催中!
    「スペースバグ」スペシャルイベント 〜科学技術館でミッジと遊ぼう!
                           宇宙と虫の不思議!〜
                       いよいよ8月12日(日)まで
    新実験プログラム「光と色のじっけん室」8月1日から公開中!
  
    2018年夏休みイベントについては、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2018/08/2018summer.php
  
   ☆当館は9月4日(火)まで毎日開館します。
  
  * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
  本号の配信数 11,093人。
  
  
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  【1】科学技術館最新情報
      新着情報・・・ドルフィンジャンプ・コンテスト!!工作教室
             カッパーくんがやってくる!
             今週の科学ライブショー「ユニバース」
             NUMO特別企画「夏休みフォトコンテスト」を実施中!
  
  【2】科学技術館ニュース
      お知らせ・・・夏休み特別展「ロボコン体験ミュージアム」
             「スペースバグ」スペシャルイベント
              〜科学技術館でミッジと遊ぼう! 宇宙と虫の不思議!〜
             新実験プログラム「光と色のじっけん室」8月1日公開
             夏休み石炭実験教室
             「鉄の丸公園1丁目」特別工作教室
             映像技術を使ったサイエンスショー「電気と磁気の偉人たち」
             理研DAY:研究者と話そう
             科学技術館サイエンス友の会2018年度の半年会員募集
             みなさんが知りたい「うみのこと」アンケート
      他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
  
  【3】科学技術館ラボラトリー
      科学・技術よもやま話・・・「火星とローウェルと穴水と」
  
  【4】科学技術館おすすめ
      科学の本の紹介・・・「グレートネイチャー 生きものの不思議 大図鑑」
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
  ■ ドルフィンジャンプ・コンテスト!!工作教室 ■
  
   発泡スチロールでドルフィン(イルカ)の形を作り、水中からジャンプさ
  せます。どのような形だとより高くジャンプできるかな? 工作と実験を通
  して、水の抵抗が少ない「流線形」について考えます。
  
   開 催 日:8月21日(火)〜23日(木)
   開催時間:13時〜14時頃、15時15分〜16時15分頃
   会  場:4階D室イベントホール奥「工作室」
   参加対象:小学校3年生以上
   参加定員:各回8名
   費  用:1,000円(別途、入館料が必要)
   参加方法:開館時間9時30分から会場にて整理券を配布します
  
  ■ カッパーくんがやってくる! ■
  
   銅の妖精カッパーくんが、科学技術館へやってきます! 見かけたら良い
  ことがあるかもしれません。
  
   開 催 日:8月21日(火)
   開催時間:10時〜10時20分、11時30分〜11時50分、
        13時30分〜13時50分、15時〜15時20分頃
   会  場:4階G棟Metal Factory(メタル・ファクトリー)前
  
  ■ 今週の科学ライブショー「ユニバース」 ■
  
   土曜午後の「ユニバース」では、4階シンラドームのスクリーンに全天周
  のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、恒星の世界、銀河の世
  界、そして宇宙全体のお話や科学のお話をお伝えします。
  
   日 時:8月11日(土)14時〜、15時30分〜(各回40分)
   会 場:4階B室「シンラドーム」
   定 員:各回62名(当日先着順)
   ゲスト:臼田-佐藤功美子さん(国立天文台天文情報センター)
   テーマ:「すばるの画像にうつった銀河の形を一緒に分類しよう」
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://universe.chimons.org/jsf/
  
  ■ NUMO特別企画「夏休みフォトコンテスト」を実施中! ■
  
   原子力発電環境整備機構(NUMO)公式ホームページでは、インスタグ
  ラムに夏休みの思い出の1枚を投稿する「夏休みフォトコンテスト」を開催
  中です。入選者の方には科学技術館の無料チケット(4枚×10組)を差し
  上げます!
  
   実施期間:2018年8月6日(月)〜9月18日(火)
   内  容:夏休みの思い出の1枚をご自分のインスタグラムに投稿してく
        ださい。「夏休みを満喫!」コース、「グーモと一緒!」コー
        スのどちらかをお選びいただきます。
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://www.numo.or.jp/photocon/
   夏休みの自由研究に役立つコンテンツ「夏休み大作戦2018」もご覧いただけます。
   https://www.numo.or.jp/pr-info/pr/summer/2018/
  
  
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  【2】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
  ■ 夏休み特別展「ロボコン体験ミュージアム」 ■
  
   「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」や「NHK学生
  ロボコン」を、科学技術館で体験してみましょう!
  
   開催期間:8月4日(土)〜8月26日(日)
   主  催:NHKエンタープライズ
        公益財団法人 日本科学技術振興財団・科学技術館
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2018/08/robocon.php
  
  ■ 「スペースバグ」スペシャルイベント 〜科学技術館でミッジと学ぼう!
                         宇宙と虫の不思議!〜 ■
  
   7月8日(日)から放送がスタートしたTVアニメーション「スペースバ
  グ」の第1話の特別上映やプチパネル展に加えて、8月11日(土・祝)に
  は、スペシャルトークショーを行います。
  
   開催期間:8月12日(日)まで
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2018/08/spacebug.php
  
  ■ 新実験プログラム「光と色のじっけん室」8月1日公開 ■
  
   光の三原色や色の三原色のしくみがわかる実験を通して、カメラやプリン
  ター技術の元となる光と色のしくみについて学べる実験ショーを実験スタジ
  アムにて開催しています。
  
   開催日時:平日10時30分〜/土曜・日曜・祝日 14時30分〜
        (1日1回、所要時間 約30分)
   場  所:4階I室「実験スタジアムR」
   提  供:キヤノン株式会社
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2018/08/canon.php
  
  ■ 夏休み石炭実験教室 ■
  
   石炭がテーマの「石炭を手に入れよう」「石炭を使ってみよう」の2種類
  の実験で、石炭を紹介します。会場では石炭についてのミニ展示も行います。
  
   開 催 日:8月10日(金)、11日(土)
   時  間:石炭を手に入れよう 10時30分〜、13時30分〜(各回25分)
        石炭を使ってみよう 11時30分〜、14時30分〜(各回25分)
   会  場:4階I室「実験スタジアムL」
   定  員:各回30名
   対  象:小学生以上
   参 加 費:無料(ただし、入館料は必要)
   参加方法:開館時間9時30分から会場前で整理券を配布します
  
   主  催:クリーン・コール・デー実行委員会
   共  催:科学技術館
  
  ■ 「鉄の丸公園1丁目」特別工作教室 ■
  
   身の回りの生活で使われている鉄についてもっと知ってもらえるように、
  通常休日に行っている工作教室を平日にも夏休みイベント「特別工作教室」
  として開催します。
  
   開 催 日:8月13日(月)〜17日(金)
   時  間:10時30分〜、13時30分〜(各回約60分)
   会  場:4階C室「鉄の丸公園1丁目」
   対  象:小学生以上 (小学校1年生〜4年生は保護者の同伴が必要)
   定  員:各回5名(定員に達し次第受付終了)
   参加方法:開館時間より「鉄の丸公園1丁目」展示室入口にて参加者本人
        が先着順で予約受付
        ※なお、本特別工作教室の開催日は、通常平日に行っている
         実験教室はお休みとなります。
   共  催:一般社団法人日本鉄鋼連盟
        公益財団法人日本科学技術振興財団・科学技術館
  
  ■ 映像技術を使ったサイエンスショー「電気と磁気の偉人たち」 ■
  
   電気と磁気の関係を示す現象や法則について、それらを発見した科学者た
  ちを紹介しながら、簡易なAR(拡張現実)を使って解説します。
  
   開 催 日:8月15日(水)、16日(木)
   開催時間:12時30分〜13時、14時30分〜15時
   会  場:4階I室「実験スタジアムL」
   定  員:約40名
  
  ■ 理研DAY:研究者と話そう ■
  
   理化学研究所の研究者と話せる「理研DAY:研究者と話そう」で、研究
  の話はもとより、趣味や好きな本、映画など色々な話をしてみませんか。み
  なさまのご来場をお待ちしています。
  
   日 時:8月19日(日)14時〜、15時30分〜(各回30分)
   会 場:4階B室「シンラドーム」
   定 員:各回62名(当日先着順)
   研究者:横倉祐貴さん(理化学研究所)
   テーマ:ブラックホールとブラックコーヒー
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/event/2018/08/0819day.php
  
  ■ 科学技術館サイエンス友の会2018年度の半年会員募集 ■
  
   科学技術館サイエンス友の会では、2018年度(第55期)の半年会員
  (会員期間は2018年10月1日から2019年3月31日まで)を募集
  します。
  
   申込期間:8月10日(金)10時から8月24日(金)18時まで
   募集対象:小学校3年生〜高校3年生
   申込方法:サイエンス友の会教室申込みサイトにあるフォームより
        ※先着順ではありません
        ※応募者多数の場合には抽選になります
  
   半年会員のお申込み方法については、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/science/info/admission/
  
  ■ みなさんが知りたい「うみのこと」アンケート ■
  
   2019年春の企画展は「知れば知るほど深くなる!?もっと知りたい!
  うみのこと」です。この企画展をみなさんが知りたい「うみのこと」で作り
  ます。海についての素朴な疑問をアンケートで教えてください。
  
   実施期間:8月31日(金)まで
   参加方法:ご来館の際に、4階特設会場にてアンケートに記入していただ
        くか、アンケートサイトにアクセスしてご回答ください。
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2018/07/post_897.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
  ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
  ☆開館25周年記念特別展
  「『エアレース世界チャンピオン 室屋義秀』〜極限からのメッセージ〜」
  
   開催期間:9月9日(日)まで
   会  場:記念館 展示室内 特別展会場
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://tam-web.jsf.or.jp/?p=4501
  
  ☆特別展イベント「エアロバティックスVR体験コーナー」
  
   夏休みの特別展のために室屋氏本人のフライトによる撮りおろしスペシャ
  ル映像を使用したVR(バーチャル・リアリティ)体験をお楽しみいただけ
  ます! あたかも室屋氏の飛行機に同乗しているかのような体験をぜひお楽
  しみください。
  
   日 時:9月9日(日)まで
   会 場:記念館 展示室内 特別展会場
  
   参加方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://tam-web.jsf.or.jp/?p=4901
  
  ☆「世界に挑むサムライパイロット 室屋義秀さんのトークショー」のお知らせ
  
   今夏、記念館の特別展や大型映像作品に登場していただいている室屋義秀
  氏。なんと、ご本人に記念館にお越しいただき、トークショーを開催するこ
  とができる運びになりました。ぜひふるってご応募ください!
  
   日  時:9月2日(日)11時40分〜、13時30分〜
        (各回講演時間は50分程です)
   会  場:記念館 大型映像館
   応募方法:応募受付期間中、大型映像館をご覧になった方の中から抽選で
        のご招待になります。
   応募用紙配布・応募受付期間:8月19日(日)まで
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://tam-web.jsf.or.jp/?p=4687
  
  ☆大型映像館のご案内
  
  夏休み大型映像フェスティバルを開催中です!
  
  「クレヨンしんちゃん 星空と学校の七不思議だゾ!」(上映時間 約25分)
   サトーココノカドーで新米教師・星子に出会い、カスカベ女学院で行われ
  る天体観望会に誘われたしんのすけたち。屋上で星空を観測していると、誰
  もいない音楽室からピアノの音が聞こえてきて……? 星空についてしっか
  り学べて、夏休みらしく、ちょっと涼しくなれる?作品です。
  
   上映期間:9月1日(土)まで
   会  場:記念館 大型映像館
  
  「サムライパイロット、世界へ 室屋義秀・極限の闘い」(上映時間 約48分)
   世界最速のエアレース世界選手権に挑む日本人パイロット室屋義秀氏に密
  着! 2015(平成27)年初戦の地、アブダビを舞台に、ライバルたち
  とどう闘うのか、緊迫の舞台裏を描きます。巨大なスクリーンで迫力の映像
  をお楽しみください。
  
   上映期間:9月30日(日)まで
   会  場:記念館 大型映像館
  
   上映時刻など詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://tam-web.jsf.or.jp/?page_id=91
  
  ☆フワフワ「クレヨンしんちゃん」のお知らせ
  
   大型映像館で好評上映中の「クレヨンしんちゃん 星空と学校の七不思議
  だゾ!」のタイアップイベントとして、なんと記念館のロビーに2日間限定
  でクレヨンしんちゃんのフワフワ(エアー遊具)が出現します。みんなで遊
  びに来てくださいね。
  
   日  時:8月11日(土)、12日(日)10時〜16時50分
        ※12時30分〜13時30分の間は受付を休止します
   場  所:記念館 エントランスロビー
   参加対象:3歳から10歳までのお子様に限ります
        ※当日有効の「共通入館券」「大型映像館入館券」「展示館入
         館券」のいずれかをお持ちのお子様が対象です。
   料  金:無料
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://tam-web.jsf.or.jp/?p=4945
  
  ☆「紙飛行機工作教室」のお知らせ
  
   今回は市販の紙飛行機キット「スカイカブV」の製作です。うまく飛ばす
  には微妙な調整が求められます。この教室で機体の特性・調整の仕方をマス
  ターしてよく飛ぶ飛行機に仕上げましょう。
  
   日 時:8月11日(土)13時30分〜(製作時間 約1時間30分)
   会 場:記念館 1階研修室
  
   詳しくは、こちらをご覧ください。
   https://tam-web.jsf.or.jp/?p=4818
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
  ■ 火星とローウェルと穴水と ■
  
   最近、夜9時をすぎると南東の空に、とても明るく赤く光る星が輝いて見
  えますね。その星は、今年話題になっている火星です。今年は大接近の年で、
  いつもより火星が明るく見えることと、望遠鏡で観察したときに大きく見え
  ることなど、観察の条件が良くなります。
   火星は2年2ヶ月ごとに接近を繰り返しますが、このような大接近となっ
  たのは15年ぶり、次回は2035年となります。そんな火星観察の楽しみ
  の一つに、火星の模様を見て、どの地域が見えているかを特定することが挙
  げられます。ところが、6月くらいから、ほぼ全球がダストストーム(砂嵐)
  で覆われ、今は火星の模様を見ることができません。今回も、サイエンス友
  の会の子どもたちと、南会津キャンプで火星を観察しましたが、やはり模様
  ははっきり見られませんでした(泣)。火星はこの後9月くらいまで観察の
  好期が続きますので、ダストストームが収まるまで、少し待てば、まだまだ
  観察するチャンスはあります。
   火星の模様といえば、かつて「運河」と名付けられた模様を、「それは知
  的生命体によってつくられたものである」と述べ、「火星人」がいることを
  証明しようと私財を投じて、アリゾナに天文台を建設したパーシヴァル・ロ
  ーウェルの話が有名です。ローウェルの「火星人」説は、一般市民には大人
  気でしたが、火星の観測や研究が進むにつれ、科学的には「火星人」説は否
  定されてしまいました。しかしながら、この説を発表したことで、『宇宙戦
  争』や『火星年代記』などの有名なSF小説が執筆され、多くの天文学者を
  育てたことに対しての功績は、大変大きなものとなりました。また、惑星X
  の存在を計算によって予想し、1930年には、ローウェル天文台で働いて
  いたクライド・トンボーによって新しい惑星が発見され、冥王星(今は準惑
  星として登録されています)と名付けられました。また、ローウェルは日本
  の文化にも大変興味を持っており、韓国や日本を訪問しています。昨秋、ロ
  ーウェル天文台関係者に同行して、ローウェルが滞在したという能登半島の
  穴水町で、交流に関する調査を行いました。日本ローエル協会の会長さんが、
  ローウェルが立ち寄った場所や記念碑を一つ一つ巡って話をしてくださり、
  日本を紹介したローウェルの著書『NOTO-能登・人に知られぬ日本の辺
  境』にある「ボラ待ちやぐら」も紹介してくださいました。さらに、ローウ
  ェルのご子息が穴水を訪問した際の写真や、穴水町の方がローウェル天文台
  を視察された様子など、いろいろなお話を伺うことができました。
   ローウェルは「火星人」の存在を信じて、科学的には間違った説を唱えま
  したが、たくさんの人に夢を与え、異文化の交流を深め、天文学者を多く育
  てました。現在ローウェル天文台は、新しいビジターセンターの建設計画を
  進めているところで、ローウェルの意志を継ぎ、天文教育や普及・交流のた
  めの公開施設として展示やプログラムを開発しているところです。
   ぜひ、みなさんもこの夏は「火星」に思いをはせ、火星で観測をしている
  火星探査車や探査機の活躍の成果を見ながら、火星の世界を想像してみてく
  ださいね。
  
   執筆者:木村かおる 科学技術館運営部
  
   「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
   今月は長い夏休みにじっくりと何回でも読んで、そのたびに新しい発見が
  あるような本を紹介しています。今週は、手元に置いて気が向いたときに読
  んでいると生きものや自然を見る目が大きく変わるような本です。
  
  ■ 『グレートネイチャー 生きものの不思議 大図鑑』 ■
    DK社 編集/スミソニアン協会 監修/オフィス宮崎 訳/
    オフィス宮崎 日本語版編集/河出書房新社/2018年7月/
    4,600円+税
  
   この本を初めて手に取ったとき、その大きさと分厚さにたじろぎました。
  しかし、ページを開いたとたんに、本の世界にぐいぐいとひきこまれてしま
  いました。
   まず特徴的なのは、写真が鮮明でとてつもなく大きいこと。もともと大判
  の上、見開きいっぱいの写真は、時としてのけぞるほどの大迫力です。生殖、
  細胞、DNA、進化、分類などの生命の基礎知識から始まって、微生物、菌
  類から植物、無脊椎動物、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、ほ乳類まで、どの
  ページも驚異に満ちていて飽きることがないです。
   一方、写真は大きいが字は小さめです。しかし、すべての漢字にルビがふ
  ってあって、知りたがり屋の小さい子どもから大人まで、隅々まで読んで楽
  しめます。文章は簡潔に良くまとまっていて、しかも濃い内容で、たとえ小
  さいときには、すべて理解できなくても、子どもたちの感性を育み、知らず
  知らずのうちに知識の幅が広がるでしょう。たとえば「擬態のしくみ」「ク
  モの糸のしくみ」「魚類の子育て」「カメレオンの色が変わるしくみ」「鳥
  類の飛ぶしくみ」などのように1項目ごとに見開き2ページで、鮮やかな切
  り口で核心をついています。そして最後の章の「生息地」で多様な生きもの
  が互いに影響し合いながら生きていることを今更ながら実感します。この本
  はいつでも好きなときにページを開くことが出来るように、是非手元に置い
  ておきたい1冊です。
  
   執筆者:市川雅子 科学読物研究会
  
   科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
   「科学の本の紹介」のバックナンバー
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   熱い甲子園がはじまりました! 今年は100回大会ということで、テレ
  ビでは甲子園を沸かした過去のスターたちや名場面・名勝負を紹介する番組
  が放送されています。
   科学技術館では、先週の土曜日から特別展「ロボコン体験ミュージアム」
  がはじまりました! 学生たちが製作し、コンテストで競ってきたロボット
  たちの展示やコンテストの名場面・名勝負を上映しています。ロボットを動
  かせる体験コーナーもありますので、ぜひいらしてください。
  
                            (カモメファン)
  
  
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     お得な割引回数券―科学技術館リピーターズチケットについては、
     こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2014/12/_-_-.php
  
  
     当館では、実験・工作ができる会場のほか、イベントホール等の貸し
     出しを行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/business/rental/
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
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   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
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    配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
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  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
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